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日々の壁打ち:ARMのFYE24Q3(31-Dec-23)の決算分析をGPTsに行わせてみる

割引あり

ChatGPTで、自分のためにMy GPTsを開発すると、とても面白い体験を味わえる。このnoteは、My GPTsとの付き合い方の記録である。

全体のまとめ

このnoteでは、ChatGPTを用いたカスタムAI「IR Analyst」を活用してARMの最新決算を分析し、以下の情報を提供しています。

  • 業績ハイライト: 市場予想を上回る売上高とEPS、特にライセンス収入とロイヤルティ収入の成長を解説。

  • 将来展望と戦略: ARMの成長戦略と直面する課題の洞察。

  • Earnings Call分析: 戦略的成功と新技術投資に関する重要ポイント。

  • SWOT分析: ARMの市場ポジションを詳しく把握。

  • 投資アドバイス: 決算分析に基づく具体的な投資戦略提案。

本noteは特定の企業に対する投資を呼びかけるものではありません。
投資自体の判断は、ご自身の意思と判断でお願いします。


ARMのFYE24Q3(31-Dec-23)の決算分析をMy GPTsに分析させてみる

組み込みチップで著名なArmが2024/2/7にFYE24Q3(31-Dec-23)に最新の決算をおこなった。
決算の前日からArmの株価は高騰し、今週だけでも前週比+62.27%という大きな伸びになっている。その決算資料を分析してみることにしよう。

開示された資料を元に、My GPTsとして開発した『IR Analyst』に決算分析のレポートを作成させる。

資料はいずれもインターネットから入手可能なものだ。早速みてみよう。

なお、今期の決算前にアナリストによる予想EPS、予想売上の発表はなかったようなので、分析には、実績EPSは0.29(前年同期比+32%)、実績売上は824M(前年同期比+14%)の2つの数値を代わりに使用する。

STEP 1:決算の概要

  • 決算の概要: ARMのFYE24Q3(31-Dec-23)決算は売上高8億2400万ドル、前年同期比14%増、EPSは0.29ドルで前年同期比32%増となりました​​。

  • ポジティブポイント:

    • 売上高とEPSが市場予想を上回りました。

    • ライセンス収入が18%増の3億5400万ドル、特に半導体設計のロイヤルティ収入が11%増の4億7000万ドルと好調でした。

    • クラウドサービスや自動車の分野での市場シェア拡大、AI需要の高まりが貢献しました。

  • ネガティブポイント:

    • 純利益は前年同期比52%減の8700万ドルでした。これは再上場に伴う一時的な費用が影響したためです。

  • 将来の課題:

    • 次期の売上高予想は8億5000万~9億ドル、EPS予想は0.28~0.32ドルとしていますが、これらの目標達成に向けた戦略の継続的な実行が必要です。

    • AIやクラウドサービスの分野での競争激化に対応するための技術革新と市場戦略の強化が求められます。

STEP 2:EPSの評価

ARMのFYE24Q3(31-Dec-23)におけるEPSは0.29ドルで、前年同期比32%の増加を達成しました。この結果は、アナリスト予想がなかった状況での成果として特に注目に値します。EPSの増加は、ライセンス収入の増加やAI、クラウドサービスの需要の高まりが背景にあると考えられます。

投資家の反応としては、予想を上回るEPSの成長率により、肯定的な評価が期待されます。特に、技術進化が速い半導体業界において、ARMのような企業が持続的な成長を遂げている点は、投資家にとって魅力的な指標となり得ます。

STEP 3:総売上の評価

ARMのFYE24Q3(31-Dec-23)の売上高は824Mドルで、前年同期比14%の増加を達成しました。この売上高の成長は、特にライセンス収入と半導体設計のロイヤルティ収入の増加に支えられています。ライセンス収入は18%増の3億5400万ドル、ロイヤルティ収入は11%増の4億7000万ドルを記録しました​​。

投資家から見た場合、ARMの売上高の増加はポジティブなサインと受け取られる可能性が高いです。市場での競争力の強化とAIやクラウドサービスなどの先進技術への需要の増加を背景に、安定した成長軌道を維持していることが示されています。

STEP 4:営業利益の評価

ARMのFYE24Q3(31-Dec-23)における営業利益の分析は、GAAP(一般に認められた会計原則)と非GAAPの両方の観点から行います。

  • GAAP営業利益: $134Mで、前年同期比で45%減少しました。この減少は、収入の増加がエンジニアリングへの投資によって相殺された結果です​​。

  • 非GAAP営業利益: $338Mで、前年同期比で17%増加し、非GAAP営業利益率は41.0%でした。この増加は、特にエンジニアリングへの投資の結果として見られます。

投資家の反応予測:

  • GAAP営業利益の減少により、短期的には投資家の間で懸念が生じる可能性があります。特に、収入の増加がエンジニアリングへの投資によって相殺された点は、効率性の観点から問題視されるかもしれません。

  • 一方で、非GAAP営業利益の増加と営業利益率の改善は、中長期的な成長戦略への投資が実を結びつつあることを示しているため、肯定的に評価される可能性があります。特に、研究開発費用の増加は将来の成長機会に対する投資と見なされ、投資家にとって好意的に受け取られることが期待されます。

STEP 5:現金流量の評価

ARMのFYE24Q3(31-Dec-23)の営業活動による純現金流入は310Mドルであり、前年同期の411Mドルから減少しました。一方で、期末の継続事業からの現金及び現金同等物の残高は1551Mドルで、前年同期の1554Mドルとほぼ同水準を維持しています。

営業活動によるキャッシュフローの分析:

  • 営業活動による純現金流入の減少は、企業の日常業務からの現金生成能力に何らかの変化があったことを示唆しています。これは、売上の増加やコスト管理の効率化など、営業活動の特定の要因に起因する可能性があります。

  • ただし、現金流入が依然として正の値を示していることは、企業が営業活動から安定して現金を生み出していることを示しており、基本的な財務健全性は維持されていると考えられます。

現金及び現金同等物の分析:

  • 期末の現金及び現金同等物の残高が前年同期とほぼ同水準であることは、ARMが財務的な柔軟性と安定性を維持していることを示しています。これは、将来的な投資や不測の事態に対する準備が整っていることを意味します。

投資家の反応予測:

  • 営業活動による純現金流入の減少は、短期的な視点からは投資家に懸念材料として受け取られる可能性があります。しかし、現金及び現金同等物の残高が安定しており、財務的な柔軟性が維持されていることを考慮すると、長期的な視点ではポジティブに評価される可能性があります。

  • 投資家は、営業活動からの現金流入の減少の原因と、その影響が一時的なものかどうかを評価するため、追加情報を求めるかもしれません。

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