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選り抜き一口エッセイ:クラフトワークとダ・カーポ

 クラフトワークが好きです。
 東方原曲→YMO→スーパーゼビウスと音楽を辿っていくうちに、自分が音数が少ない上でガチャガチャとしたレトロなゲーセンのような曲が好きだと気づきました。電子的なSEに囲まれていたいのですね。そんな時に巡り合ったクラフトワークの楽曲は正しくそれそのもので、ピコピコ大好き少年としては衝撃でした。
 まず、曲名が素晴らしい。電卓っぽいピーとかピコピコ音で構成され、電卓さえ片手にあれば誰でも音楽家になれることが伝わる「Dentaku」、とにかくクラフトワークがパソコンが好きであることが伝わる「コンピューター・ワールド」「コンピューター・ラブ」……。
 特に「コンピューター・ラブ」という曲名は凄すぎる。歌詞でもひたすらコンピューター・ラブと繰り返す。それでいて、どことなく漂う昔に描かれた未来的なコンピューター観が堪らない。こんなに「電子」が好きで、それを音楽として表現している人たちが存在するのか……。

 そんなクラフトワークのアルバムを(なぜか)パロディした美少女ゲームのアレンジアルバムがあり、その作品がなんとダ・カーポなんですね。
 何故サーカスが突然ダ・カーポの曲をクラフトワーク風にアレンジしたい! と思い立って実行したかは分かりませんが、その文脈の無さからスタッフのクラフトワーク愛が逆に伝わり、僕はその心意気が嬉しくて購入しました。僕たちは同じコンピューター・ワールドが大好きな、コンピューター・ラブ野郎なんだな。



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