『はてしない物語』と少年の飛ぶ姿と映画に対峙する「みんな」の感想

今週は『はてしない物語』を読んで泣き、『夢と狂気の王国』を観て考え込み、そしてその傍らでなんだかずっと『君たちはどう生きるか』のことをぼんやり考えていたような気がする。あ、ナウシカも観たな……(金曜ロードショーを録画していたものを3日くらいに分けて観たのだ)。

『君たちはどう生きるか』は、身のまわりのかなりたくさんの人が観に行っていて(このあたりはさすが宮崎駿というほかない、村上春樹でも庵野秀明でも新海誠でもこの動員っぷりはなかなかない)、今週はひたすらその感想が現れては読むのを繰り返していた。文筆クラスタのblogから、リアルの友人がつぶやくTwitterに至るまで。

面白いなと感じたのが、やっぱりその賛否の別れっぷりである。

そもそも私が『君たちはどう生きるか』を観終わった後にかなり真っ先に思った感想のひとつに、「これ、世間でどう反応されるかあんまり読めない」があった。

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