一皿のラブレター
以前、インドの女性が自分の作った料理を食べた家族に、「お母さん、大
丈夫?」と聞かれたと書いていました。彼女の作った料理で、家族には体調
や気分が分かったというのです。
相手の事を思って作る料理には、想いがこもります。家族を思って作る料理
には、家族を癒す力があります。お母さんの味だけど、何か違う、とご家族
にはわかったのですね。
ごく普通の素材の、ごく普通の料理でも、食べる相手を思って心を込めたも
のなら、忘れられない一皿になります。おふくろの味を聞かれて、かえって
くるのは、普通の料理の名前ばかりです。そこに込められた愛情が、それを
特別な一皿にするのです。
まだ料理に不慣れな新婚の奥さんが作る料理は、段取りが悪くて時間がかか
ることもあるでしょう。でも、愛情をもって作れば、それは伝わります。
作って、上手くできなかったことに注意して、また作る。相手への思いやり
が、その原動力になります。
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