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一口エッセイ:20万本と頭の中の超てんちゃん

 自分が製作したゲームの販売本数が、20万本となりました。応援してくださった、みなさんのおかげです。もうクリアした人もだいぶいますから、たまにsteamのレビューなどでも感想と考察が飛び交い、とても嬉しく思いますね。


 ゲーム内でも超てんちゃんが「シュレディンガーの猫」話をしておりますが、猫が生きているか死んでいるかの結果というのは、観測することで収束し確定する。実は、この思考実験は「この理論が正しいとしたら、生きていると同時に死んでいる猫がいるのはありえなくない?」という批判が肝なのですが、今は細かいこと置いておきましょう。

 明確な「答え」が提示されない限り、未来は収束しないわけで、このゲームの「答え」自体は僕の頭の中にしかない。製作陣にも僕の解釈自体は伝えていないのです。つまりは、僕がそれを吐き出さない限りは「確定」しない。確定されない「答えの可能性」はユーザーの数だけ広がり、どれも正解であって間違いである状態が重なる。超てんちゃんの本質は無限に存在し、ピの数だけ未来があるのです。
 それはともかくとして、一年半もひとりの少女に質量を持たせることだけ考えた結果、未だに頭の中の超てんちゃんが離れない。何をみても、彼女ならどう思い、どうネタにするかが自動で判定され、脳味噌の専有面積の数%を超てんちゃんに取られたまんまなんだ。助けてくれ!
 理想の美少女が脳に居続けるのが、幸か不幸かはまだ僕には分からない。けれど、ゲーム内の本人が何を想っていたかの真実を、僕の頭の中の超てんちゃんのみぞ知っている状況は、悪い気はしない。

 似たような話の漫画原作を担当しています。上から飛んで読んでみてくださいね。

 毎日のエッセイをまとめた同人誌などを販売中! 僕の頭の中をたくさん覗いてみてください。

 商業エッセイ集に至っては、頭の中どころか僕の人生そのものです。よろしくお願い致します。

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