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収獲体験をより実りあるものに

私が子供の頃は、家の近くに水田もあったし、畑もありました。今となっては、実家の傍に畑も水田もなくなりました。農家の子供でもない限り、農業をしている姿を見る機会のある子どもは少ないのではないかしら。

有機野菜・有機に近い野菜の定期購入をしているらでぃっしゅぼーやで、とうもろこし収穫体験や大根抜き体験を実施しています。子供が小さい頃は、家族で参加したものです。小さい子供が収獲体験をする前から、わくわくするように、親としては種まきが大切です。

今の子供は、家でのゲームに慣れていて、外遊びの経験の少ない場合もあります。昨今の情勢から、清潔第一・衛生第一として育てていると、土まみれになるのに抵抗がある子供もいるかもしれません。そこで、子供の知っている物語と結びつけて、収獲体験を楽しみにさせるという、種まきです。

とうもろこしに関しては、問題ありません。娘は「となりのトトロ」が大好きで毎日見ていたし、毎日メイになりきって、さつき(私がサツキ役)と場面の再現をしていたのですから。「とうもろこしの収獲に行くよ」と言ったときから、「メイちゃんと一緒だね!!」と大喜びして、愉しみに待っていたのですから。

大根の収獲体験の前には、ちょっと大根とはちがうのですが、「おおきなかぶ」の絵本を読み聞かせました。おじいさんでも抜けない、おばあさんが手伝っても抜けない、犬が手伝っても・・・、という繰り返しのパターンは、子供が大好きなもの。「うんとこしょ、どっこいしょ」のフレーズを一緒に繰り返している娘に,「今度大根抜きに行くよ。かぶみたいに、抜くんだよ」と言うと、「うんとこしょ、どっこいしょ」と言いながら、ノリノリになってくれました。

親としては、子供に喜んで欲しい、色々体験させたいという想いがあります。でも、何もわからないままに畑に連れて行かれたら、「いっぱい野菜を取った」という楽しみだけです。あまり考えたくないですが、全然楽しくなかった場合もあるわけです。

種を植え、日々世話をして、やっと収獲の喜びを迎えたのなら、収獲体験だけでも素晴らしいものでしょう。ですが、収獲だけを体験するなら、愉しみを倍増する工夫が必要だと思うのです。これは、親の仕事ですね。

蛇足ですが、チューリップの季節に「おやゆびひめ」はお勧めしません。お子さんにもよるでしょうが、我が家では「おやゆびちゃんを助けなきゃ」と言われて、咲き掛けの花を全部無理やり開かれてしまいました。(涙)

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