SL瑞浪シリーズ2022 第2戦 4/3 MAXライツ [曲げるブレーキ]

リザルト

TT、予選、決勝 4位
https://festika-mizunami.com/wp-content/uploads/2022/04/ML_Result_compressed.pdf

前日

絶対王者の舟橋教授から「曲げるブレーキ」を教わる。

(左) ニャ (中央) 舟橋教授 (右) 赤座選手

舟橋先生
「11コーナーでは曲げるブレーキを使うとよろしい」

ニャ
「まげ?」

舟橋先生
「貴殿のブレーキは止めるブレーキだけになっている。曲げるためにもブレーキを使うのだ」

ニャ
「それは足が先ですか!手が先ですか!」

舟橋先生
(そういう話ではないが)手が先くらいのイメージでよかろう」

ニャ
「理解した」

五分後に迎えた土曜日最後のセッション。
11コーナーが迫ってくる。
今しかない。

「手が先!」


とんだ。

スピンして舟橋選手と目があう。ちょっと照れる。
赤座選手から「貴殿は白い煙に包まれていた」とコメントを頂戴する。

前からカートが来る。

これが「曲がる感覚」というやつか。明日のレースでこの技を使えれば表彰台(あるいはクラッシュ)も夢ではない。


TT

レース当日。
コンディションはレイン。曲がらないレイン。
迎えた11コーナー。
曲げるブレーキが有効に違いないと確信して飛び込む。


また離陸した。

右前方。昨日さんざんお世話になった舟橋先生をかすめる

TT後。
舟橋先生から「いるはずのないところに貴殿が見えた」。
メカの速水氏から「マジで危なかった」。
とコメントを頂く。

危うく同士討ちである。このままでは舟橋先生から「味方に回すと怖いやつ」と認定される可能性がある。曲げるブレーキは危ないので、来月まで封印する。

予選ヒート

何も起きなかった。


決勝ヒート

決勝はグリッドスタート。緊張する。
ポールから名前を呼ばれている。全く心からうらやましい。
みんな背中が速そうだぜ。

そして「マツダニャンコネン!」と呼ばれ、タワーに向かってブンブン手を振る。おれはやるぜ!やるときはやるおっさん!

フォーメーションラップがはじまり、ふとホームストレートの先にカメラがあることに気づく。


なんということだ。。。
他の選手はカメラに向かって手を振っていたのか。

どこで習ったのですか?

数日後にはレーシングカートWeb様で動画が上がる。
タワーに向かって嬉しそうに手を振るおっさんが写っているのだろう。
まったく誰得でも無い。
動揺で封印した曲げるブレーキが再発。
またしても吹っ飛びかける。

避けてもらえた、すみませんでした。。。

そのまま淡々と追い上げられながら、4位チェッカーで終わる。

統括

優勝は舟橋選手、おめでとうございます。舟橋選手は今後、SLとRMCのウェイトを積算して載せると宣言されています。特例でエンジンKTにするのも良い選択でしょう。
今後、上位の皆さまが次々とウェイトを積まれることを心よりお祈り申し上げ、自らの希望としていきます。

この日は、スーパーSSの北野選手の活躍と、SSのラスト1周の逆転に感動し、自分のレースの記憶が(離陸以外)無くなる。北野選手、MATSUSHITA選手、おめでとうございました。

後日、妻とレーシングカートWeb様の動画を見る。妻にはレーシングカートはタワーに向かって手を振るのが伝統的かつ紳士的なヨーロッパ式であると言っておいた。