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被災地支援から帰って来た人の話

熊本の水害被災地のボランティアをして来た人がいます。

避難所に居るご年配の方々は、明るくて穏やかで、暫くするとここが避難所であることを忘れてしまうほど当たり前の時間が流れていたそうです。

ところがある朝、ご年配の女性の方が
「夕べは寝られなかったんだよ。ご飯も全く喉を通らず、このまま死んでしまうのではないかと思う程苦しかった。」
と、仰ったそうです。これから仮設住宅に移るか、村に帰れるか、どうしたら良いか考えていたら、寝られなくなったそうです。

それを聞いたら、ここが被災地で、自分は支援のために来ている事が分かっていたはずなのに、現実を突きつけられて胸が痛かった。自分には帰れる日常が有るのに、ここに居る方々にはそれが無いことをまざまざと見せ付けられたと、話していました。避難所は撤去され、仮設住宅に移られるようですが苦難は続くのですね。

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