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光文社古典新訳文庫フェア&『小説宝石』日向坂読書家対談インタビューについて裏話

光文社古典新訳文庫15周年フェア「わたしの推しの光文社古典新訳文庫」に選者として参加しました! 私のコメントが載った『嵐が丘』が発売されるの、本当に嬉しい。他の方のコメントが載った冊子も、ここで電子版をダウンロードできますので、ぜひ読んでみてくださいね。

漫画家さんや作家さんほか、様々な方々が好きな古典新訳文庫について語ってて楽しいです。


そしてこちらのフェアに日向坂46の宮田愛萌さんが寄稿、さらに光文社新書の20周年フェアキャラクターに影山優佳さんが選ばれたとのことで、光文社の文芸誌『小説宝石』にておふたりのインタビューを担当しました。13ページもある長文インタビューですが、日向坂ファンの方も、おふたりをまだ知らない読書好きの皆さんにも楽しんでもらえるようにと心がけて構成しましたので、ぜひ読んでみてもらえると嬉しいです。

いやしかし私も話を聞いたときは「なんだその光文社と日向坂のずぶずぶの関係は」という気持ちでいっぱいだったのですが。笑 実はこれ、別にもともと予定していた対談などではないらしく。それぞれの担当者さんが頑張って「えっどっちも日向坂じゃん!」「じゃあうちの文芸誌で対談を!」「ならインタビュアーに三宅はどうだ!(たぶん断らんやろ!)」と社内で持ちかけて企画してくださったそうです……。ありがたい。出版社って、同じ会社でも部署違ったらけっこう違う雰囲気あるので、雑誌やレーベルを越境するのは、だいぶ珍しいことです。ほんと。すごいよ。こういうのたぶん誰も言わないから私が言うよ。

ちょいちょいTwitterで言ってるので、これ読んでる方は知ってる方も多いかもですが、私は以前から日向坂46が好きで。とくに宮田愛萌ちゃんは「なんかひらがなけやきに伊勢物語の話をブログに書いてる子がいる……」「えっ可愛い」「えっ文章うまい」「えっこのビジュアルで古典文学と百合が好きな女子校育ち!? なんだその漫画みたいな設定」と沼にずぶずぶ入った経緯があります。影山優佳ちゃんもひらがなけやき時代に「なんか『期待していない自分』でやたら美しいドリブルをきめてる美少女がいる……」と驚いた時から見ていたので、学業による休業から復帰した時は嬉しかったですし、ライブ配信みるたびに影ちゃんのカメラ目線のうまさにびっくりしてました。すごいよなあれ。なぜ外さないのか。

なので今回のお仕事はとっても嬉しかったのですが。おふたりとも実際にお話を聞いてみると、テレビから想像するイメージの50倍くらい聡明で、頭キレッキレの美少女でした。テレビで見ていた感じだとふたりとも頭の良い優等生ってイメージだったのですが……。どっちかっていうと、先生の前ではにこにこしてる生徒会の憧れの女の子が「ねえ夜の学校とか行ってみたくない?」ってある日こっそり言ってきて、先生には秘密でいっしょに夜の学校へ忍び込んでくれそうな、なんかそっち系の頭の良さでした。どんなだよ。おたくはすぐ妄想する。ごめん。

あとおふたりの細さにびっくりしたよね。細い。腰たっか~~とかそういうところにびっくりしました。骨格が違うよ。

こんな聡明で美しいおふたりに、もっと本の仕事や書く仕事が増えてほしいな! と思い、読書家の皆さんにも「こんなに本が好きなアイドルいるんだ」って驚いてもらえるようなインタビューにしたつもりです。

出版関係者の皆さんぜひ読んでください(ダイレクトマーケティング)。たぶん想像の100倍本読んでるやんけ、って驚くので。


個人的にアイドルって、あの若さで何かを背負わざるをえなかった切なさが姿勢の美しさに繋がっていて、その眩しさみたいなものに私はいつもやられてしまうのですが。実際にお話を聞いてみて、本当にそのまんまで驚きました。私も普段はぐだぐだ言ってますが笑、ちゃんと誠実に真摯に仕事したいなあ……と背筋が伸びるようなインタビューでした。そして愛萌ちゃんはもちろん、影山優佳ちゃんも改めてファンになりました。いやはや。

『小説宝石』、11月22日発売です! ファンの方ならちょっと泣ける発言も出てきたりして、楽しい記事になったのではと思いますので、ぜひ。


追伸:とかなんとか書いてたら、宮田愛萌ちゃんがなんとブログで言及してくださっていた………(死)。ありがたすぎて現世の徳を使い果たしたのかな自分という感じです。う、嬉しい。ほんと、本を袋一杯に持ってきてくださっててびっくりしたんですよ~~! 万葉集の話ももっと聞きたかった~~!! どの歌だろう、気になります笑。

新刊『女の子の謎を解く』の宣伝までしてくださっている気遣い! みなさん読みましたかこういうところですよ(早口)

11月22日に発売される新刊↑ではアイドル論も書いてまして、日向坂46の話も書いておりますのでよければぜひ……(宣伝で終わる大人、ごめん)。

ちなみに愛萌ちゃんのブログタイトルは万葉集の「橘の蔭履む路の八衢に物をそ思ふ妹に逢わはずして」(巻2・125)から取ってると思われまして、相聞歌(いわゆるラブレター集)のひとつですねっ。新婚なのに病気になってしまったふたりのやりとりで、「会いたいけど会えないよ」の気持ちを詠んだ歌。その前の歌で「髪が乱れる」表現が出てきていて、こっちは「道がたくさん分かれている」様子が詠まれているところがなんだか重なっているんだか重なっていないんだか、ってとこが面白い歌です。ソーシャルディスタンスな時代にもちょっと重なるような歌ですが……って話し始めたら止まらない。ファンの皆さんはぜひ愛萌ちゃんとのミーグリのネタにでも「あのタイトル、巻2でしょ」とか言ってみてください。言わんか。


いつもありがとうございます。たくさん本を読んでたくさんいい文章をお届けできるよう精進します!