熊本地震から7年
7年前の今日は熊本地震の前震と言われる
マグニチュード6.5の地震がありました。
その二日後の16日には本震のマグニチュード
7.3の地震が起きています。
本震の前に大きな地震があった珍しい事例で、
当時も「そのような事があるのだな」と震撼させられました。
14日の地震が本震だと思っちゃってたから、
16日はもっと大きいのが来ると思わなくて
油断してしまった人達がいたんだよね。
うちの従兄弟は当時熊本でお店をやっていましたが、
14日の地震の時は「大丈夫」と言っていたけど、
16日の地震で家が壊れてしまいました。
従兄弟はその影響でお店は閉めてしまい、
今は関東に戻って来ています。
ニュースでも熊本城の石垣が崩落しているのを見て
天守閣が倒れるのでは?とハラハラしました。
そして阿蘇大橋が崩落して道路が寸断された映像も衝撃的でした。
あの映像は南阿蘇村だったんですね。
そう、笠くんがそこにいたなんて事、
ひとつも知らずにニュースを見ていました。
被災されたのですよね、笠くんも。
私がどうこう言うよりも、
当時の事がよくわかる記事が上がっているので、
貼っておきます。
ココナッツボーイズ結成時から、
この取材当時(熊本地震から2年後くらい)までについての
インタビュー記事です。
C-C-B活動期については、他の書籍や何かで見たのと同じですが、
解散後から熊本に移住後のお話が詳しく語られています。
震災時は幸い家の倒壊は免れて、食料も農業をやっていたおかげで
なんとかしのげたようですが、停電が続いていたようですね。
そして家の中は危ないからと、
しばらく車中で過ごしていたようです。
そんな不安な中で耳にしたのは「アンパンマンのマーチ」。
その歌に励まされ、音楽の凄さを再認識したようです。
「音楽をやってきた自分に何かできる事はないか?」と、
考えたようですね。
笠くんが自分の体が病魔に蝕まれながらも、
音楽活動を辞めなかった原動力は、
この熊本地震で傷ついた人たちを救うためと、
あとは英樹さんへの思い、C-C-Bというバンドへの
思いだったんだと思います。
阿蘇という土地にはかなり愛着が湧いていたようですね。
インタビューの中で
「青春時代を過ごした東京だが、
戻りたいと思わなくなりました。」と語っているのは、
関東在住の者としてはちと寂しいケド・・。
一度好きになったものは、きっとずっと大好きなんですね。
一途なんだよな・・。
私は別の記事で笠くんが解散直後くらいに
ソロ曲をぐいぐい売りこんでいるのが違和感だと書いたのですが、
その後いろんな話を見聞きして、
私の捉え方はちょっと違っていたかも知れないと思いました。
解散から2ヶ月後に関口さんのラジオ番組に
ゲスト出演しているのですが、そこで関口さんが
「C-C-Bを受け継ぐのは笠なのかなって感じの所はあるよね」
と言っていて、
「僕もすごい好きだったからさ。 そう言ってもらえると、嬉しい。」
と答えているんですよね。
そのラジオ音源はこちら↓
『NAK-IDS』の中でも「自分は絶対C-C-Bを辞めない」とか、
「C-C-Bの音が好き」というような発言もしているし。
いつも自分以外の人や物の事を考える笠くんの性格からすると、
自分の打ち出した曲を売りたい!という気持ちではなく、
C-C-Bの音を自分一人になっても守っていこうという
気持ちからの行動なのかなと。
自分の体が動かなくなるまでC-C-Bの曲を歌い続けた所を見ても、
いつだってブレる事なく「大好きなC-C-B」を
守っていただけなのかもしれないと。
そう考えると一生懸命PR活動していたのも合点がいく。
笠くんのエピソードは知れば知るほど、
心が温かくなるような、締め付けられるような
気持ちになるのです。
あぁ、やっぱりまだ同じ世界にいるうちに
気づいて会いに行けばよかった。
もう一つ、笠くんの人柄がわかる、
ほっこり系の記事を貼っておきます。
震災の時に笠くんのご自宅を訪ねて取材をした記者が、
笠くんの追悼記事でその時の事を思い出して書いたものです。
記者の方は夕飯までご馳走になって、
食卓のウインナーが強く記憶に残っているなど、
極々普通に暮らしていた様子がわかります。
そして笠くんのご自宅の庭先を走る南阿蘇鉄道は、
地震の影響で一時全線運休となり、今は途中まで運行再開、
そしてこの夏には全線で再開となるようです。
とりあえず良かった。
義援金を募っていたので、雀の涙ほどの額ではありますが、
募金させていただきました。
開通したらトロッコ列車乗りたいなぁ。
笠くんきっかけだけれども、
こうやって私みたいな熊本に縁もゆかりもない者が、
熊本という土地に思いを馳せる機会を持ったという事だけでも、
笠くんの功績はあったのではないかと思います。
そして被災者の皆様の心の傷が少しでも癒えていますよう
お祈りいたします。
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