COSORIのノンフライヤーを買った
かみさんが「COSORIのノンフライヤーが欲しい」と言い出した。
ノンフライヤーとはどういうものですか、と尋ねてみれば、油で揚げずにフライを作れる温風調理器だとおっしゃる。
我が家には、以前天ぷら鍋があり、それで揚げ物をしていた。温度計のついたかわいいやつであった。
だが、コンロが汚れたり片付けが大変だったりと、かみさんとは仲良くなれず。
ある日、とうとうメルカリで次の貰い手のもとに旅立つことになってしまった。
こうして、我が家での揚げ物は買ってきたものだけ、という生活が続いていたのだが、かみさんは「ノンフライヤーなら油をつかわないから良さそう」とおっしゃる。
なら買っちゃえば？と言ったのだが、使いこなせなかったらどうしよう、と二の足を踏んでいる。
それもそのはず。この手の家電を買って使いこなせなかったことが、以前にもあったからだ。
シロカの電気圧力鍋がそれである。
材料を仕込んでおいて、あとはスイッチをいれておけば、カレーだの豚の角煮だのが勝手にできる代物のはずであった。
だが、かみさんの「洗うのが大変」の一言で、彼もまた新たな主人のもとへ旅立ってしまった。
ちなみに、電気圧力鍋氏の新たな主人は、かみさんの母上である。我々と違って、うまく電気圧力鍋氏とお付き合いをしているらしく、豚足の煮物などをときどきごちそうになっている。大層美味である。
弘法筆を選ばず、といったところであるが、我々みたいなトンチキが、いきなりロトの剣を装備しても、竜王は倒せないのである。
とはいえ、まだ見ぬノンフライヤー氏。もしかすると我々にとってのロトの剣かもしれないではないか。
ということで、ある日ふとAmazonをみたら、ちょうどかみさんの欲しがっていたCOSORIのノンフライヤーが大幅値下げしている。
レビューを見てもなかなかの好評。
もうこれは運命、と言わんばかりに、悩むかみさんを半ば強引に説得してポンと注文してしまった。
自分はとりあえず「スタイリッシュでオシャレな見た目の家電ならオッケー」くらいのスタンスであるので、キッチン家電を買うかの是非は基本かみさんに任せている。むしろキッチン家電を選ぶ権限はかみさんにあるので、自分はYESかNOを言うだけになっている。
で、COSORIのノンフライヤーはかみさんが機能的に欲しがっていた点と、自分が「家にあっても悪くない」と思った見た目が両立していたので、あっさりお迎えするに至ったわけである。
さて、背中を押しておいてなんだが、自分はノンフライヤーがどんな調理器具なのか、まったく知識がない。
名前からしてなんとなく以下のような想像をしていた。
揚げ物がつくれる
油が要らない
電気で動く
なんとも浅い知識である。
とりあえず、買ってすぐにお試し運転しようということで、イオンで揚げるだけのチーズチキンカツを買ってきた。
油を吹きかけて、中に食材を入れてスイッチオンで調理が始まる。
しばし待つとビープ音がなって調理完了となったわけだが、なんか微妙に想像していた揚げ物と違う。
大丈夫かこれ、と思いつつ、かみさんと恐る恐る口に運んでみる。
あ、これうめえや。
イオンのチーズチキンカツで割とお手頃だったのだけど、チキンの味とチーズの味がいい感じのハーモニーになっていて、このお値段なら全然アリって感じの味になっていた。
いや今回のメインはカツではない。ノンフライヤーである。
先ほど書いた通り、見た目は少し想像していたカツと異なっていたものの、しっかり火が通っている。揚げ物っぽいおいしい何か、という言い方が妥当かもしれない。揚げ物そのものではないが、代用としては十分アリなものが出来た。
最近厨房にはかみさんが立ってくれているので、自分は横からあれが食べたいこれが食べたいを言うばかりなのだが、割とそれを楽しんでくれているようである。
かみさんはかなりCOSORIを気に入ったらしく、試行錯誤を繰り返し、練度を上げていっている。
つい先日、我が家では結婚記念日を迎えたのだけれども、かみさんがそのディナーにグリルチキンと唐揚げを作ってくれた。
自分、正直ビーフポークよりもチキンが好きなので、こんなグリルチキンや唐揚げが家で食えるだけで大満足である。
グリルチキンもそうだが、バスケットに入れて放置して置けるのは非常に捗る。もちろん油で揚げたほうが美味しいのかもしれない。けれど、手間とか安全面とかで、揚油なしで揚げ物が食べられるってのは大変ありがたい話である。
かみさんは最近、フライだけじゃなく焼き料理もCOSORIを使ってするようになっている。つい先日は「今年買って良かったナンバーワンかもしれない」と言っていた。
セールタイミングで手に入った上、かみさんの気持ちも私の胃袋も大満足なので、自分も今年買って良かったものナンバーワンはこれでいいのではないか、と思っている。
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