【社会福祉:問13】相談援助の場合、言葉をどういう意味で捉えるのか(令和3年前期保育士試験)
アメリカの社会福祉研究者のバイスティックが提唱した、ケースワークの原則からの問題です。
問題文
ケアマネージャーの仕事から抜粋しました。
バイスティックの7つの原則
①受容の原則
クライエントの考えは、そのクライエントの人生経験や必死の思考から来るものであり、クライエント自身の「個性」であるため「決して頭から否定せず、どうしてそういう考えになるかを理解する」という考え方。
この原則によってワーカーによるクライエントへの直接的命令や行動、感情の否定が禁じられる。
Aの受容とは、利用者をあるがままに受け入れることであり○🙆
②秘密保持の原則
クライエントの個人的情報・プライバシーは絶対に他方にもらしてはならないという考え方。
いわゆる「個人情報保護」の原則。他方に漏れた情報が使われ方によってクライエントに害を成す可能性があるため。
③個別化の原則
クライエントの抱える困難な問題は、どれだけ似たようなものがあっても、人それぞれの問題であり、「同じ問題は存在しない」とする考え方。
この原則において、クライエントのラベリング(人格や環境の決めつけ)やカテゴライズ(同様の問題をまとめて分類してしまい、同様の解決手法を執ろうとする事)は厳禁となる。
Bの個別化とは利用者を一人一人の個人として捉えることであるので○🙆
④非審判的態度の原則
クライエントの行動や思考に対して「ワーカーは善悪を判じない」とする考え方。
あくまでワーカーは補佐であり、現実にはクライエント自身が自らのケースを解決せねばならないため、その善悪の判断もクライエント自身が行うのが理想とされる。
また人間は基本的に当初において自らを否定するものは信用しないため受容の観点からも、これが要求される。
Cの非審判的態度とは利用者を一方的に非難しないことであるは○🙆
⑤統制された情緒関与の原則
ワーカー自身がクライエント自身の感情に呑み込まれないようにする考え方。
クライエントを正確にかつ問題無くケース解決に導くため「ワーカー自身がクライエントの心を理解し、自らの感情を統制して接していく事」を要求する考え方。
⑥意図的な感情表出の原則
クライエントの感情表現の自由を認める考え方。
特に抑圧されやすい否定的な感情や独善的な感情などを表出させることでクライエント自身の心の枷を取り払い、逆にクライエント自身が自らを取り巻く外的・内心的状況を俯瞰しやすくする事が目的。
またワーカーもクライエントに対しそれが出来るように、自らの感情表現を工夫する必要がある。
⑦自己決定の尊重
「あくまでも自らの行動を決定するのはクライエント自身である」とする考え方。
問題に対する解決の主体はクライエントであり、この事によってクライエントの成長と今後起こりうる同様のケースにおけるクライエント一人での解決を目指す。
この原則によって、ワーカーによるクライエントへの命令的指示が否定される。
Dの利用者の自己決定の尊重とは支援者は利用者の自己決定を侵害してはいけないことであるは○🙆
すべて○なので正答は1となります💁♀️
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