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敦賀に行ってきた

先日、家族みんなで敦賀に行ってきた。敦賀と言うと北陸新幹線か延伸されたばかりだが、我々は大阪からの出発。当然新幹線には用がない。
敦賀までは新大阪発のサンダーバードで行ってきた。

なぜ敦賀かと言うと、理由はいくつかある。1つ目は、北陸の復興割が使えたから。正月の地震で打撃を受けた北陸の観光支援として、宿泊費が補助されるキャンペーンが展開されていたので、この機会にぜひ行ってみようと言うことになった。
2つ目は、大阪から比較的近いから。敦賀だったら特急1本で楽に移動できる。まだ1歳の我が子と一緒に泊まりがけの長距離移動はまだ不安がある。子連れ旅行のトライアルと言う意味で、敦賀は良い距離だと思ったからだ。
3つ目はカミさんのお友達が敦賀に住んでいるから。息子が生まれた時や我々が結婚したときに、都度お祝いを送ってくれた方が敦賀に住んでいる。カミさんがずっと会いたがっていたので、この機会に行ってみようと言うことになった。

正直なところ、敦賀にあまり観光地と言うイメージが持っておらず。正直なところ、北陸新幹線が延伸するまでは、サンダーバードの通過駅、程度のイメージだった。旅行を計画した際も、当初は福井か金沢まで行きたいねと話していた。しかしながら、カミさんのお友達に会いたいと言う思いを尊重する意味でも、今回は敦賀に決めた。
敦賀でさてどこを回ろう、といろいろ調べてみたら、なかなか楽しそうなスポットがちょこちょこ見つかった。今回は初めての子連れ旅と言うこともあって、行ける範囲の散歩旅行をしよう、と言うことになった。

私にとっては十数年ぶりのサンダーバードである。新幹線はたまに乗るものの、特急列車は本当に久しぶりだ。なんとなく新幹線移動とは違う景色やスピードに楽しくなった。息子も往路の電車の中では景色を眺めてご機嫌だった。
約1時間ちょいの電車旅。これ以上長いとやはり1歳児はぐずりそうだと言うことで良い距離であった。
初めて降りた敦賀駅。北陸新幹線の開通に合わせて駅も改装されたそうで、めちゃくちゃ綺麗だった。難点は改札から特急や新幹線のホームまでかなり離れていると言う点か。そこを我慢すればおむつ交換台のあるトイレもあるし、お土産が買えるコンビニもあるしで実に良い駅である。

特急のホームも改装されて綺麗だった
待合室も綺麗でよかった
なんかイベントとかありそうなスペース

敦賀に着いたのがお昼少し前。混雑する前にお昼を済ませようと言うことで、ご飯屋さんへ移動した。
今回のお目当ては、福井名物ソースカツ丼。有名な元祖ソースカツ丼のお店、ヨーロッパ軒へ。
敦賀ヨーロッパ軒もいくつか店舗があるらしいが、今回は1番駅から近い駅前店へお邪魔した。
敦賀ヨーロッパ軒は福井の暖簾分けだそうで、味も微妙に違うのだとか。福井のものに比べて、敦賀ヨーロッパ軒は関西が近いと言うこともあり、ソースが少し甘めだそうだ。

敦賀ヨーロッパ軒駅前店は、駅から徒歩5分程度
しっかり敦賀の文字

私は脂身の少ない特製ソースカツ丼を、カミさんはいろいろ食べたいと言うことでミックス丼を注文した。
実際食べてみると、確かに以前福井で食べたソースカツ丼より少し甘めな気がする。こちらでたまに見かけるソースカツ丼も甘めのを使っていることが多いので、どことなくなじみのある味である。
カミさんの注文したミックス丼のカツもそれぞれ味見させてもらったが、確かに特製の方が脂身は少ない。正直この年になると脂身が少なくていい。あと15歳若ければノーマルカツ丼で良かったかもしれない。
特製カツ丼、大変美味だった。
なお、1歳児は旅の疲れからか熟睡していた。父ちゃんと母ちゃんにご飯の時間を与えてくれてありがとう。

ソースしみしみのカツで優勝

ちなみにスーパーに寄り道したのだけど、ちゃんとソースカツ丼のソースが売っていた。なるほど福井のソウルフードなのだろう。
できれば敦賀版ソースカツ丼のソースも販売してほしいところである。

しかも複数種類

食後、腹ごなしに向かったのは、新田珈琲と言うコーヒー専門店。カフェではないので中では飲めないものの、自家焙煎の豆やテイクアウトのドリンクを楽しむことができるお店である。
このお店、ドリップのチャンピオンとテイスティングのチャンピオンがいるらしい。そんな貴重なお店が敦賀にあるなんて言われたら足を運ばずにはいられない。

お店に着くとコーヒーの香ばしい香りが漂っていて実に心地よかった。豆を買えるのは当たり前として、ドリップコーヒーも豆を選んで飲むことができる。選べる豆の中には、高級豆として名高いゲイシャ種もあった。

自分はアイスコーヒーを、かみさんはカプチーノを注文。アイスコーヒーはしっかりした苦味があり、ザ・アイスコーヒーと言ったお味。一方のカミさんが頼んだカプチーノは、少し華やかな香りのする豆を使っているのか、ふわっとした香りが印象的だった。旅先でおいしいコーヒーが飲めて大変満足である。昼飯も食後のコーヒーも満足できているので実に幸先の良い旅だ。

また行きたい

コーヒーブレイクの後少し歩いて、気比神宮へ。時間の都合で軽くしか見てないものの、とてもきれいな神社であった。
ご朱印帳を忘れたのが無念である。

街中に現れる大きい鳥居
本殿も立派だった

少し休憩を挟んだ後、さらにてくてくと長距離散歩。海沿いに赤レンガ倉庫があるそうなので行ってみた。
お土産屋さんやご飯屋さんが入っていて、なかなかの賑わいだった。
われわれもソフトクリームで涼をとるなどした。

趣のある赤レンガ倉庫

赤レンガ倉庫には、私の目的の1つであった赤レンガ倉庫さんがいる。さん付けなのはなんとなくである。
港の歴史ある施設に擬人化キャラクターを設定したものだそうだ。
とてもかわいい。
ほかにも4施設あるそうなので、探す旅も楽しそうである。
個人的にご当地萌えキャラが好きなのだ。ご当地萌えキャラに出会う旅は今後も続けていきたい所存。

ぱっつんにブーツかわいい
裏手には歴史を感じさせる車両も展示

そのあと宿に向かい初日終了。
宿に着いてまずは1歳児の安全対策、たとえば引き出しやケーブル類をイタズラしないよう隠したり、テーブルを立てかけてふさいでしまったり。
いやはや和室でよかったとつくづく思う。洋室ならベッドからの転落対策も考えないといけなかったろう。
選んだ宿は年季が入っていたが、とてもいい宿であった。
また敦賀に行く機会があればリピートしていいかも。

翌日はかみさんのおともだちが敦賀在住なので、そちらにうかがった。
分不相応なおもてなしをうけてしまい、ただただ恐縮するばかり。
観光地めぐりはできなかったが、たいへん充実した一日を過ごすことができた。

帰る前に、敦賀駅すぐにある「ちえなみき」に案内してもらった。
かみさんのお友達曰く、カフェ併設の書店なのだけれども、敦賀市が噛んで運営していることもあってか、商売気が薄め、変わった本が置いてあって楽しい、とのこと。
本棚を見てみると、たしかに攻めてるというか、売れ筋というよりはぶれない感じの本棚が揃っていた。偏り過ぎないラインナップで、いつまでも本棚探索が捗りそうであった。
これたぶん大阪にあったら人気店だぞ、と。正直ここを目当てに敦賀に来てもいいくらい楽しい空間だった。
カフェスペースでソフトクリームをいただいてから、我々はまたサンダーバードにゆられて敦賀を後にした。

ちえなみき外観
店内も大変居心地が良い
濃茶ソフトクリームごちそうさまでした

最初にも書いた通り、敦賀に観光地というイメージはほぼほぼなかった。気乗りしないまでは行かなくとも、なんかあんのかねえ、くらいの気持ちで計画していた。しかし、実際降り立ってみると実に楽しい旅であった。
著名な観光地は少ししか回ってないものの、その街にあるものをたくさん堪能できた気がする。
詰め込み過ぎない旅行なんて久々で、思いがけず「理想的な旅」になった気がする。
有名な観光地は、また外国人観光客とかが戻ってきていて、オーバーツーリズムに悩まされていると聞く。
それを思えば、観光地然としていない知らない街へふらりと行き、その街にあるものを堪能する、というのが、いまの自分にはあってるのかなー、という気がした。
とはいえ、敦賀の観光関係者さんも頑張ってるようだし、見どころ多いしで、これ読んだ人もぜひよろしければ、と。

またなんかの機会で行きたいもんだねえ。

よろしくお願いします!