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つれづれ…なるままに。226。

【学校図書館の蔵書点検】

夏休みといえば『蔵書点検』です。

夏休み前に『特別貸出』として児童生徒に、通常より多めに貸し出します。
当然、蔵書は減り棚はスカスカになります。

そこで蔵書点検です!

夏休みに行う意味には、そんな裏があります。
今は、システムでバーコードを読み込むだけで蔵書点検はできますが、やはり少ないほうがよいです。10000冊より8000冊のほうが楽になります。

しかし、1冊ずつバーコードリーダー(ハンディだともっと楽ですが)を読み込むことは、だいたい、ひとりで1時間で2000冊ぐらいです。
公共図書館だと「せーの!」と何台か稼働させて出来ますが、学校では最大で2台です。
頑張っても…3日はかかります。

「ボランティアさんに手伝ってもらったら?」

と言われますが、人数がたくさんいると混乱します。
指示するのが私だけなので(わからないと質問される側)逆に大変な仕事になります。

なので、今はひとりでコツコツ黙々とやります。

蔵書点検にも、準備がいります。
・ ブックエンドを全部取り外す。
・ 見出し板をはずす。
・ スカスカ過ぎる棚に1番下の本がなくなるように、調整する。
・ 分類記号を揃える。
・ 書庫などに下げてある本を揃える。机の上にバーコードが読み込むやすいように、所在がわかるようにする。
・ 処理が終わった棚か、未処理か区別できるようにする。(私は棚に短冊を貼り、読み込みが終わったらはずすことにしています)

まずは、ここまで半日です。

次は、稼働確認です。
10冊ほど読みこみ、データをPCに流し込み、ちゃんとできるかを確認します。

本番は黙々と1冊ずつピッピッとやります。
ひとりでやるほうが向いているタイプと、誰かがいてほしいタイプと、わかれるかもしれません。
もし、お手伝いしてくれる方がいたら『棚拭き』を頼みます。

読み込みが終わった棚の本を出して、棚板を拭きます。できればそこで、修理が必要な本や除籍かな?と思う本を横にします。(まだ抜きません!)

私はひとりでやるほうが向いているので、
読み込み→棚拭き→修理・除籍チェックの順番でひとつの棚ずつやります。

*ちなみに『棚』と言ってますが、正しくは『連』です

片手にバーコードリーダー、片手に雑巾です。

読み込みが終わったら(2日で終わればラッキー!です)次は『不明本リスト』の出力です。

『不明本』とは、データ上で貸し出しもしていない、所在もわからない本のことです。

だいたいは、読み込みの途中で飛ばしてしまっていたり、貸し出しのとき読み込みミスをしていたり…なんですが。

どこにもない!ときがあります。

すると…職員室にあったりします。
勝手に持ち出されていること、多いです。

それでもない!どこ?な本が最終的な『不明本リスト』となります。

本音を言えば…
0冊がいいんですけど…まあ…二桁は避けたいなあ~ぐらいです。

なぜ不明本になるのか?
卒業のときに、返さないで中学校に行ってしまうとか。
先生が異動のとき、持って行っちゃうとか。
どこかの隙間に落ちているとか。

いろいろです。
あと、教室で見つかることもあります。
本当は、全教室を捜索したいのですが、無理があるので、職員室に「これらの本を知りませんか?」とリストを貼っておきます。

夏休みの(今年は後半にしました)学校図書館では最大イベント?です。

*蔵書点検をやらない学校もあるみたいですが、いろいろ大丈夫なのか?と心配になります。税金で購入しているので…やはり蔵書点検は必要だと思います。

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