あの頃の私といまの私

日記を読み返すのが実は好きだったりする。

マメな方ではないので、ずっと習慣的に日記を書いてきたわけではないのだけれど、今まで気が向いた時に、ポツポツと日記を書いてきた。

時々、仕事で嫌なことがあったときに日記を読み返して、過去の楽しかったこと、辛かった思い出を振り返りながら、「人生山あり谷ありだよね」なんて考えながら心のゲージを回復させるのだ。

この前、久々に沢山の日記を一気に読み返したとき、あることに気付いた。過去へ遡るほど、日記の内容がどんどんバカになっていき、かつ明るい言葉が多くなっていったのである。

中学、高校の私は隣のクラスにメントスコーラを持ち込んで爆発させたり、好きな人に構ってもらうために鍵のかかったロッカーのドアやシャーペンをわざとぶち壊して直してもらったり、人から借りた教科書の全ページに必死でパラパラ漫画を描いたり、教室で一生懸命、こっそりと知育菓子を作ったりしていた。

日記の中で特に何かに思い悩む様子は、大学に入るまでまったく出てこなかった。随分と気楽で幸せな学生生活を中高送っていたなと思う。当時は幸運にも気の合う友人に恵まれていた、隣に変人を煮詰めたような特殊クラスがあったのも大きい。私の奇行も受け入れてもらえた。

昔の私が日記越しに、今の私に対して「もっと明るくなれよ」と語りかけてきている気がした。

大人になった私は、あの頃のバカだった私から元気をもらっている。

にゃんきお


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