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保護ネコを飼う ④うちの子になってから

譲渡手続き

保護主さんに再度自宅にお越しいただき、我が家で正式譲渡の手続きを行った。
書類の記入、これまで実施したワクチン接種や各種検査履歴などの書類をいただく。そして譲渡にかかる費用をお支払いした。マーヤ君については2万円程度だった。おそらくこれは保護猫団体や猫の年齢や病気の有無などによって違うのだと思う。

マーヤはうちに来て2週間。撫でようとする保護主さんからスッと逃げた。「これでいいんです。これでいいんですよ。新しい家に慣れてきている証です」と保護主さんは言ってほほ笑んだ。少し胸が痛む。

「名前はどうしますか?」
私たちはすっかり呼ぶのに慣れてしまったのでこのままマーヤ君の名前を継承することにした。
改めて、マーヤ君、末永くよろしくね。長生きしてね。

マーヤ体調を崩す

譲渡後1週間ほどたち、マーヤ君は日に日に伸び伸びしてくれるようになった。リラックスしてゴロンといろんな寝相を見せてくれてうれしい。

ある日マーヤが「クシュンクシュン」とくしゃみを連発していた。おや?どうした?

そしてさらに数日後トイレの掃除で気が付く。
「むむ?明らかにウンチが柔らかい。」

保護主さんに相談のラインをしてみる。アドバイスに従い動物病院で便を調べてもらった。とくに深刻な病気のリスクはないとのことで胸を撫でおろす。保護主さんが親切で感謝が止まらない。。

マーヤ伸び伸び見えても環境が変わるストレスがあるんだろうな。改めて猫にかかる負担を思う。
診察の結果、整腸剤を処方していただき様子を見ることになった。

さらに1週間ほどし、くしゃみは止まったがウンチは引き続きゆるめが続く。少し気になっている目ヤニも増えてきて、片目が明らかに開きづらそうになってしまった。
週末に再度動物病院に連れて行った。血液検査もして深刻な病気のリスクはないと確認したうえで、整腸剤に加え抗生物質を処方してもらう。
目には眼軟膏を処方してもらった。指で直接目にグリっと塗り込むのなかなか難易度が高そうだ。。

お薬がよく効いて、徐々にマーヤの状態は良くなっていった。
眼軟膏も夫と二人がかりで眼球に塗り込んでいる。塗布後にお菓子をあげるようにしたら、おとなしくやらせてくれるようになった。「眼軟膏塗る→お菓子がもらえる」のルール理解には数日かかるが、ちゃんと理解するんだから賢いもんだ。

メキメキ治ってきて、医療って偉大だなと身にしみる。保険にも入らないと。

人が好きだし人見知り

譲渡後10日ほどたち、マーヤはかなり甘えん坊で食いしん坊だったということが発覚する。まさに「猫をかぶっていた」時期がすぎ、ようやく本来の自分を出し始めたようだ。

とにかく食への探求心が強くて台所が大好き。人間の食事も気になって仕方ない。クンクン距離を詰めて隙あらば横から食らおうとする。
仕方がないので人の食事中はケージか、和室にいてもらうようにした。
すると「ニャー!ニャー!」出せだせとないてしっかりアピール。
かわいそうで人間の方の早食いが加速してしまう。。

撫でられるのも大好き。足にすりすりしてくるので踏まないように最新の注意が必要だ。最初のころの塩対応が嘘のよう。。一日一日慣れが深まることがうれしくてたまらない。

譲渡後2週間ほどして母がやってきた。
母を見るなりマーヤはTV裏とソファ下に隠れてしまった。やっぱり慣れていない人は怖いんだな。

しかし母も根気強さでは負けない。
猫じゃらしを数十分振り続けた。マーヤは距離をとっているものの猫じゃらしから目が離せない。
マーヤも根負けしようで3時間くらいしたら猫じゃらしが無くても、そばに来て座ったり一緒に遊んだりするようになった。
慣れていない人は結構警戒するけど、それなりに適応力もある。

色々なことを経験してゆっくりうちの子になっていこうね

(続く)

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