見出し画像

ネットの中を自由に動き回るために

今や誰もが持つようになった携帯電話。そしてその主流は今やiPhoneに代表されるスマートホン。インターネットを本当に活用したいならスマホでポチポチやるだけでなく、パーソナル・コンピュータ使った方がいいですよというお話。

お勧めはズバリ「Chromebook」に分類されるノート型(以下ラップトップと呼ぶ)。この特徴は

・持ち歩き前提で作られている
軽かったり充電が長持ちしたりタブレットやスマホみたいに指で画面操作できたりWi-Fi接続基本だったり。
・安いものからある 色々考えるとタブレットなどより若干安め
・スマホ中心の今の状態から他の本格的なコンピュータへの橋渡しになる
たとえ同じブラウザー「Chrome」でもスマホで開いたサイトはスマホ専用サイトが優先される。スマホ専用サイトというのは得てして情報量が少なかったり使い勝手が悪い。Chromebookはパソコンと同じ扱いになる。

大手家電量販店などで実機に触れることができるならそれが一番(特に画面の映りが確認できるのは大きい)。実際はネット通販での購入が現実的だろう。一番安いモデルや中古を含めれば一万円を切ったあたりからある。(ホントはタブレットやChromebookの中古購入はお勧めしないが。バッテリーの劣化という問題が大きいからだ。グレードの高いものは10万円前後になる。確かに高性能だが、その金額なら素直にAppleのMacBookという本格的なラップトップ・コンピュータのほうがいい。

Chromebook (クロームブック) ストア


Chromebook購入のポイント

・お値段 ズバリ5万円以下でよい。3万円前後を中心に考えていいだろう。
・ぶっちゃけ中身作ってるのは大してかわらないし、有名メーカー品であれば保証も問題はない(このへんはWndows機と同じ)。
代表的なメーカー
Acer
Asus
Lenovo
HP(ヒューレット・パッカード)
Dell 


・キーボード=日本語配列か英語配列か
傾向として英語配列のモノのほうが安い傾向にある(おそらく並行輸入もの?)。どちらでも違和感を感じずに打つことができる人もいるし、「オレ、ASCII (英語) 配列じゃないと打てないんだよね〜」とかいうスカしたヤローがいたりもする。しかし将来的なことを考えたら日本語配列のものにしておいたほうが今は無難。

義務教育でパソコンに触った経験がある年代の人達が、ワレワレには謎にしか見えないフリック入力でパタパタやっているのを見て驚かされることが多い。キーボードなんか3日で慣れる。別に両手でキーを見ず打つ「タッチタイピング」(かつてブラインドタイプと呼ばれてたもの)の技術なんか必要ないのである。自分の考えるスピードと入力がつりあえばいいのだ。片手人差し指だけで打ったって何も問題はない。ワタシが知る最速かつ正確なタイピング技術を持った米国人は、カマキリ拳法ー両手の人差し指二本でパタパタ入力していた。元々電子タイプどころか家にあったリボン式のタイプライターをいじっていてそうなったとか。昔は宿題の作文なんかをタイプ打ちで提出するとちょっと加点してもらえたとかも言っていた。実際そこらの自称SEな「タッチタイプできます」な「技術系」人間の倍以上の処理速度があった。インクを使ったリボン式で子供の頃から鍛えたせいか、ミス・タイプもほとんどなかった。

・画面にタッチ機能がついているかいないか。
キーボード部分を取り外せてタブレットのように使える機種もある。その場合はタッチ機能必須だし必ずついているはずだが、完全に「お好み」で。なくともそこまで困らない。


・購入するときモデル名だけでなくCPUの種類も確認
CPU(コンピュータの中心部)の仕組みには異なったタイプがある。
Intel社の製品 セレロン、Core(i3とかi5とか)元々コンピュータ用
ARMと言われるもの 主にスマホ・タブレット用として使われる
ChromebookはChromeOSというシステムで動いており、アンドロイドのスマホで使えるアプリがそのまま使えることがある。ARMのChromebookならかなり有効範囲が広い。今現在アンドロイドのスマホで使っているアプリをそのまま使いたいならARMを選ぶとよい。intelのCPUでも重要なものは大体動くので問題ないことが多い。

今現在売られているChromebookの機械としてのスペックは、実は格安アンドロイドスマホくらい。操作性と生産性を考えたら「スマホ」のはるか上を行く便利さ。
3万円前後のマシンの標準的なスペックは
RAM(メモリー)=4GB
ストレージ(本体の記憶領域)=32GB(16GBでも普通に動く)
USBポート=2−3個
SDカードもしくはmicroSDカードスロットx1
Bluetooth対応
連続駆動時間(バッテリーの持ち)=10〜12時間(Youtubeなどで動画を見ててもそれくらい平気に持ったりするので驚く)

・画面サイズ
持ち運んで使うなら11インチクラス。少し入力作業が多いようなら14インチクラス。さらに15インチモデルにはキーボードに大量の数値入力には必須のテン・キーが付いたものもある。重さは11インチのもので1kg前後。持ち運びやすい軽量のものがほとんど。

マウス必須。
マウスだけは安いものでいいので買っておいたほうがいい。それこそ百均にある有線マウスでもUSBポートに受信機を差し込むタイプの無線式でもいい。Chromebookに限らず安価なラップトップはだいたいトラックパッドの出来が悪い。そこでコストを削っているのだろう。今はWindows用の右クリック・左クリック2ボタン式にスクロール用のホイールがついたものが普通に数百円で買える。ブルートゥース式無線接続でももちろんいいのだが、これがつながったりつながらなかったりでイラッときてもアレなので素直にUSBマウスでOK。

・オフラインでも使える機能は充分あるので安心して良い
基本的にはGoogleのChromeを使ったコンピュータになるので、Wi-Fi経由(あるいはスマホのテザリングで)でインターネットに接続した状態(オンライン)で使う。ただし最近のものは大体アンドロイド向けアプリがインストールできるので、オフラインでも作業はできる。不安ならば購入前にアンドロイドのGooglePlayストア対応かどうかチェックしておくと良い。

・iPhoneやアンドロイドのスマホを使っているなら、Chromebookもすぐ使い方が理解できる。何しろブラウザーのChromeを動かすのがメイン。
意外とと言うかいまだに「コンピュータ/パソコン」というと身構える人が結構いる。そういう人に会うたびに「むしろ今その手に持ってるスマホがパソコンですよ」と言いたくなる。実際そうだし、コンピュータ業界もスマホで使われている部品や形式に近寄りつつある。上でARMについて触れたが、パソコンの人気ブランドでもあるApple社はこれから自社製品のコンピュータのメインCPUを、このARMに変えていく。元々iPhoneに使われるOSは「Macと同じ」という計画だった。実際にはさすがに同一にはできず、iPhoneOS→iOSと名称がつけられて発表になったわけだが根幹は同じはずだ。さらにさかのぼった源流は実はChromebookの元であるOSと同種類のものであったりする。

パソコンの種類分けには色々あるがOS(オペレーション・システム)で言うとおおまかに以下の三つが主流。

Apple社のMacintoshシリーズ OSはMacOSX
Appleはハード(機械)とソフトを一括して売るのが大きな特徴。まったくコンピュータに触ったことがない人でもすぐに慣れることができるように作られる伝統があり、そういった人の最初の一台にお勧めでもある。届いたら箱を開けて電源つないでスイッチ・オン、そのままどうぞ的なイージーさ。操作が簡単で各機能が統一されているため、無駄な操作法を覚える必要がなく学術分野ではまだ多用されているはず。医術の現場でもよく見かける。
最低価格のおおまかな目安は10万円弱

マイクロソフト社のOS=Windowsを使った各メーカーのマシン
商用としては一番のシェア。どこのメーカーの製品だろうが同じ仕様と規格の部品を使っていることがほとんどで汎用性が高くコストを抑えられるのだが、ストレスなく使うためにはそれなりのお値段になる。またその仕様や規格が同じはずなのに使えないという部品があったりもする。そうは言っても世界的なデファクトスタンダードであるし、「PC」といったら普通Windowsマシンを指すことが多い。自作も可能であるしメーカー品、ノンブランドのショップ品なども色々で上から下まである。実は現状(2020年終わり)でワタシはあえてこれはお勧めしていない。Windows10になって8よりトラブルが減ったとはいえ、定期的に行われる大型アップデート(しかもマイクロソフトが半ば強制的にインターネット越しにやってくる)で必ず致命的な問題が起こるからだ。
最低価格のおおまかな目安は有名メーカー品で8万円弱?

無料のOS Linuxを使ったマシン
実はChromebookもこの一種であり、今はベータ版だがlinuxがChromeOSと一緒に動く。Linuxは元々サーバーに使われるOSを元に開発されていて、linux自体インターネット上の多くのサーバーで使われている。パソコン用としても色んなバリエーションがあり(ディストリビューションあるいは略してディストロと呼ぶ)、現在一番人気のあるディストロはUbuntuだと思う。決して初心者向けではないし、一昔前みたいな「Windowsより軽快で無料!」みたいなウリはもうやめたようだ。実際きちんと使えるマシンにしようとすると結構なスペックを要求されたりする。
最低価格のおおまかな目安はWindows機と同じかやや安くなる
(運と根気があればメーカー品Chromebook並に抑えられるかも)



義務教育でパソコンの授業が・・・

とか言われて随分になる。その割にその実態はお粗末にも程があるだろみたいな状況らしい。「100ドルPC」計画がぶち挙げられた頃、デジタル・デバイド(情報格差ーWikipedia)の問題が先進国と言われる豊かな国と発展途上国の間で広がっていくことが問題視された。ところが実際には豊かな国とされるこの国の水面下で国内のデジタル・デバイドが進んでいるように思える。

かつてインターネットの商用化が始まった頃、ネット上にはなんでもあるようでいて実は何もないということに警鐘を鳴らした
インターネットはからっぽの洞窟 ークリフォード ストール 著 」
1997年邦訳
という書籍がベストセラーになった。

細かい記述はすっかり忘れてしまったが、今なら「インターネット上には色々あるのに、誰もそれを見ない・使わない」ということにはなってはいまいか。

言い換えるなら「見方も見つけ方も知らない」と言えると思う。もっと言えば「どこに何がありそうか見当がつけられない」人がほとんどという状況になってきた。この印象は今に始まったことではなくWEB2.0とかソーシャル・メディアが大きくなってきた頃盛んに

「集合知」

という言葉が使われていた頃からぼんやりと感じていたことだ。仲間内の日本語圏で、よく「烏合の衆合知ってか?」とか「集合痴?」と揶揄していたのを思い出す。前出「からっぽの洞窟」と同時期に図書館で
「インターネット中毒者の告白 J.C.ハーツ著」 1996年

を見つけ実際の黎明期のユーザーの性質の移り変わりを知った。本書と似たようなボヤキをUsenetの古いログで何件も見たので、大体の空気はつかめた気がする。

両方今となっては歴史から忘れ去られつつある書籍なので、必読書みたいなことを言うつもりはサラサラない。だが、まさか自分がハーツのような気持ちを抱かされるようなインターネット・ユーザーの変質を見ることになるとは思わなかった。

最初に衝撃を受けたのはかつて日本のソーシャル・メディアの主流であった「mix*」の利用者の多くに、パソコンからではなくケータイからという人が多いということに気づいたときである。当時ワタシ自身はケータイを自分で持つことはなかったのでまったく盲点だった。

出先での各Webサービスの閲覧・チェックという補助的な使い方でなく、アクセスする際のメインの端末がケータイ??そういう使い方をしている人に実際にやってみてもらったのを見たときは更に驚いた。ケータイ・サイトのナヴィゲーションがデタラメで見たいものがすぐ見られないのである。

そしてその「ケータイ」ユーザーの傾向は・・・まあ、今現在のmix*内部で見られる「つぶやき」を見れば推して知るべしというか・・・。

ご存知のようにm*xiはその後急降下していったのだが、この人離れが顕著になった時期はiPhone3Gがヒット商品となり、ケータイ文化の右肩下がりが明らかになった頃だと思う。mi*iはiPhone及びその他スマートホンへの対応が遅れに遅れただけでなく、最終的にはかつてのトンデモなケータイ向けUI(ユーザーインターフェース)の色を強く残したものに落ち着いてしまった。あれじゃ誰も使いたいとは。。。


この記事が参加している募集

#おうち時間を工夫で楽しく

95,452件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?