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JC、露出狂と遭遇!!!

私の人生の珍しい経験の一つに「露出狂に遭った」というものがある。

確か中学3年生位のことだったと思う。私は田舎の山の麓にある学校に通っていた。田舎の山の麓なので夜は道が暗く、最寄り駅は徒歩30分以上かかる到底"最寄り"とは程遠いものだった。

その日私は部活を終え、友人と2人で駅までの道を歩いていた。外は暗かった。
距離があるのでバスやタクシーなどの選択肢もあったのだが、お喋りが楽しい盛りの私達には最寄りとは言えない最寄り駅までの徒歩の道のりも一つのイベントだった。


距離はそれなりにあるが道は分かり易い一本道。半分位来たところの住宅街を歩いていた時わき道からヌッと人が出てきた。
そもそも人が歩いている事が少ない場所で丁度通る時に人が出てきたので私は驚いた。


そしてさらに驚いた。その人はズボンに手をかけていて


明らかにチ○チ○が出ていた。




しかし暗い道、あまりの出来事に見間違いかと思った私は内心
「エー!チじゃん!?なんで!!!」
と思っていたにも関わらずあろう事か友人との会話をそのまま続けていた。


チ○チ○とすれ違った私達はそのまま喋りながら数メートル歩いた。そして友人が言った。


「ねぇ、今の人、出してなかった?」




この瞬間、私の見たチ○チ○が見間違いでは無かった事が証明されてしまい、私は火が付いたように走り出した。
私の反応を見た友人もまた、見間違いではない事が同時に証明されてしまい2人は参考書で10キロを超えるリュックを背負っているにも関わらず転がるように駅までの道を走った。



この時、私達を転がしたのは「チ○チ○を見てしまったショック」なんかでは無く



「追いかけて来たらどうしよう。凶器を持っていたらどうしよう」


という現実的な生命の危機感だった。

走っても走っても駅には辿り着かず、人にも会わなかった。

やっと駅が見える所まで来た私達は気が動転して

「やばい!後ろ!いる!?せーので振り返ろう!せーの!!!」


などと言っていた。何処までもJC。天晴。



幸い露出狂は私達の転がりを追いかけて来てはいないようだった。


追われていない事を確認した私達は、まだ充分に気が動転していた。日頃から、何かあったらまず警察に連絡しなさい。と教育されていたのにその教えを解いてくれていた学校に電話していた。


夜まで職員室に残っていて電話をとった先生に


「やばい!!!先生?今さ、チ○チ○出してる人いて!!!今駅前なんだけど、逃げてきてさ!」


と支離滅裂な事を言ってしまった。


しかし先生というのは、先に生まれているだけあって素晴らしい。私達の支離滅裂な言葉から状況を拾い上げ、警察に連絡を入れるように指示し、駅まで来てくれた。
先生は「俺が来る時に見た、あの変なやつがそうだ。絶対あいつだ。」と息を巻いて警察に落ち着かされていた。ありがとう。


翌日学校に行くと私達が道でチ○チ○を見た事は全員に広まっており、男子達がみんなで

「見たの!?見たのか!?あ、大丈夫だったか!」

と大興奮していた。どうにか少しだけ心配もしてくれていたが


私がばっちり見たと答えると


「うわー!!!見たってよ!すげー!!!」


と大喜びしていた。私は露出狂がこんなに人を喜ばせる事は後にも先にもこれっきりだろうなと思った。



その後学校に警察が来て、現場でチ○チ○を見た場所を指を差している写真を撮った。

この世にチ○チ○を見た場所を指差している自分の写真がある事は絶対に覚えておこうと思った。


あとは露出狂の顔を覚えている限り話して似顔絵を作成した。似顔絵を描きに来てくれた人はとても格好良く、また「俺は元々警察に捕まる側に近かったんだけどさ。」などと粋なお話をしてくれる方で私は時間を伸ばしたくて情報を少し小出しにした。ごめんね。



そんなこんなあり私達が見たチ○チ○を警察は捜索してくれていたが、結局私が卒業するまで私達が見たチ○チ○は見つからなかった。


野放し野生チである。



どうしようもねぇな。




これを見た方には、是非外で人にチ○チ○を見せる事が無いようにお願いしたい。









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