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執筆ソフト探究の日々

最近ずーっとどうしていいかわからない原稿があった、というか、行き詰まり×2という感じ、というか、ぶっちゃけ全然書籍の原稿が進んでません! 状態だったので、もう思い切って執筆ソフトの見直しからやってみたのだった。今日はその話。

執筆ソフト、みなさんどうしてますか? って聞いてみたいが案外他人に聞いたことがない気がする。執筆ソフトというものは「こだわっている」人間とそうでない人間にぱっくり分かれるものである。とくに私がいるような人文・フィクションを中心とした出版界隈では。使っているキーボードやデスク環境、あるいはタスク管理術に至るまで、こういう「方法論」にこだわりがある人とない人にはっきり分かれる。

私は会社員時代にIT企業にいたこともあり、さらに夫が理系でわりとガジェットやデスク整理が好きなほう(iphoneを毎度新調するガジェットオタクというわけではないが、デスクに大きいタテ型モニターはあるくらいにはデスク整理術が好き、くらいの温度感……伝わりますか!)である。つまりは周囲に「方法論」が好きな人間が多かったのだ。エンジニアの友人たちがいかに方法論が好きか、それはもう彼らはガジェットや新しいタスク管理術を駆使したいがためにプログラミングを書いているのでは? と思うほどだ。

……これは余談だが、昔「テスト勉強するうえでやたら綺麗にノートを取り、文房具に凝り、全然肝心の勉強ができていない女子」を揶揄する言説がこの世にあったと思うのだが(今もあるのかは不明)、仕事で使うガジェットについて嬉々として語る男子たちを見るだに、「うーんテスト勉強で可愛い文房具にテンションが上がる女子高生のようだ」と思うのであった。余談でした。

私はといえば、多くの人文系学徒と同じく大学院生くらいまでは本当~~~に執筆環境にこだわりがなかった。そもそも家よりも図書館や研究室のPCでレポートや修論や本の原稿を書くことがほとんどだったし。が、会社員になって周囲に執筆環境にこだわりのある人間が増えてから、ちまちま方法論を模索する日々が続いている。ちなみにこれまたこれは私の偏見だが、人文系とガジェットは相性が悪く、ITとガジェットは相性がいい。そのどちらにも足を突っ込んでいた身としては、「人文系にしては珍しくガジェットやソフトや執筆環境に興味があるほう」の人間なのではないだろうか。なんせ割れるキーボードを私は使っておりますからね……(あんまりいない気がする笑)。


前置きが長くなった。そんなわけでめくるめく執筆環境の世界、とはいえ人文系にも定期的に方法論やガジェットを好む人間は定期的に現れる(なぜか男性が多い、ってのも偏見であるのだが)。この本なんかは、ほとんど執筆環境の話をしている代表例だろう。

あとは、同人誌作家さんたちのタスク管理術はかなり参考にしていた。たとえばこういうやつ。

そんなわけでタスク管理はTrello(会社ではほとんどTrelloでタスク管理していたので、なんとなくプライベートでは使わなくなった……笑)、あとはQuotoで本の原稿タスクを管理していたこともある。今は日々のタスク管理は紙の手帳が一番、という結論に至ったのであった。

しかしぶっちゃけ、執筆ソフトは私はほとんど模索したことがなかったに等しい。永遠にwordにベタ打ちであった。

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