2021年2月に出会って良かったバンドまとめ

今月号だ!

・水になれば

本ブログの方でも紹介したツインボーカルバンド。くるりの岸田繁のような朴訥とした男性ボーカルと、きのこ帝国の佐藤千亜妃を彷彿とさせる透明感のある女性ボーカルのギャップ、そして水底に沈んでいくようなシューゲイザーサウンドにぐいぐい引き込まれる。


・Cody Lee(李)

東京出身の5人組ロックバンド。シティポップからオルタナ、果ては青春パンクとジャンル問わずごちゃ混ぜにした賑やかな音楽性が最大の魅力。

新作『生活のニュース』には、くるり、フジファブリック、銀杏BOYZといった彼らのルーツになっているであろうバンドの要素がキメラの如く組み合わさっていて、そこから生まれる混沌が逆に彼らにしかない個性になっている。「あーこの感じはあのバンドだな〜」と元ネタ探しをするのも一興だし、それを楽しませてくれる懐の深さを持ったバンドだと思う。


・Early Riser

ニューヨーク州ブルックリンで結成されたフォーピースロックバンド。ギターボーカル、ベース、ドラムに加え、ギターではなくチェロがリードを担当している少し変わった体制。親しみやすいポップサウンドとチェロが引き出すエレガントな雰囲気がうまく噛み合っている。

実に3年ぶりとなるアルバムリリースを3月に控えている。しかも発売元はAnti-flagによって設立された「A-F records」というゴリッゴリのパンクレーベル。ポップパンクシーンを牽引していく期待の若手となっているのがよくわかる。

・Lizzy Mercier  Descloux(リジー・メルシエ・デクルー) 

1980年代から90年代にかけて活躍した、フランスの女性シンガー。アルバムを出すたびに違う音楽性を打ち出し、さらにはレーベルまで変えるという、くるりもびっくりの自由度を誇っている。

現時点で一番気に入っているのが2ndの『Mambo Nassau』、というかこればっかり聴いている。アルバム全体を通してファンクに振り切っており、ブイブイ唸るベース、変態的なギターリフがめちゃくちゃカッコいい。そこに乗るLizzyの歌声はまさに自由奔放、意味を持たない掛け声が曲中で頻繁に出てくるが、同時期に一世を風靡したマイケルジャクソンの「ポゥ!」とは違う、もっと原始的な魅力が溢れ出しているように感じた。歌ものというより、彼女の声も含めたインストゥルメンタルのような趣がある。

のちにアフリカ音楽やジャズなどに傾倒したアルバムを出すものの、2004年に他界。日本での知名度はそこまでだが、ワールドミュージックを開拓していった先駆者の1人。

今月はこんな感じです。訳あって洋楽を聴く機会が一気に増えました。おかげで2回目にして方向性がよくわからなくなっていますが、これからもいろいろ開拓していきたいです。それでは!

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