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軽度発達障がい児への声かけの難しさを改めて痛感した春。

4月、新学期が始まる季節。文具類の準備や身の回りの整理などでバタバタする時期でもあり…。ついつい、言葉足らずになってしまいます。
声かけしていたにも関わらず、子どもが理解していないことが、後でわかり…更にバタバタする羽目に。そんな春です。

「新学期に足らないものある?」が伝わらない

春休みに入り、新年度に向けて文具などの準備をしたかった私。
娘に「2年生になるけど…。足らない文具とかない?例えば、ノートとか。」と声かけしたら。
「え?ノート…10冊くらいあるよ。」との答え。これを聞いて…勝手に(ま、しばらく買わなくて大丈夫か)と思ったんです。

が。

今日…始業式を終えて学校から帰ってきた娘が
「ママ…ノートがない」と言うのです。( ̄▽ ̄;)どういうこと?

…先の見通しができない特性

娘の部屋にある文具をしまう箱を開けてみて、「新学年で必要なノートが何か理解できてない」ことがそこで理解できた私。
確かにノートは、12冊あって。その中には「落書きノート」「小学生用の漢字ノート」があり、英語のノートが一冊もない。おまけに、中学校で使えるノートは3冊しか残ってなかったんです。

この状態…。多分、健常児なら「足らない」という認識になるんです。多分。でも。私の聞き方が悪かった。

「2年生になるけど…。足らない文具とかない?例えば、ノートとか。」ではなく。「2年生で使うノートの表に〇〇と〇〇って書いてあるけど。そのノートはある?」が正解だった。

具体的な指示と理解しているかの確認が必要

毎年…やらかしているのに。今年も…やらかした。
あわてて、ノートを買いに走る羽目になり…思わずイライラしてしまった。

そんな私を見て、どこか他人事なのが娘。
「私、ちゃんとノート確認したもん!」と逆切れまでしている。

そろそろ…娘には「先の見通し」の練習をしておかなければならない。と
小学6年生の頃から文具の管理を娘に任せていたのだけれど。これでは、管理しているとは言えない。

昔、私が仕事で使っていた「在庫管理表」を娘版にしてみたけれど…。
「チェックするの面倒で嫌」となり…断念。そのあともいろいろやってみたけれど。どれもこれも無駄になってしまっている。

究極の結局のところ。
「無くて困るのは、私ではなくて娘」と割り切り…。声かけはするものの「事前にお知らせがない場合は週末(日曜日)にしか買い物をしない」というルールを決めた。

困る前に手を出すのではなく…困った時にどうするか?

親というものは、子ども可愛さについつい「先に手を出しがち」です。

これは、私もよくあります。母子家庭で、親族にも頼れない状況であれば「私に、もしもの事があったら」とふと考えることもあります。

忘れ物や失くし物が、数多く…コンパスは3つ、ものさしは2本…消しゴムにおいては1日に1つ無くしてくることもありました。その都度、新しい物をすぐに用意してきましたが。それでは、ダメな気がしてきて。

無かったときにどうするか?に焦点を向けてみたんです。
事前に担任の先生へアナウンスしました。

「彼女は落とし物、失くし物、忘れ物が多いです。親として必要なものがあれば用意しますが、俊敏に対応ができないことがあります。もし、彼女が困って声をかけてきたら対応してもらえると助かります。」

学校に合理的配慮という協力を求めてみる

2016年4月から学校で「合理的配慮」の提供が義務となりました。これは、娘が小学2年生の年です。

当時、学校にもいろいろお願いをしたものの…「例外は認められない」「特別扱いできない」などと、ことごとくスルーされました。田舎の学校なので、義務化されたからといって、すぐに対応できないのはどの法律も同じだと思いました。

徐々にこの「合理的配慮」が浸透してきたのか…高学年になる頃には学校も協力的になり、中学入学前にはちゃんと懇談の時間まで作ってもらえました。

まだ、私の周りにいる発達障がいを持ったお子のお母さんは「学校と戦う」という気持ちを持っている方も多く。なんだか…悲しくなります。
本来、学校と家庭で子供を育てていく環境があれば、その子は幸せになるはずなのに。

有難いことに娘が通う中学校では、積極的に「合理的配慮」に取り組んでくれ「どうしたら娘が学校生活で困らないか?」を一緒に考えて下さいます。

特性は、大人になっても治りませんがフォローする手段を見つけることで解決できると思っています。



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