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カズオの運行日報 第25話 「青さんのトラウマ」前編

前回までのあらすじ

4tの業務にステップアップしたカズオは市場の荷受けだったコージと仲よくなり、自分の会社(KNロジ)に紹介。
ところがカズオを慕う後輩・植松の嫉妬で仕事をよく教えてもらえず、それまで家庭事情があってメンタル的にも疲弊していたコージは自信喪失してバックレ…。
主任として新人に仕事を教える係のトップでもある青さんは、植松を諭すために自分の経験を語ります。
その後カズオ、運行管理の槍杉さん、反省した植松とでコージの家を訪れ、事情がわかっていろいろ解決に向けて手伝うことになりました。
ところで植松が聞いた、青さんの「最悪のケースの話」とは…?

全14ページ。




今回のお話(前編〜後編)は実際にこんなコトがあった!…というのを、複数の会社(今回は2社・うち実際トレーラーだったのは1社)での焦げ猫の経験の悪いトコ取りで描いてます。

作中にもありますが、今では少なくともブレーキ等安全のためにいちばん重要な部分はまずドライバーが整備することはありません。
やっちゃいけないんです、むしろ。
コンピューター制御で難しくなってますしね。

何十年もの大昔は、「自分の車両の手入れは自分でやれ」はどこまでか?というのがえらく深い根性論が残っており、整備士免許のない先輩ドライバーからこういった作業を教わる…というコトが海コンの会社に限らず横行していました。

(オイル交換くらいは未だに本社のピットまで来て自分でヤレって会社もありますが)

自分に合った社風の会社なら、もちろん海コンは悪い仕事ではないと思います。

焦げ猫が行ったのはそこそこ台数があり営業所も複数あるような会社だったので、「いい人間関係を築く」というよりは「うまい世渡り」をしないとならず、何年勤めても給料は頭打ちと言われる運送業界でも「出世」の概念がある会社でした。

なので逆にそれで燃えられる人にはいい社風とも言えます。

とくに海コンは台数あるとチームワークも大事になってきます。
このヤードは今混んでるから別なヤードの仕事を先にしたほうがいいとか、実際に配達に行くのは別の人に決まっていても目的のヤード近くにいる誰かが拾ったほうが速い…などリアルタイムで情報交換しつつ指示を出す(受ける)のです。
なので事務所の配車マンだけでなくドライバーでもやはり采配能力のある人が重宝されます。

海上コンテナトレーラーの業務については詳しく書き出すとキリがないので本編作中ではザックリ2ページしか割いてませんし、昔の話なのでご参考にできるコトが少ないかもしれんのですが…いちおう解説は第26話アップ後に追って書きますです。

ちなみに現在ではスマホがあるので、業務用無線よりLINE等で報告&指示をやってる会社も少なくないようです。

さて青さんは赤信号の交差点を止まれたのでしょうか…?

次回、第26話をお楽しみに!

前回のお話はこちら↓

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