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パンドラの箱

『パンドラの箱』

触れてはいけない何かがあって、
それに触れると悪い結果が予想される、
という事を表現するために、
「パンドラの箱を開ける」という言い方を、
使用することができます。

パンドラとは、ギリシャ神話の中で、
神様が最初に作った女性です。

開けてはならないと言い聞かせられた箱を、
パンドラが好奇心の故に開けてしまい、
箱の中からあらゆる悪や災いが飛び出して、
世界には悪いもので支配され、
人間は苦しむようになった、という事が、
神話の一節として語られています。

この話の不思議なところは、
あらゆる厄災が箱の中から飛び出した後、
箱の底には唯一「希望」が残された、
という内容が語られている事です。

箱の底に「希望」が残されたのは、
一体何故でしょうか。

パンドラが箱を開けた結果、
世界は厄災を抱えてしまったが、
その中で人間が前向きに生きられるため、
必要なものとして希望が残されたと、
考えることもできます。

あるいは、
世の中は様々な厄災に溢れており、
その中で人間はなす術を持たず、ただ、
希望という儚いものに縋るしかない、
という事の現われという理解もあります。

希望というものについて、
私たちは前向きにも後ろ向きにも、
捉えることができます。

酷い状況が与えられていて、
それでも希望を持つ事ができる、
と思う事もできれば、
希望なんてどこにもないと見えて、
それでも人間の性として、
希望に縋りつくしかない、
という考え方もできます。

希望というものが不確かなものであるなら、
いつも前向きに希望を持つ、という事は、
できないかもしれません。

しかし、聖書によれば、
神様は確かに実在していて、
その神様が私達を愛して下さり、
その証として、
私達に希望が与えられています。

神のひとり子である方が、
私たちの罪の身代わりとなって、
十字架に架かり、三日後に復活しました。

それを信じて受け入れるのなら、
確実で揺るがない希望があります。

箱の底にあった「希望」は、
私たちの人生に、彩りを添えてくれます。

いつも読んでくださり、
ありがとうございます。


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