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笠くんのアイドル性

今日は笠くんの誕生日!

ご存命でしたら61歳かぁ。
笠"くん"と言ってしまうのは
もしかしたら失礼に当たるのかもしれないけど、
笠くんは「笠くん」以外だとどうしてもしっくりこないので、
申し訳ないけどこのままでいこうと思う。

現実の笠くんはもうすっかり大人になり、
それすら通り越していなくなってしまったと言うのに、
ヘッダーのイラストを写真を見ながら描いていたら、
写真の笠くんはまだ少年の面影を残していて、
なんだか不思議な感じになりました。

でもってこの方は天性のアイドル性を持った方だなと、
改めて思いました。

C-C-Bはアイドルとして見られる事に抵抗があったみたいだけど、
笠くん+アイドルという結びつきって、
メンバー(本人含む)が思っている以上に、
ぴったりとマッチしちゃっていました。

笠くんはルックス的には決してイケメン枠ではないのですが、
なぜか「可愛い〜」と思ってしまうんですよね。

あのタモさんですら笠くんが「いいとも」出演時に
「可愛い〜」と嬉しそうで、お気に召した様子でした。

そうやって人の心を掴んでしまう。
天から与えられた素質なんでしょうね。
(そういう素質は心底羨ましい)

そして笠くんを外側から「アイドル」に仕立てていった
周りの人々もさすがだなと思いますね。

「Romanticが止まらない」のメインボーカルが笠くんに決まって、
「この子をなんとか売り出さなきゃ!」と策を練ったのでしょうが、
結果的にすごくうまくいったと思いますね。

笠くんは「CANDY」のジャケット写真を見ても、
元々はおしゃれやファッションに
無頓着な人だったんだろうと思うのです。

だけどあの素材から、髪の毛をピンクにしようとか、
ピンクのメガネをかけさせようとか考えた人は、
スタイリストとして優秀な方なんだろうな。

笠くんに「ピンク」という色をチョイスしたのも絶妙。
今でこそピンクをイメージカラーにしている芸能人は結構いるけど、
当時は男の人がピンクを纏うのってかなり特異でした。

でも、笠くんはそこまで奇抜さを感じさせずに、
ピンクという色が馴染んでいましたね。
ほんわかした人間性と合ったんだろうな。

ココナッツ時代の初期は、パッとしなかった笠くん。
それからブレイク前くらいの、
ピンク髪でメガネなしの頃の動画を見たけど、
そこで少し垢抜けて普通のバンドボーイってくらいにまでなりました。

そこからピンクのメガネが追加され、
ちょっとコミカルでインテリちっくな、
インパクトのあるキャラになりました。

さらに初期の頃のトレードマークだった
白に赤いストライプのオーバーオール。

それまではダサいイメージだったオーバーオールは
おしゃれなアイテムとしてこの頃流行しました。
(私も同じの持ってた)
後々C-C-B=ダサいとか言われてたけど、
この頃はファッションリーダーにもなってたんだよね。

ちなみに写真集で着ていたサロペット。
80年代のものなのに、
これは今の若者って言っても違和感ない。

私、今このサロペット欲しいと思うもん。笑

イラストにしようと思いましたが、
どうしても可愛く描けなかったので、
すみません、実写出しちゃいます。


でもってこの髪色、このファッション、
他のメンバーは絶対着こなせない。
笠くんだからこそ似合うものだったと思います。

爆発的に人気が出たのも、
笠くん+アイドル性が功を奏したんだろうな。
(もちろんそれ以外に音楽性とかもあるんだけど)

本人たちの意向とは違うかもしれないけど、
プロデュースの方向性は間違ってはいなかったのでしょう。

笠くんは最初は忙しすぎて自分たちがアイドルとして
世の中に広まっている事がわからなかったようですね。

それが徐々に周りから求められることに対して疑問を抱くようになって、
初めて自分の立ち位置について考えるようになります。
(それは笠くんに限った事ではなく、
メンバー全員が思っていたようですが)

そんな中で、髪の色も黒く戻してバンドは硬派な方に
だんだんとシフトしていくのですが、
最終的に笠くんは自分の魅力と言うか方向性に気づいていきます。

アイドルとして求められる事は
自分にとってはそんな悪い事ではないのではないか?と
思うようになるんですね。

最初は「売れたい」と同じ方向を向いていたバンドメンバーも、
経験や成長を経て、自分の適材適所に気づいていくんですね。

そして解散になる訳ですが、それは致し方ない事だったんだと思います。

解散後のソロ活動でも笠くんはポップス路線を歩んでいましたね。

歳を重ねても変わらないものが
笠くんの中にはあったと思います。

熊本に行ってからも可愛らしいキャラは健在で、
年齢的にはおじさんと言われてしまう部類に入っていたけれども、
愛嬌があって人の懐にいつの間にか入り込んでしまうのは、
ずっと変わらなかった。

本人が亡くなってもその魅力を再認識した人や、
新たに気づいた人が、今になってまた増えているような気がします。

できれば笠くんが生きているうちに、
本人にそのムーブメントを感じて欲しかったですけどね。
(私も気づくのが遅かった人なので、何とも言えないですが・・)

可愛い男の子から可愛いおじさんへ。
一生を通して"可愛い"を駆け抜けた稀有な存在でした。

また別の世界でぜひお目にかかりたいと思います。

アイドルしてるな〜。笑
今見るとアラレちゃんからヒントを得てそう。

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