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ICUC-056_2021.4.18【セルフプロデュースの極意とは?】

【ICUC知的好奇心向上委員会】の知的好奇心の向上&趣味の文字起こし。I see, You see ! Intellectual Curiosity Update Committee

参考図書
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角田陽一郎56「セルフプロデュースの極意とは?」ICUC知的好奇心向上委員会
演劇界の名プロデューサーにセルフプロデュースの極意を学びました!
大学の同級生である脚本家の森下佳子と久々話しました!
ぜひご覧ください!

角田陽一郎 オフィシャルwebサイト

mireva channel

※今回は99%素起こし=[あのー/えーと/その/この]がそのままになっています。

動画の内容(+文字起こしメモ&感想)

大雨のち快晴の日曜日

 おはようございまーす。バラエティプロデューサー角田陽一郎でございます。ICUC 知的好奇心向上委員会を…え〜、(笑)委員会って、もう、委員会かい?これね。ただの散歩でございます、海に。はい。
 えーと、ね、東京というかこの関東はすごい大雨でしたね。はい。あのー、で、今、今日、日曜日の朝なんですけど、あのー、本当は土曜日大雨で、今日も日曜日は大雨だから、もうなんか今日はね、さすがに海に来るの止めようかなーと思ったんですね、うん。で、あのー、実際、あの、今もこれ撮ってるけど、あのー、風の波音で全然僕の声入ってないんじゃないかなーとか思いながら、チャレンジング・スピリットで、えー、喋っております。
 でね、朝、起きたんですよ。7時くらいに。そしたらその起きた時に、そのー、朝の日差しで起きたんですね。「あれ?さっきまでちょっと大雨の音がしてたのに…」と思ったら、すーごい、いきなり快晴になってて。これは、あの、それこそ先週も海で喋ったから今週は海で喋るの止めようかなーとかちょっと思ってたんだけど、これはせっかくだからこの海に来いって言うようなね、また(笑) お告げなのではないかと思って、えーと、海に来てみました。はい。で、海にやって来たらさすがにやっぱり風が強くて(笑) あの、ほら、あの、波のところもちょっとやっぱり海が汚れてますね。あのー、つまり、あのー…、あれです、あのー…すいませんね、風だから、あのー、「あのー」って何回も言ってますけども、あのー…また「あのー」って言っちゃった(笑) あのー(笑) えーと、あ、襟が立ってるし(笑) 襟が立ってるしね。あのー、あれですよ、あのー、やっぱり前日のね、あのー、雨のすごい、こう、汚れた大地の水が海でね、こう逆流してるから、海もちょっとどす黒い色になってるなーなんて思っています、はい。ただね、あの、快晴なんですよ、ほら、うん。だからすごい気持ちいいなーなんて思ったりしてます、うん。

自分がやる・やらないの配分を考える「セルフプロデュース」

 それで、あのー、今日はどんな、こう、お話をしようかなーなんて思ってて。本当はね、だから本当に先週は海で話したから今週は普通にまた篭ってね、やろうかなーなんて思ったんだけど、海来ちゃったからまたちょっとアレなんだけど。あのー、ボクのね、尊敬する演劇のプロデューサーがいらっしゃるんですよ。演劇界の。そのプロデューサーとお茶をした話をしようかなーなんて思っております、はい。
 あのー、そのプロデューサーがね、もう、もう…なんて言うんですか、まぁこう言うと何ですけども、こう、老齢に近い妙齢な女性なんですけど。もう出会ったのはボクが…ちょうど20年くらい前かな。あのー、番組やってる…その番組のある大物女優さんのマネージャーさんでいらっしゃいますから。なので、で、知り合って。で、なんか1回ロケでね、ギリシャに一緒に行ったことあるんですよね。そのお陰でこう、なんか普通にお話ししたりしてて。もう本当に業界の重鎮でいらっしゃるんだけど。そう言う意味では重鎮なんだけど、あのー、なんて言うんでしょうね、あの、ボクはなんか比較的、あのー…なんて言うのかな、可愛がられてるわけでもないけども、ボクがお慕いしてるというか。なので、あの、フリーになった時とかもね、適当に一緒にご飯食べませんか?とか、お茶しませんか?って言って、定期的にこう喋ったりしてるわけです。で、定期的に喋ったりしてるんですけど、えーと、去年もね、本当は久しぶりにお話しましょうってやろうと思ってたら、コロナでね、ちょっと、あのー、お会いしない方がいいだろうみたいなことになって、去年は全然会えてなかったんで、えっと、3日前にね、じゃ久しぶりにお茶しましょうって言って、お茶したわけです、はい。
 そしたらね、あのー、なんて言うんでようね。あのー、…あのー…。「あのー」が多いですね、今日はね。あのー(笑) また「あのー」って言ってる(笑) あのー(笑) そのプロデューサーとね、まあボクが今どんな風にこの1年というかをやって来たか?みたいな話をするわけですよ、うん。で、そんな中でこんな風に、あの、今、あのー、ある企業さんと組んでこんな様なことを、アイデアを形にしようとしてまーすとか、こんな風に、あのー、なんて言うんですか、えーと、まあ、コンテンツにしようとしてまーすみたいなことを結構やってるわけです、うん。で、結構そういうことやってると、あのー、あれなんですよね、あのー、…ボクとしてはね、なかなかこう形にならないものもあるわけですよ、色々お話ししてても、うん。で、お話ししてても色々こう形にならないものがあるなーなんて思ってはいるんだけど、でも、まあ、なんとかそれをこう形にしようと努力しながら日々、まあ、なんて言うんだろう、生活というか日々ビジネスを、ビジネスというかこうプロデューサーを、バラエティプロデューサーをやってるわけです、うん。
 でね、その時にそのプロデューサーにいつもこうボクが今思ってることとか言うと、すごいアドバイスが的確に下さるんだけど、それこそ、もう、ボクがフリーになって今年で5年目かな、5年目なんだけど、最初にこうあのー、フリーになったときに、あのー、言われたのは、あのー…、ボクがね、プロデューサーをしてるんだけど、あのー、プロデューサーをしてるんだけど、あの、ボクをプロデュースする人がいないんですよねって話をちょっと言ったんですよ、うん。だからボクがプロデューサーをして色々やってることはあるんだけど、角田陽一郎個人をプロデュースしてくれる人がいないんですよね。それが最近の悩みですっていうか、TBSを辞めた後の悩みですっていう話しをしたんです。そしたら「何言ってるの!あんた馬鹿じゃないの?!」みたいな(笑) ことを言われたんです。怒られる、怒られる(^^;) とか思いながら。で、何かと言うと、あのー、「世に出てるすごい人はみんなセルフプロデュースなのよ」って言われたんです。つまり「自分のことをプロデュースして下さいとか言ってる人が世に出れるわけないじゃないの!」みたいな、うん。
 じゃあ、例えばですよ?例えば、じゃあ、あるすごいミュージシャンがいて、その人が一応、作詞作曲は自分でやってまーすだけど、アレンジは違う人に頼んでるみたいなのがあるとするじゃないですか。それは永ちゃんだってそうだし、ゆーみんだってそうだと思うんですけどね。で、そういう人が例えばじゃあ、えっと、その人は大したことないんだけど、作詞作曲は大したことないんだけど、その人のそのアレンジ力でいい曲になってるんだよとかって、こう、揶揄ったりすること例えばあるじゃないですか。まあ、ユーミンとか永ちゃんにあるかどうかは置いといて。で、そうなった時に、「それって違うのよ」って言ってました。どう…何が違うかって言うと、えーと、その人が、あの、そのプロデュース、セルフプロデュースしてる時に、自分が…自分が自分でやってすごいことがは自分でやるんだけど、他人の方がスキルがある時は他人に任せてるのよ、と。それがセルフプロデューサーなんだと。だからセルフプロデュースっていうのは全部自分でやるってことではなくて、自分がやれる、自分が一番得意なことは自分でやる。で、えーと、他人に任せた方が上手くいうことは他人に任す。ということの、その、プロデュース、配分を考えることがセルフプロデュースなんだってことを言うわけです、うん。
 で、それ聞いてね、ボクがフリーになってボクのことプロデュースして欲しいなーなんてちょっと思ってたとか言ってましたけど、何言ってんだ!おこがましいな!ってことを気づいたわけです。全然その考え方の方が間違っていて、自分が自分で全部やると。全部やるってのは自分が出来ないことは人に頼む、うん、それがセルフプロデュースなんだってことを聞いて、そっか、と。それをこう自分でやんなきゃいけないんだなって思ったのがむしろ、だから最初にフリーになって、あの、その、大物プロデューサーに教えていただいたことで一番こうボクが、あの、バラエティプロデューサーとして生きて行く、個人として生きて行く上での一番の、こう、心の支えになった言葉なんですよね、うん。

アイデアだけで生きていい

 それがね、3、4年前かな、うん。そこから、えーと、まさに本当に今週、4日前くらいにお茶した時にその話を聞いて、ボクはだからセルフプロデュースってのはそういうことなんだということを知りながら、結構生きて来ましたって話をしたら、あぁそうなんだみたいな話をして「じゃあ、すごいじゃないの」みたいな感じになってね。で、すごいわね。あなたはどんどん色々アイデアを形にしてて、そのアイデアを、こう、次から次へ出て来て、すごいいいわねーとかって言われたんです。
 言われたんで、またそういうこと言われると、こう、ネガティブな自分が出てくるんでしょうね。いやぁ、でもね、そのプロデューサーさん、と。そういう風に言ったら聞こえはいいんですけど、あの、ボクもこう色んなことを、アイデアを出してはいるけども、実際形になってるものってほとんど…、まぁあるけど、そんなにやっぱり確率も高いわけじゃないし、形になんないで潰れちゃうものとかもあるわけですよ、と。で、形になんなくて潰れるのもあるし、逆に言うと形になったからってそれがすごい大ヒットしたとか大成功したかというと、実はそうでもないと、うん。
 で、そんな感じでボクなんてね、例えば、じゃあ代表作は何かって言われたら…ないわけですね、うん。で、例えば金スマやってたとか、さんまのからくりテレビやってたって言うけど、それは別にあくまでTBSのサラリーマンとしてその仕事をたまたま、こう、配属されただけで、別にボクが…、当然自分のアイデアで色んな形にしたこととかもあるけど、やっぱりチームのね、先輩とか後輩とか、スタッフとかが形にしたものだから、やっぱり自分の代表作だって言うほど自分のものでないって感覚があるんです。当然さんまのからくりテレビはさんまさんのものだし、金スマは中居さんのものだからねっていうこともありつつね。
 うん、だから逆に言えば自分が書いた本ってのは自分のものだなーとは思いますよ。でもそれって、まぁもう十何冊も本書いてますけど、うーん、こう言っちゃなんだけど、ただの自己啓発本だしね、うん。で、まぁ強いて言うなら世界史とか、最速で身につく世界史とか日本史の本ってのは、まぁ自己啓発本ではなくて、自分的なアイデアで、こう…やってるから、比較的、こう…好評であったりするなーなんてことは思ってはいるけども、所詮、こう…最速で身につく的な本でしかないという意味で言うと、自分が本当にこう…プロデュースしてるのか?と。という思いがあるわけです。
 で、そういうことね、まぁちょっと弱々しく言ったわけですね。自分なんか全然、こう、アイデアばっかをぽんぽん出してるだけで、その…、それでね、こう、代表作なんてものがあるわけじゃないんですって話をしたらですね、またその大御所プロデューサーにですね、「なに馬鹿なこと言ってるの!」と。「あんたね、アイデアだけぽんぽん出しててね、生きてるってすごいことなのよ!」って言われたんです。
 ぁぁぁ、なるほど!
 そんなこと思ったこともなかったんです。で、「あなたみたくアイデアなんてぽんぽん出る人なんてなかなかいないのよ」と。ああ、そうか!と。それをこう3日前、4日前に言われた時に、ちょっと自分の中で「ああ、こんな自分でいいんだ」って、ちょっと思った、思わせて頂けたってことが、すごく、なんか、あの、嬉しいんですよね、うん。
 この嬉しいんですよねってのが、すごいこう波の波濤で喋ってるボクって、なんかすごい、こう、なんか、なんか…サスペンス劇場の場所みたいなとこでそんなこと喋ってますけども。その感覚ってすごい、すごい、あの、うん、自分の中ではまた勇気づけられたというか。今まで自分なんかただの、こう…アイデアばっかり喋ってるってことは、ただの妄想癖というか、そう言っちゃったって過言じゃないかも知れないし、うん、実はこう、誇大妄想なだけかも知れないじゃないですか、うん。なんて思ってたところ、「アイデアだけを言ってて生きてるって、なんてすごいの!」って言われて。で、なおかつ、あなたのそのアイデアをぽんぽん聞いてると私も演劇とかをやっててね、コンテンツを作ってても、なんかすごいむしろ、こう、やれることがあるわ!というか、「あなたのアイデアに触発されて私も色々考えられるのよ」と。その大御所の方なのに言っていただけたんですね。
 これってちょっとボクの中で、あの、自分のこう…ことを、まぁ過小評価と言うとアレですね、まぁ、あの、謙遜…でもない、なんて言うんだろうこういうの、だからその…やっぱり劣等感みたいなものってずっと抱えてるものとかが…、ああ、自分はアイデアだけぽんぽん出してる人でいいんだっていうことをちょっと…うん、だからそれはプライオリティみたいなものは何となく自分は思っていたけども、それでいいんだって言う、こう、なんか…ことを、ちょっと再認識させられたんですね。これはすごいボクの中ではこの、うん、火曜日にお茶したのかな?その火曜日にその一言いって頂けたから、なんかボクの中での本当に心の救いになったというか、そう思ったんです。
 で、そう思うと、あのーなんて言うんだろうな、やっぱり自分も生きてて、あの、それは別にビジネスだけじゃなくて、例えば今、大学に通ってますけど、その大学のときもやっぱり自分はこう…なんか…じゃ、なんかこう学術的な話をしてても、その、若い学生に負けないくらいのアイデア量は出せるよなって自負はあるわけですね、うん。そうすると、それをこうやっている自分というのは、やっぱりなんか楽しいし、なおかつ何か人に負けない気がするし…そのアイデアを思いつくということに、だけに関してはね。それを形にするとか、それをすごいクオリティの作品にするってことは全然負けちゃってるなーって思うことはあるんだけど、そう思ったときに、それでいいんだ!って思わせてくれたってのは、すごい…自分の中では、うん、なんか、ちょっとした気づきだったんですよね、うん。

ボクエキス掛け流し

 で、一方でそう思った時に、じゃあ自分はアイデアだけしかないなーって思ってるけども、あのーなんて言うんでしょうね、そのアイデアってボク死ぬまでずーっと出てくるような気がしてて。生きてて「うわぁアイデア無い!苦しい!」って思ったことって無いんです。うん、だからそのために色んな映画を観たり、演劇を観たり、人と話したり、色んなビジネスをしたり、そこにこう好き嫌いもなく色々な音楽を聞いたり…うん、誰かを好きになったり、誰かを嫌いになったりとか、そういうのって、そういうあらゆることが自分のこう…身に、こう、入って来て、だから自分が雨に打たれて、その自分という大地にその水が染み渡って、それがボクの中でこう…なんか、あの、ボクエキス(笑) なんかボクの成分が混ざったものがボクのアイデアとして出てくるなーと思った時に、なんか本当にね、あの、昔あのー、言ってたんですけど、源泉…ボクのアイデアは源泉…あのー、垂れ流しですって言ったんですね。そしたら間違えて。垂れ流しって汚いですね、掛け流しでしょう?みたいな(笑) ことをこう注意されたことあるんですけど(笑) そう、だからボク、アイデアの源泉掛け流しで行けてるなーっていうのは、なんかこう、圧倒的なボクの中での唯一の、本当に唯一の、ボクのレーゾンデートルというか、存在意義なんだよなーなんて思ったりするわけです。
 で、それはそういう風に思ってたことはあるんだけど、それじゃいけないよなーっていう、一方での、早く形にしなきゃいけないよなーなんていうことで日々焦ってたんだけど、「あ。そんなことで焦る必要ないんだな。」ってことに気付かされたってのがボクの中ではすごくすごく、あの、その言葉で勇気づけられたんですよね。

過去の後悔と未来の仕込みにしない”今”

 うん、でね、なんかじゃあアイデア思いつくってのが今、Now…なう、今ここ、Nowだとするじゃないですか。そうするとね、あのー、今Nowここなんだけど、あのー、それが…わああ水がっ、すごい来た来た(笑) 今波が足元まで来て、はい。あのー、Nowここなんだけど、…うん?…それを早く形にしなきゃっていう、形にするのは未来じゃないですか、うん。そう考えると、一方でじゃあ過去に、今アイデアがありますっていうのが過去にあったとして、それがNow…過去にアイデアがあったものが今この瞬間に形になってないと後悔したりしますよね?あの言ってた…過去に言ってたことはただの妄想だったんだって、ちょっとやっぱりこう凹んだりするじゃないですか。で、それと同じように、今思ってることが何とか未来で形にしなきゃいけないって思うとすると、今この瞬間がタスクになっちゃうんですよね、うん。
 だから今っていうのは過去のことを後悔する、リグレットする、過去を後悔する瞬間ではないし、今というのは未来にこうするための仕掛けというか、う~んと…なんて言うんだろうな、タスク?を、ただやってるっていう…。で、そのタスクをただやってるって感覚って皆さんもあると思うんですよね。何かを作るときに今日仕込んどいて、仕込んどいて…、仕込みってことかな。仕込んどいて、仕込んどいて、それで未来に花を咲かせようって。そうすると未来に花開くわけだから今はただの仕込みでいいんだから、その仕込みが辛くても我慢しようみたいなこと思ったりするのかも知れないんですよね。でもね、そう考えるって、今ここの瞬間が可哀想だなーってちょっと気づいたわけです。今この瞬間を謳歌するっていうことが実は結構大事なことであって、この瞬間ってのは過去を後悔する時間ではないし、未来への仕込み時間でもなくて、今この瞬間っていうことに意味があるんだなってことに気づかせてもらったんです。
 で、今この瞬間に意味があるってことは、すなわち、その今その瞬間に思った、思いついたアイデアみたいな、この瞬間にアイデアを出すことというのは、すごくすごく意味があることなんだよなーって。うん、すごい気付かされました。これって、なんて言うんだろう、やっぱり生を肯定するというか、現状を肯定するということがやっぱり大事なんだなーって。
 で、ボクは、あのー…成功の神はネガティブな狩人の上に降臨するって本を書きましたけど、やっぱり比較的こうネガティブなんですね。じゃあ前向きか後ろ向きかというと前向きなんですけど、前向きだからこそネガティブになっちゃうっていう風に言ってたんだけど、それはこう、言い換えれば、前向きだから…えーと、前向きにやるためには色々今現在仕込まなきゃいけないから、タスクを考えてるとネガティブにならざるを得ないという意味だったんだなーと解釈できるわけです。で、その過去に書いた本をまさに後悔するってこではないんだけども、でもやっぱり自分が今この瞬間にアイデアをどんどん出し続けてるという、この自分の生を肯定するということが一番大事なことなのじゃないかなって思いました。
 これがね、その、先輩プロデューサーに教えて頂いて、本当に本当にすごい、自分が、すごい…あのー、生きて行く上での大事な言葉を頂いたんだなーって思っています。うん。それがなんかね、すごい今週は嬉しかったですね。その、悲しいこととか辛いこととか、まぁ楽しいこととかドキドキすることとか、まぁ当然色々あるんだけども、その中でもこの瞬間にこう思ったっていうことを大事にしようっていうのは、うん、ボクにとっては本当に大事なことなんだなーってことを、やっぱり改めて思ったって言うことです。

大学時代の劇団のこと

 でね、今日、日曜日じゃないですか。で、えーと、前日の土曜日にはですね、えーと、ちょっとね、30年前の、だから大学時代の、あのー…友人たちと、ちょっとこう会食をしたんですね。ソーシャルディスタンシングしながらね。で、それって、あのー…友人たちって何かというと、私、大学時代に演劇の劇団に…厳密に言うと入ってないんです、入ってないんだけど、そこの回りを、周辺をウロウロしてて、結構客演したりとか、撮影を手伝ったりとか、そういうことをやったりしてて。で、だから、あのー…その時には結構話したんだけど、そこからこう、あのー、社会人になったら全然こう…会ってなかったんですね。ところが、その集団、ある劇団の集団が、えっと、会食するんで角田さんも、角ちゃんもどうですか?って言われたから、「行く!」って言って、こう…行ったわけです。だから昨日は本当にみんな50だったり50近い人間が集まって、あのときこんなことあったね、あんな恋愛してたねーとか、あんな振られ方もしたよねーとか、あんな風に演劇作ったよねーみたいなね。そういう、こう…話で結構盛り上がったわけです。
 で、そんな中にね、その劇団の一人の中にね、あのー、皆さんも観てたかも知れないけど「天国と地獄」とかね、「義母むす」とか、あの、もう…「おんな城主直虎」とか、もう…「ごちそうさま」…「ごちそうさん」か、とか。朝の連ドラのね、の、脚本をやってる森下佳子さん。森下佳子。ボクはだから森下って呼び捨てにしてたんですけど。森下が、こう…居てですね。で、だから彼女、ボクらの周りでは一番の出世頭なんだけど。

脚本家・森下佳子の主なTVドラマ作品
平成夫婦茶碗(2000年日本テレビ)
お前の諭吉が泣いている(2001年テレビ朝日)
東京庭付き一戸建て(2002年日本テレビ)
世界の中心で、愛をさけぶ(2004年TBS)
白夜行(2006年TBS)
佐々木夫妻の仁義なき戦い(2008年TBS)
MR.BRAIN(2009年TBS)
JIN-仁-(2009年TBS)
天皇の料理番(2015年TBS)
わたしを離さないで(2016年TBS)
おんな城主 直虎(2017年NHK)
義母と娘のブルース(2018年TBS)
天国と地獄~サイコな2人~(2021年TBS)

 で、その彼女と、だからそれこそ10年ぶりくらいに飯を食ったわけです。で、えーと、彼女は…えーと、大学時代に演劇をこうやってて。で、あの、あるとき電話かかって来て、ボクに出演しないか?って言われて。えーと、出演したことがあるんです、うん。で、そこからの知り合いで。で、また社会人になってからも、彼女はもう脚本とかを書いてたんだけど、えーと、ボクがまさに金スマを作った時に、なんかこう金スマの中にミニドラマみたいなのをやりたいから奥菜恵さんで「MEGUMI」っていうドラマをやってたんだけど、その脚本を誰に書いてもらおう?みたいくなってたことと、やっぱり金スマってこう、女性がたくさん出てくる、あのー、番組だから、なんか、あの、既存のバラエティの作家さんじゃ無い、なんかこう…作家さんていたら面白いよなーと思って、あの、「ボクの学生時代の友達で森下ってのがいるんで、どうでしょう?」って言って、あの、こう、金スマの立ち上げの時に参画してもらったんです、うん。そしたらそこにたまたま、あのー…TBSの、あの、ドラマの…えっと…「花より男子」花男をのちに撮る石井さんって言うボクの先輩も金スマに当時ジョインしてたから、その石井さんがこう森下という存在を知り、そこからこうTBSでどんどんこう顔が…知り、TBSの作品をどんどん…。
 もう彼女ね、色んなテレビ局とか映画とか「花戦さ」とかもやってるし、もう色んな作品を作ってるけども。TBSがやっぱり、「MR.BRAIN」もそうだしね、あの…「JIN-仁-」もそうだしね、うん、多いと思うんですけど。それってやっぱり、あのー…彼女が、こう、TBSに広まったのは…、ちょっとボクは、キューピッドなんじゃないかなとちょっと思ってたら、昨日、彼女に、森下に「そう。角ちゃんのおかげだよね!」って。「あ、そうそう!そうなんだよ!」ってことで、ちょっと思い出したりもしたんですけどね。
 で、そんな感じで、あのー…久しぶりに森下とこう話したわけです。そうするとね、なんかこう30年前に話してた、こう…演劇論みたいな話を、なんかいい大人がしてるのはちょっと面白いなーって思ったことと。あと、それからね、あのー彼女なんて一線の…ドラマの一線のところで戦ってて、「天国と地獄」のね、あのー、脚本についての、あのー…こう、葛藤とかも色々聞きました、うん。こういう風に作ろうとしてたらこうだったとかね。
 うん、でもあれもこう…ボクも言ったわけです。もう連ドラを毎週日曜日の9時に毎週見なきゃいけない感じで見てたドラマって、もうボクの中ではもうホント久しぶりなんですよ。あのー…なんて言うんでしょうね、ビデオに撮って見るっていうドラマは、まあちょこちょこ…そんなにドラマ好きというか、ドラマを毎週見てるわけじゃないから常にあるわけじゃないけど、でもまぁあるじゃないですか。ところが毎週リアルタイムで見なきゃ嫌だなって思ってたドラマって本当に久しぶりで、もう思い出すだけで言うと、2005年の「白い巨塔」以来(笑) あの唐沢さんが演ったフジテレビの。あれはボク毎週本当に録画じゃなくて生で見てた記憶があるんですけど、うん。あの、なんかそういうような、こう、記憶が蘇ってきて。だから2005年以来の16年ぶりに本当にリアルで見てたよ、毎週楽しみにって言ったら、ありがとうって言ってたけどね、森下もね。

俳優やってみたい

 で、その中でね、あの、今日みんな劇団の人たちが集まるってなったときに、あの…前…あのー、話したっけな?ICUCで。リアクターからアクターになりたいって話をちょっとボクしたと思うんですけど。今までは世間のリアクション、うん、ばかりをやってたリアクション。で、バラエティなんてリアクター、リアクション、だけなんだけど。あのー、それこそ…あのー、アクション。その世間のリアクションではなくて世間にアクションする人になりたい。アクターになりたいなってずーっとこう、最近は思ってるんだけど。最近といってもここ2ヶ月くらいで思ったんだけど。アクションをやる人、アクター。うん、行為者、行動者という意味ではアクターだけど、アクターってのはつまり言い換えれば「俳優」じゃないですか(笑) だからボクなんとなく、こんなことをICUC…、まぁでもそんなに見てる人いないからつい喋っちゃうけど、【俳優やってみたいなー】って、ちょっとだけ思ってるんですね。いつもこう、舞台でいうと演出はやったりしてるし、まぁプロデューサー、ディレクターってのはそもそも作り手の人なんだけど、こう…出る方は、喋るとかは…フリーで喋るみたいなのは結構ありますけど、演じるってことはそんなに…学生時代に何回かやったことがあるくらいで、全然やってないんだけど。その、演じるという行為をすごいやってみたいなーなんて、ちょっと思ったりしてて。
 だかボクが思ったのは、今日久しぶりに、今日というか昨日ね、だから皆んなに久しぶりに会うんだったら、あのー、その…森下に、あの、もしそいういう雰囲気になったら言おうと思ってて。「あの、森下、劇団森下佳子やらないか?」って言ったんです(笑) 「森下脚本でさぁ」って、うん。もう今もう、もう、まさに日本一のドラマの脚本家である森下佳子が、劇団の座付き作家で、劇団森下佳子やろうよって言って…。
 で、まぁ断られちゃうかなーなんて思いながらも、そういう風に言ったんですね。で、「ボクがじゃあそのプロデューサーやるのかとか、なんなら演出やるのかっていう話しじゃないよ?」って言ったんです。そしたら「違うの?!」って言うわけです、うん。で、「角ちゃん何やるの?」って言ったら「ボク、俳優やりたいんです。」って(笑) はい。ボクね、アクターやりたいんだよ、と。だから劇団森下佳子の、ボクは役者になる!(笑) って言ったら、笑ってましたけどね。うん。
 …どうなるか分かんないです。そしたらもう周りにいた皆んなの、元学生の劇団員の人たちも、なんか、やろうよって話になったし。あの…森下もえ~とか言って、初めはこうだね、こうだね、とか言ってたけど。やっぱりすっごい頭の良い聡明な女性だから、話してるうちに「あー、でも、もしやるならこういうアイデアがあるよね」なんてポンポン出てくるわけですよ。お?!ちょっとやる気になって来たな~!みたくなって、うん。だからちょっと…やろう!って話になりました。
 それがこう、出来るかどうかはまだ全然分からないし、これ森下佳子って名前言っちゃってるけど、えーと、劇団森下佳子…、劇団森下佳子ってなんか「劇団、本谷有希子」みたいでパクリっぽくて嫌だなーみたいな話もちょっと。ね、最近流行ってるでしょうって言って…流行ってるっていうのはエヴァンゲリオンのシン・エヴァンゲリオンとかシン・ウルトラマンとかシン・ゴジラとかって流行ってるから、シン・モリシタヨシコにするか、みたいなね。何かそんな話もしながら、ちょっと出来たら面白いなーなんてことで、盛り上がりました。
 はい。そんな感じでICUC知的好奇心向上委員会、今週も海からお送りしました。荒れた海でございますが快晴でございます。皆さんも、えー…、なんか、ポジティブにね、今をアイデアで…アイデアを出してポジティブに生きてるのがボクだとするならば、皆さんもその今のその瞬間にどう生きるか?みたいなことを謳歌しましょうということで終わりにしたいと思いまーす。

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文字起こし後の文字寝かし

(好き勝手に思った感想を書き残しておくことを文字寝かしと言うことにしました)

 何となくディレクターというのは現場で細かい指示を出すイメージで、じゃあプロデューサーは?というのが、今回「配分」という言い方でちょっと分かった気がする。時間、道具、人、場所の選び方、選んだものの使い方、それら全部の配分をする人。俯瞰で見る人。

 「この瞬間に思ったことを大事にするのはボクにとって本当に大事なことだと改めて思った」面白いな。今思ったことを大事にって…アーカイブだと言ってずーっと大事に記録してたのに、まだ同じことで改めてこれは大事だと思える時が来る。大事にする方法が変わっていく。後悔になってしまった過去を慰めたり、タスクが辛くなった未来を応援したり、今以外のために様々な今をアーカイブしていたけど、これからは今を謳歌するアーカイブになるんだろう。
 どんな生き物も生きるために予測する。予測することができるから、魚にだって鬱があるそうだ。より良く生きるには過去を参考に未来を予測し、今努力する。お金さえあれば生きていけるというのは、お金がなければ生きられないってことで、人類はそのお金をどう確保するかをずっとずっと予測して生きている。今や狩猟も採取も泥棒になるんだから。そんな感じで汲汲としてたら、今を生きられなくなっちゃった。私は未来の予想はとても下手だから、災難が来た時はみんなは予想して対策してたんだなって後悔で泣くんじゃないかと思うけど、予測出来ても出来なくても、悩みはあんまり違わないものかも知れない。

 アイデアの種とよくいうけど、実はまだ残り4分の1を読み終えてない(汗)浅生鴨著「だから僕は、ググらない。」に書いてあった。「アイデアの種とは思いつきではなく目の前にある課題を具体的に解決する筋道」。つまりそういう意味での種苗業だ。数多の品種の種苗を生み出し、適切な人へ配る人=バラエティプロデューサー角田陽一郎なんだと思う。
 独自製法で新種をガンガン作り出すけど栽培はしない。いわばオーダーメイド専門種苗。ボクの種が、またはボクが見たことない種が大きく育ったところへ行き、新たな種を作るための…なんだろう?花粉とかDNAとか、そんなものを手に入れる。それと種苗が欲しい人の思いを合わせて独自に交配し、新種を蒔く。生粋の新種はないから、今はA×B、可能なら×Cもして、新しさ、独自さを広げて行く。

 私が最近思うこと。アーティストというのは発案から制作まで一人で仕上げるというイメージがあるんだけど、それをもっともっと細かくすると、全部一人ってことはない。例えば画家が筆の柄にする木も、筆の毛にする動物も育てない。職人はアーティストじゃない。裏方で作ってはいるけど、例えば画家の名前の下に筆〇〇、絵の具△△とは書かれない。ところがテレビや映画にはズラーっと載っている。あの違いは何なんだ?と。豊津徳で角田さんがテレビ局に入ってくる人はアーティストになりたいと思ってるやつは多いはずだと言ってたと思うけど、その気質が染み出して、全員の名前を載せようとなるんだろうか?ギャラは払えないけど名前は載せますというお願いも時には通用するみたいだし。アートの工芸要素と、工芸のアート要素、境目が難しい。
 角田さんが俳優をやってみたいというのは以前も仰っていた。役柄は与えられた道具、プロデューサーはその道具を揃える人といった感じだろうか。道具を使って作る様子や、作り終えた作品は見ているけど、自分だったらどう使うのか?場の俯瞰ではなく、制作の最後の工程、一番目立つアート部分の担当。役者は役柄に対峙するけど、それってすごく”今”に集中する作業だと思う。
 そうだ、人前に出る人と裏方の両方をやるのは難しいって話を自由大学の発展途上人学で聞いた。誰かを助ける側か?自分が助けられる側か?プロデューサーは助ける側、俳優は助けられる側。角田さんは本質的な部分をいよいよ移動する。コトブキさんにも出役だと自認したようだし(笑)

 源泉垂れ流しについて。いや…汚いですって言いましたっけ?注意というほどキツく言ってしまっただろうか?言おうかどうしようか結構悩んだ上で言ったんですけどね(笑) でも椎名林檎さんが作品は排泄物と言ってて、それがカッコイイから垂れ流しでもいいや!って仰ってたのは覚えてます。発展途上人学の講義後でした。

 「あの」回数。97回!「あの話」みたいな「あの」は抜いて、言葉を選ぶ間の「あの」だけ。いつもはどれくらいなんだろうか。気になる。
 で、読みにくかったのだろうか?動画を見ずに文字起こしだけ読んだ人は(そんな人がいればの話だけども)。いつも思う。言い淀んだ部分に意味が、例えば言い淀むことで角田さんがとても悩んでいる様がわかるとか、そういう場合は言い淀みを残すようにしてるけど、その塩梅に私が挟まってしまう。どうしようもなく。それがすごく残念。じゃあ小さい題をつけるのもこのパセリも止めればいいんだけども。
※ステーキについて来たパセリは食べないって意味で、私はここのことをパセリと呼んでいる。割と前から。

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