日々の壁打ち:『株式市場が何故長期的には右肩上がりになりやすいのか?』を簡潔に説明してみる
ChatGPTで、自分のためにMy GPTsを開発すると、とても面白い体験を味わえる。このnoteは、My GPTsとの付き合い方の記録である。
発端:長期的にみた時に、何故株式市場は右肩あがりになりやすいのだろうか?
「株式市場は、長期的にみると右肩上がりのことが多い」というのは、しばしば指摘されることだ。上の図を見てもわかるように、この50年間ぐらいの記録でも、アメリカの代表的な株価指数S&P500とダウ平均は、概ね右肩あがりだし、1980年代後半にバブル経済の崩壊した後、約20年近い下落期間を経験した日本の日経225ですら、この10年あまりは右肩あがりであることが見てとれる。
もっともアメリカ経済も常に右肩あがりかというとそうではなく、所々に大きな下落が見られるのはご存じのとおりだ。日本のほうが落差が大きく見えるのは、ただ単に軸のスケール上の問題でしかない。
問題は、日本のバブル崩壊後の20年間の不調という大きなトピックはともかくとして、このように「株式市場が長期的には右肩あがりになる傾向があるというのには根拠があるのか」である。今回はその点を、なるべく簡潔に説明してみたい。
まずはザックリと書いてみる
まずは、『株式市場が何故長期的には右肩上がりになりやすいのか?』を知っている限りで書いてみる。
「株式市場が何故長期的には右肩上がりになりやすいのか?」を本質的に理解している人はあまり多くはない。理由はいくつかあって、
世界の人口成長はまだ止まってはいないこと。
多くの国が信用創造で貨幣をだしていること。つまり世界経済は常に一定のインフレリスクに晒されていること。
仮に人口成長率が低くなったとしても、今度はピケティのいうr>gの効果がより強くなるので、しばらくは惰性でも成長してしまうこと。同時に人口が成長している限りは、r>gの効果が示すように、資本効果は(歴史上)常に実質的な経済成長に勝ること。
つまり株式市場を通じた資本主義は、人類が作り出してきたシステムの中でも、相当に効率が良いシステムだからということなんですよね。
もっともより短期での調整はいくらでも入りますし、それ以外のブラックスワンも発生する。その度ごとに市場水準は下がるけど、やがて持ち直すのはそのためです。
むしろ「株式市場が急激に下がる理由」の方が重要で、それは多くの場合、「特定のアセットクラスに対する信用取引が行き過ぎて、その本源的価値との乖離を正当化できなくなった時」です。そしてその際に、各アセットの膨らんだ価値を元にさらに信用取引を繰り返しているプレイヤーが市場に多く参加している場合には、クレジットクランチが発生しやすくなるので、市場自体が下り圧力に耐えきれなくなる。その結果暴落が発生します。
ザックリと書いてみた結果をChatGPTに評価してもらうと
さて上のようにザックリと書いてみたが、どうだろうか?極端に間違っているところや、意図が伝わりにくい部分があるかどうか。最近はその辺りのチェックはChatGPTにやってもらうことが多い。
以下のSNSへのポストを評価してみてください。
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「株式市場が何故長期的には右肩上がりになりやすいのか?」を本質的に理解している人は
あまり多くはない。理由はいくつかあって、(以下略)
なるほど。ちょっと「専門的な部分があって、一般向けにはわかりにくい」かもしれないとのことだ。
それではその辺りを直してもらうことにする。
ChatGPTに手直しをしてもらう
こちらのポストの内容を、筆者の意図を変えないように、提案された改善点を追加してリライトして
みてください。なるべく筆者の文体、口調を真似るように、「だ。である。」調でお願いします。
その結果が、以下である。
ChatGPTの出力を元に、さらに手直しをする
ChatGPTが出力した結果を、もう少し手直しをしたバージョンが以下になる。
まとめ
SNSにポストする場合に、自分の伝えたいことを客観的に見直してみるのに、ChatGPTが有効なのは間違いない。
特に、様々な意見が集まりやすい、誤解を招きやすいポストをする場合に、事前にChatGPTにチェックしてもらうことは、余計な炎上を招かないためにも有用だと思う。もっとも、炎上したほうが注目度はあがるという考え方もあるが…。さて?
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