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Evolution of Jackie Venson

公式サイト
https://jackievenson.com
ソーシャル・メディアや音楽配信サイトへのリンク全部ここに張ってあるからこれでいいやんとオモたけど、別プロジェクトとして jackie the robot"
として自身の音源をリミックスした上でギター弾いてるのを無料公開してたりしてたからそれもオマケにはっとこうとw

・追記
T
rueFire Guitar LessonというアプリでJackie Vensonコース

Jackie Vensonのプレイはテクニカル系・弾き倒し系ではないのでコピー自体は難しくないし、ギター始めたばかりの人にもとっつきやすいはず。音色の秘密や得意技というか手グセなのか全般的に多用するオシャレなダブルストップ(副弦弾き)にハンマリングを散りばめた節回しを確認したかったのと、いつもの曲のバッキング・トラックの新録音がぜってーあるはず!と思ってポチったらやっぱしレッスン用に新規でサンプリング・ループ作ったっぽいw レッスンといってもほとんどいつものライブのように自由に弾きまくってるんで新録音ものとしても楽しめます。

Jackie Vensonはリア・ブリッジの切り替えスイッチはよく触ってるけど、ギターのボリュームやトーンノブにはほとんど手を伸ばさない。「コイルタップ使ってシングルコイルにしたりしてるはずなのにいつやってんだ?」という謎や弦のゲージのこととかは明かされてないけどなるほどねーとかやっぱりねーといったこともあって個人的な大満足。まあそのうちライブ配信やってるときまだ不明なとこは本人に聞いてみよwww

てか、毎日みたいにやってたんかwwww 気が付かなかったwww
独立ミュージシャンだからできる活動だなあ。

ジャッキー・ヴェンソンきちんと追っかけて聴きだしてずっと気になってた「なんでGibsonでなくエピフォン?」はなんとなくこの2020年のNAMMショーでのインタビュー動画からわかってきた。

やっぱりGibsonから申し出うけてたんやんw。それがなんでエピフォンに落ち着いたかの詳細はわかんないけど、まあお金の絡む話だし相手は(一応)大企業だしなー。安いグレードのレス・ポール・スタジオなら「親会社の鼻明かしたるんじゃ、コラ」と気合入れてると噂のエピフォンブランドのほうが質が良かったとか?まあネックの握りの好みやらで個体選んでったらエピフォンになったという気もしますがw。

これは両者にとってWin-Winな提供(エンドース)だと思う。どこかのステージのフルの動画の最後にお客さんにサインしてるとこが映ってるがあったけど、そこで10歳前後の女の子に嬉しそうにサインしてるジャッキーさん見たですよ。あーこりゃーいい風景だなあと。

初めて生で音楽聴いたのがジャッキー。ヴェンソンだったとか一生の思い出になるだろうし、もしその子が「ワタシもギターやりたい!」ってなったとき、エピフォンならちょっとお小遣い貯めたりベビーシッターかなんかのバイトやれば買えるでしょ。ワイらがガキンチョの頃のトンデモな品質(バインディングにヒビが入ってたり、フレットガタガタだったりetc)の米国産とか、もはやギターの形だけというアジアの各国産と違って今の楽器それも大手はきちんと作ってあるし。

Gibsonのサブ・ブランド的なエピフォンにとってはジャッキー・ヴェンソンみたいな優れた若手に使ってもらえれば宣伝効果高いし、買う側も金額的に負担にならない。
*楽器の値段知らない人のためのメモ
ジャッキーの使ってるレス・ポール・スタジオというモデルはレス・ポールシリーズの中では低価格帯のもので、本家Gibsonだと新品で日本円で10万円台前半、Gibsonの子会社で正式に「レス・ポール」出せるエピフォンだと5万円以下くらい(訂正:円安すげえ。今見たら新品7万円弱でやんの)。ぶっちゃけブランドとヘッド(糸巻きのあるとこですね)の形状が違うくらいで、このクラスならお値段重視でエピフォンのほうが良くね?ともっぱらの評判w。*なんかバインディングついてたりペグがクルーソンでないなあ?と思ったら実際にはEpiphone Les Paul Modernの模様ちょこちょこいじってはあると思う。

メジャー契約せず本当に自由に演りたいことやってきた人みたいで、きちんと時系列に沿ったディスコグラフィーとかあんまりなくて断片的な情報になってしまうけど、一応まとめてみますた。WEB上の日本語の紹介とかあるこたあるんだけど、輸入レコード屋さんの「?」みたいなとこの解説文からまんまひっぱってるのが多いみたいで。

キャリアはほぼ10年、おそらく学校を出た直後から始まってテキサス・ローカルとはいえ人気ミュージシャンだったらしいお父さんの援助もあったんじゃないかな?ほぼ音楽一本でこれたみたい。まあほとんどインタビューとかで話題出ないけどそれなりに生活費稼いだり機材代稼いだりというバイトくらいはしなきゃいけなかっただろうなとは推察。いくらポップ音楽大国の合衆国とはいえそんな甘いわけがないですからねー。

このビデオは今から10年前に地元のローカルTV局によってあっぷされてるからボストンで学校終えてきて1年くらいの頃?バークリーで作曲とミュージック・プロダクション専攻。実はギター本格的にはじめたのはこの頃で、それまではなーんとなく10年ほどピアノやらされてたとか。バークリー行くやつにも色々で、「一発あてたる!」みたいなのもいれば普通に専門学校気分で行くやつも多いとか。


ジャッキーが最初から音楽家目指したガチ勢だったかちょっと不明だけど*訂正:なんとなくどころかガチでクラシックを子供の頃から13年間やってたらすい。 バークリーでも最初ピアノやって、先生は当然ジャズ・ピアニスト。そんで「なんでジャズやれないんだ!」とちょと衝突したっぽいwww。まあ、そらそうだ。ジャズはジャズで文法しっかりあるからいきなしやれと言われてもできるもんじゃないし。そこで軽い挫折味わったのか単位だけ取って卒業だけしちゃえとフテた模様w。そこでギター持ってから本気になったのは間違いない(確信)。もともと「ギタリストかっちょええ」という憧れも強かったらしく、実際自分が持ってみたら想像上以上にしっくりきたんだと思う。

上に追加したビデオで「卒業して12年たった今、ギター科で教えないかというオファーが学校からきたけど、演奏活動で稼げる金額ほどサラリーもらえないから断ったった!」と息巻いてるwwwww。 最初ジャッキーについたピアノの先生誰だ??wwww

バークリーもすっかり印象変わっちゃいましたねー。ジャズの学校・ズージャやるならボストン行ってバークリーというのがアキヨシさんからの伝統だったのに、今のトップどころのジャズ・ミュージシャンのほとんどはクラシックの学校でガッチガチに基礎トレーニングをやりこんでその上でぶっ壊れた音のパズルの世界に飛び込んでくる連中だから、あんまし「バークリー出」の若手って聞かない。

ジャッキー・ヴェンソンもバークリーで学んだことでよかったのは機材の使い方ってはっきり明言してますねー。デジタル機材を使いこなしてワンマン・バンドみたいなライブ演奏できるのはこの基礎があるからなのは間違いなし。

自分の音源リミックスしたりダブっぽく作り直してアルバムの曲間をつなげていくなんていうスタイルもこれが生きてると思う。それがさらに爆発して「jacky the robot」なんて別プロジェクトというかアルタード・エゴまで生み出して好き放題やりまくりwwww

レコード屋さんの紹介文
「スティーヴィーレイヴォーンばりの濃厚ブルースギターと、'80sライクな?ポップでキュートなソングライティングを併せ持つ、新世代ギタリスト兼SSWジャッキーベンソン」

スティーヴィーレイヴォーンばり・・・うーん?確かに思いっきりブルーズ感濃厚ではあるけど、ギター・スタイルはジミヘン系統からSRVの弾き倒し系ではないなあ。*2018年のルーマニア(!)のブルーズ・フェスに招かれた頃のプレイだとそういう風になるかも。フェスの趣旨にあわせてたのかもしれないけど今よりかなりストレートなブルーズ・プレイで結構荒々しい。現在も定番曲のWitchcraftの原曲が聴けたりしておもしろいだけでなく、今もそうだけど右手のピッキングとピックアップの選択へののこだわりが見られて興味深い。フレーズによって弾く位置だけでなく角度まで変えてんですよ。最近じゃ珍しいストラトのハーフ・トーンとかも効果的に使ってる。現行のレス・ポール・スタジオはコイルタップもついてるはずだから、それもばっちり好みにあったんだろうなあ。

*面白いの見つけたんで付け足しwww ビデオにつけられた言語どこのじゃ?とおもたら、どうやらチェコ語らしき。「エイミー・ワインハウスと比され」みたいな訳文出てきてそーいやそうだと思ったり。エイミーも兄ちゃんたちの影響でギターはじめて音楽やったんでしょ?実際ギター上手かった。まだYotubeに残ってるかな?

パンデミック前、ヨーロッパでツアーしてたのねー。エージェントやるなあ。MCのおいちゃんのアンコール要請のときの感激ぶりとかシンプルでタイトなトリオ・スタイルや最近は演奏してない曲目や今も定番の曲とか色々見どころはあるんだけど、一番ウケたのがこれw

なんかスイープっぽいフレーズ弾いてるから「あんたギター小僧のチュウボウか!」と思わずツッコミいれそうになったら・・・足元wwww

BOSSのディストーション、デジタル・ディレイ、そいでこの赤いの・・・ルーパーwww。マジで中高生の足元みたいなwww。まあマイルスのとこにいたころのジョン・スコの足元に置かれたエフェクターの写真も当時「お前は大学生のバンドマンか!」みたいな価格控えめな品揃えでみんなのけぞりましたけどwww

https://youtu.be/zg7Y1Q2r-9E?si=hEcizWoEfM9NqhbP

wwwww やられたwwww 今年豪州に演奏しにいくというのは、2024年に入ってからの土曜日のライブ生配信中のMCでふれられてたけど、「あーこの
インタビューはそのことかー」と見てたら・・・・

オジさん「すると今回もエプフォンのレスポールでぶちかますわけで・・・」

ジャッキー「えっへっへー!それが最近新しい契約結びましてほとんどオーダーメイドみたいなことになったんでそいつ弾くんですーwwww
Iconic Guitarsってとこのギター!」

それでか!jackey the robot見てたとき「アレ?なんでインレイがカスタムみたいな四角?宣伝のお礼にエピフォンから特別仕様?」とか不思議に思ったのはwww

このメーカーというか工房の「LA PLAYA」モデルをベースにしたのかな。よく見ると微妙にレス・ポールとシェイプ違うんだー。robotのほんとんど毎日配信のアーカイブ追っかけてみたら2023年くらいから使用開始の模様。ぎゃーーお値段お高いわーーーーwww およそ$5,000だから日本円だと60万円くらい。日本だとここのギターは「レリック加工」?Heavy Agedとかいいてわざと塗装ハゲハゲにしたりしてオールドっぽくしたフェンダー系のシェイプの奴が人気あるんですの?てかすごい売られてるんのが少ないwwww

Iconic Guitars announces layoffs and reorganization


・・・と付け加えた矢先にこんなんがあがってますたwwww おーいやばいやんかーwwww

へーOEMでBCリッチの商品作ってたんだ。なんか無理なくね?Iconicブランドのギターはレス・ポールタイプやフェンダー系のをブラッシュアップしたみたいなの多いみたいですやん。BCリッチと言ったらスルーネックとアクティブ回路の。。。。ギターはじめた頃流行ってたなあ。フュージョン/クロスオーバー系で。アレンビックとか、当時ヤマハもGrecoもそういうの作ってた。

音楽スタイルとして後半の「ポップでキュートなソングライティング」はドンピシャ。曲の多くはフックのあるメロディ/フレーズをふくんだ3分前後にコンパクトにまとめられたものが多く、多分一般にはこっちのほうが最初インパクトあると思ふ。歌い方がすごくワイ好みで黒人歌手に多い脂分多めの濃い絶唱型ではなく、メロディーをきちんと、ときに軽くなぞっていくむしろ白人女性歌手に多いタイプ。声も甘すぎもせずそれでいて女性らしさを感じさせるいい声。



そして最大の魅力がギター!テクニックがどうとかじゃなく本当に上手い!ツボを抑えたとこで超かっちょいいフレーズ差し込んでくる。これは訓練とか超えた本当の才能。レコード屋さんがあげたSRVより、ワイはピーター・グリーン連想した。あるいはそのスタイル自体の直系ともいえるスノウイー・ホワイト。

(天国のゲイリー・ムーアはきっと「ピーターの後継者はワシじゃ!」とか怒るだろうけど、あんた音数多すぎもいいとこでしたやんwwww。あんたはピーター・グリーン後継者でもジェフ・ベック・フォロワーでもマクラフリンのロック版でななく「ゲイリー・ムーア」そのものですやんwww)。

ではSpotifyとBandCampに沿って時系列的に発表作をおおまかにならべてみませう。楽曲自体を追うなら最新作”Ghost in the Machine"がおいてあるSpotifyのみでおk。あぽーミュージックやYoutubeミュージックだとこいつはまだ販売あつかいなのでし。独立ミュージシャン応援ということなら直で収入になるBandcampや限定ライブ配信のあるYoutubeのメンバーシップ加入もいいかも。まあ、上に書いたようにjackie the robotが無料で好き勝手にやってますけどねw

2016年9月19日リリース
Jackie Venson Live at Strangebrew

録音物としては最初のものになるのかな?現地でテープとかで売ってたとかあるかもだけど。曲目自体は後にスタジオ(てか宅録じゃね?w)盤に収録されてるもの。

2019年4月5日リリース
Joy

初のまとまったスタジオ・アルバム形式。曲間のインタールードが後のthe Robotに発展したのかな。

2020年3月20日リリース
Jackie Venson Live in Texas Part 1
2020年6月5日リリース
Jackie Venson Live in Texas Part 2

*Spotifyなどでは”Live in Texas”としてまとめられ、動画がYoutubeで無料公開されてる

2020年10月1日リリース
Vintage Machine(Bandcampで購入可)

アルバム形式ではあるものの実質”VintageMachine”のシングルwww。その曲もこの前出たGhost〜に入ってるというwww

2020年12月18日リリース
Jackie Venson Live at Austin City Limits

2021年9月24日リリース
Love Transcends

無機質なマシンとギターの生々しさの融合が特徴であるJackie Vensonが正統派に近くトラディショナルなバンド形式でのロック/アメリカン・ルーツ・ミュージックを展開。ここから聴くとまた印象がかわるかも。おそらくこの前後からエピフォン・レス・ポールを弾き倒している。こっから一気にボルテージ上がっとるでー!

アコギ時代からやってるAlways Free、こんなにかっちょくなりますた。

2022年5月20日リリース
Unplug the Machine(Bandcampで購入可)

2022年9月30日リリース
Love Transcends Live in Austin
なんかよくわかんないけど先行発売になってたLove Transcendsに入ってるライブ音源をそれ単独で再構成。ここでの演奏は「お前はハード・ロッカーか!」くらいにグイングインいっちゃってまし。人間椅子に高評価だしてたオンライン・ギター・レッスンの先生もぶっとんでるwww
ドブルーズだったRolling onもこんな風に!

2023年1月27日リリース
Evolution of Joy

必聴盤。このJoyのリメイクでJackie Vensonが完全に確立。

2023年10月30日リリース
Ghost in The Machine

必聴盤その2。あっちいったりこっちいったり、一曲作ってはやり直したり同じ録音まとめたりといったあめりかーんな適当さを是正して、きちんと一枚のアルバムに自身を詰め込んだ感じ。

とにかくハムバッカーピックアップ使用後からのカッチョ良さが半端ない!ギター好きなら絶対ギョッとなる。長々とテクニカルな速弾きとかするんじゃなく、音色・タイミング・うたいまわし そのものがカッチョ良いという通好みのギタリスト。スケールもペンタトニック、ブルーズスケールが中心で凝った音の並べ方してるわけじゃないのにカラフル。そのあたりがピーター・グリーン・・・あ、むしろ隠れたギター名人として生前から評価が高かったプリンスのほうがイメージしやすいかな?

テキサスはオースティンといえば例の「エロいグルーブ」のKhruangbin。。。
うーむ。とんでもないとこだ。。。あ、あっちはヒューストンだったか。



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