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にゃるらが良いと思った曲2023年4月

↑前回の。

 ニディガの追加曲もサブスクにきたのでよろしくね。
 後述しますが、宮沢賢治のふるさとの鉄道が廃線になるので、それまでに配信したかったのです。


・ずんだパーリナイ/なみぐる feat.ずんだもん

 のだだだだ のだだだだ
 なみぐるさんの曲好き……。ずんだもんが歌っているということが良いですよね。ボーカロイドとは、また違った味わいがある。「ずんだ」なる本人のアイデンティティが前面に押し出されているからでしょうか。
 ずんだもんの愉快で明るいイメージとマッチした、正しくパーティーな曲ですよね。

 この前、キタニタツヤとAiobahnと三人でウチで遊んだ際、キタニタツヤと二人で最近の好きなボカロ曲を流していたら、こっそり後で聴いていたAiobahnがガッツリ影響されていてワロタ。
 ぜんぜんボカロ聴いてこなかったらしく、新しい世界を知るのに良い機会と刺激になったなら良かったね。


 ちなみに、なみぐるさんの曲はキタニタツヤも好きらしい。いつまでもみんな笑顔で写真に映っていたいよな。
 

・なんとか鉄道の夕/海茶

 がっつり界隈曲のメロディですね。この意味深なフレーズが連続してくる歌詞とオルゴールのような澄んだ音色がスーッと効いてくる……。
 こちらの曲の作曲である海茶さんの存在は、キタニタツヤが教えてくれました。やっぱり現代を代表するトップアーティストはいろんな曲を知っている……。
 もうサムネとタイトルの時点で、僕と同じ感性の人間は「いいだろうな」と直感するでしょうから、詳しいことは省きます。こういう界隈曲からちょっと派生した『クーネルエンゲイザー』の因子に弱い。
 毎回思うけれど、曲の紹介って聴けばわかるわけだから、わざわざこうして文字を並べる必要ってまったくないよね。それでも書きますが。
 そういえば、宮沢賢治のふるさとを走る鉄道が来月頭で廃線になるので乗ってきます。残念ながら夕暮れでも銀河を走ったりもしませんが、この曲を聴きながら乗車してみようかな。

・GOOD-BYE SEASON/森高千里

 まず、『森高ランド』はアルバムジャケットがカッコよすぎる。

 素晴らしい。「男性に媚びない女性のカッコよさ」を誰より堂々と歌ってきただけある貫禄、スタイル。そしてシンプルかつ印象強いデザイン。『森高ランド』。ここはすでに森高千里が支配する空間。それ以上の説明なんて必要がない。彼女はただここで立っている。それだけでファンは熱狂する。

 そりゃ美少女ゲーム業界もパロディしちゃいますわな。あの桃井はるこも、ギリギリ昭和の香りを引き継いだ森高千里のアイドルセンスに影響を受けまくりなわけだ。『非実力派宣言』という間の抜けたアルバム名がまた良い。そんな時代を象徴するアイドルが『わたしがオバさんになっても』で、「男は若い女の子が大好きだけど、おまえらもどんなにカッコつけてもお腹がでて醜くなるんだぞ」と、少女を男の都合のいい存在として消費しようとしてくる昭和を引き摺った男性たちに現実を突きつけてくる。彼女は男性たちのアイドルだけでなく、女性の本音を主張する女の子たちのリーダーでもあった。
 そんな森高千里の一曲、『GOOD-BYE SEASON』は、どちらかと言えば素直なアイドルソング。率直に平成初期のアイドルをしていて、どこか儚げな歌声とほろ苦い恋を感じさせる歌詞の味が(・∀・)イイ!!
 この曲の歌詞で「終わっちゃってる季節」なるフレーズが出てくるのですが、「終わっちゃってる」って響きがなんかネットのオタクが現代で使いそうな雰囲気で少し笑ってしまう。ここで言う「終わっている」はオワタ的なものではなく、そのままの意味で恋した季節が終わっちゃってることに向かい合うって意図なんですけどね。
 それはともかく、「終わっちゃってる」って文字列をこんなにカッコよく歌えるのは森高千里の持つアイドル力ならではなんですよ。
 

・Holding Out For A Hero/Bonnie Tyler -

 今回の映画マリオの修行シーンで流れていた往年の名曲洋楽ですね。ネタバレしてごめんね。なんと映画内ではマリオがクッパを倒します!
 この曲の発表が1984年。スーパーマリオの発売が1985年ですから、ファミコン大好きボーイたちがマリオの衝撃を感じて震えていた際、テレビで流れていた流行曲なのでしょう。当時の曲が流れることで、あのころコントローラーを握っていたおじさんたちが大興奮というにくい仕掛けなのだ! 歌詞もヒーローを讃えていることから、ただの配管工だったマリオが世界を救う英雄になるまでの過程にピッタリ!

 ちなみにこの曲、現代の感性で聴くとただカッコいいだけですが、批評家いわく

The A.V. Clubのウィリアム・ヒューズは回顧的なレビューで、この曲について「その年代の(そして作曲家の)典型的な行き過ぎのうち最悪のものをいくつか示している。歌詞は笑いを誘うものだし、重厚なシンセサイザーとピアノのリフはチーズに近い危険なものだ」としながらも、「しかし、これらのパーツの合計は、その限界を超え、最高のトーチソングだけができるように、純粋な感情的欲求に直接引っかかる」と付け加えている。

とのこと。当時としては、やりすぎに感じるくらいバリバリなメロディだったわけですね。だからこそ評価された。「濃さ」を恐れず挑戦した先人たちのおかげで今の音楽界が支えられているのでしょう。たしかに意識して聴くとシンセの音が凄すぎるぜ。


・銀河旋風ブライガー/戌神ころね

 戌神ころねさんの4周年記念ライブで歌った一曲。普段から、ころねさんを追っているわけではありませんが、今回の配信を観た特別な理由がありまして、なんとこの曲のカラオケ時に……

たいらいさお本人が登場してデュエットが始まるのです。すごい!
 このコラボの理由として、戌神ころねさんが以前にイデオンを熱唱している様子にたいらいさおさんが反応してからの経緯だそうで、たいらいさおさんが「かわいいイデオンをありがとう」といった感謝を述べており、「かわいいイデオン」という表現を初めて聞いて笑ってしまいました。
 もちろん銀河旋風ブライガーのOPは言わずと知れた名曲ですね。僕はsai最終回に流れる『ABAYO FLY BYE』も、J9のなんちゃってハードボイルド全開で好きだぜ。




・Justice ~The theme of Mamatoto

 アリスソフトの曲が予想以上にサブスクにいっぱいあったので。

 上の記事で全部書いたので、これ以上言うことはない……。
 敢えて言うなら、エロゲ曲をBGMも合わせて、もっともっとサブスクに配信して欲しい。まだまだみんなに知ってもらいたいけれど、なかなか話す機会も聴く導線もない名曲たちが無数にある。
 が、やっぱり権利的に難しいでしょうね。そもそもすでに潰れたメーカーの方が大多数で、いまさら自社の曲の権利をまとめてサブスクに配信し、ちょっぴりお小遣い稼ぎする余裕や気力が残っている会社がどれだけあるだろうか。もったいない!!!
 これを読んでいる業界の皆さん、ぜひサブスク配信でファンサービスしてください。それで救われる生命があります。アリスソフトさん、90年代の曲も配信お願い致します。かえるにょの曲とかも好きなんだ。


・ルージュの伝言/松任谷由実

 以前、日記で「生まれて初めてジブリを観始めている」と書きましたが、このまえ遂に『魔女の宅急便』を観ました。なるほど、こんな素敵な世界観が続いた上で松任谷由実の主題歌や『海の見える街』が流れるわけか。そりゃ心に残るわけだ……。
 個人的に、ジブリの演出力には久石譲パワーもかなり強いと思っており、特にトトロは『風のとおり道』の使い方の大胆さに驚かされました。ズルい! そこまでの道筋を丁寧に繋いでいく宮崎駿の構成力も恐ろしい。「いい……」としみじみする他ないでしょう。
 さて、話を『ルージュの伝言』に戻しますが、なぜ『やさしさに包まれたなら』ではなく、こちらの方をオススメするか。ずばりユーミンの歌詞センスがこっちの方が好きだからです。
 少女のちょっとした背伸び感がキキのキャラクター性とマッチして完璧だ。僕も、未視聴時は『やさしさに包まれたなら』の方が好きだった。が、魔女の宅急便の主題歌としては、こちらの曲が的確に「キキ」だ。逆に『やさしさに包まれたなら』は最後に流れるだけあって、「これからのキキ」を想像させるような余韻がある。もちろん両方併せて素晴らしい。この映画自体が素晴らしい。次は、千と千尋を観ようかな。

・連載小説/PIZZICATO FIVE

 悲しくなるほど好きなの
 死にたくなるほど好きなの
 嫌いになるほどあなたが好きなの

 いい歌詞だ……。
 全部の歌詞がいい。『東京は夜の七時』で、なんとなくピチカート・ファイヴを知っている方に是非聴いてもらいたい一曲。これが90年代のトレンディだ。梅雨のようにしっとりとした、まだインターネットが発達していない頃の恋愛模様がここにある。

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