ドライバープロフィール 前編 カートにだけは乗りたくない

名前 マツダニャンコネン
中身 おっさん
経歴 2020年末にカートを手に入れ、2021年より本格トレーニング開始

モータースポーツ始めてみたい

2019年、モータースポーツを始めようと思う。某シムショップにて初めてレッスンを受けたところ、あまりのセンスの無さに講師の方を困惑させる。「なんかスポーツやってみると良いと思うよ」というアドバイスをもらって半泣きで家に帰る。

2020年から、ロードスターでレースに出てみる。前を走る大量のテールランプを眺めながら、ロードスターは並んで走っているとかわいいなと思う。
この頃からサーキットで「カートでトレーニングすると良いらしい」という恐ろしい噂を耳にする。

20年前の夏。
当時、愛知県に住んでいた私は、「レーシングカート」という乗り物があることを耳にして、「瑞浪レイクウェイ」というサーキットに試乗に行った。
とりあえず、走ってるカートのあまりの速さにビビる。
初めての押し掛け。ピットロードで力尽きて、カートだけ行ってしまった。
何度か挑戦して、やっと走り始める。5コーナーが見えてきて、ブレーキ。瞬間スピン。押し掛けしんどい。やっとエンジン掛かる。
バックストレート速い! 11コーナースピン、押し掛け地獄。
そのままピットイン。何度か繰り返して心折れる。泣きながら家に帰る。
カート断念。あんなの無理。あれはすごい人が乗るものである。

カートにトラウマを抱えたまま20年が過ぎ、サーキットで「カートやってる」というドライバーを見るたびにビビる。
私のなかで、カート上がりのドライバーは「虎」。ニャンコネンとして、同じネコ科ではあるけど、やつらはやばい。あいつらは並んでコーナー入るとか平気だし、インに飛び込んだりできるし、噂によると「タイヤを感じる」という特殊能力もあるらしい。

左がカートドライバー。右が自分

カートにだけは乗りたくない

このころ、レーシングドライバーの廣田築選手と出会う。
出会ってすぐ、廣田選手に質問した。

「なんとか、カートに乗らずに速くなる方法は無いもんでしょうか?」

前向きなのか後ろ向きなのか、やる気があるのか無いのか分からない。
ここで廣田選手から意外なアドバイスを頂くことになる。

続く