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わたし史上1番アツいドラマ『チェリまほ』

2020年秋クールのドラマでジワジワと盛り上がりをみせている作品がある。テレビ東京系で10月から放送中の『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称:チェリまほ)だ。

第7話が放送された11月19日には、Twitterトレンド世界5位(最高順位)、日本では1位、タイで2位、ベトナムで3位にランクインした。日本だけでなく海外にもムーブメントを起こしつつある。

タイトルの強烈なインパクトと原作がBL漫画であることから、「コアな嗜好者向けの作品」という印象を受け、放送開始時は視聴してなかった。

しかし、放送を重ねるごとに「面白い!」「きゅんきゅんする」という声をTwitterを中心にたくさん目にするようになる。私はミーハー気質が強いので、だんだんと『チェリまほ』が気になっていった。

タイトルやBL作品というだけで食わず嫌いしていたけど、どんなストーリーなのか?こんな時はGoogle先生に聞いてみよう。

「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」
―そんな、まことしやかに囁かれている都市伝説が現実になってしまった!!
童貞のまま30歳を迎えた安達(赤楚衛二)が手に入れた魔法…。それは「触れた人の心が読める」という地味なものだった。

何の役にも立たないこの力を持て余していた安達だったが、ひょんなことから社内随一のイケメンで営業部エースの同期・黒沢(町田啓太)の心を読んでしまう。すると黒沢の心の中は、なんと安達への恋心でいっぱいだった!

予想だにしなかった同期、しかも同性からの好意を信じられずにいたが、触れるたびに聞こえてくる黒沢の“好意ダダ漏れの心の声”に戸惑いっぱなしの安達。

しかし、好意がばれているとは知る由もない黒沢は、地道にアピールし続ける。果たして爽やかイケメンから拗らせ童貞への、直向きで一途な想いは成就するのか!?心の声が聞こえるからこその、胸キュン展開は必見!(テレビ東京HPより引用)

触れた人の心が読める魔法??胸キュン展開??あらすじを読んでもストーリーのテンションが分からず、いまいちピンとこなかった。

ここでようやく気付く。自分の目で確認した方が早い。百聞は一見に如かずとはこの時のためにあった言葉なのかもしれない。

そして、見つけてしまった……テレビ東京の公式YouTubeチャンネルが第1話を無料配信しているじゃないか!!!2021年4月までの超良心的な期間限定配信だ。

公式チャンネル様にお辞儀をして、再生ボタンをクリックした。

予想以上に面白い!!!ってか、近年放送された民放ドラマの中でも群を抜いてめちゃくちゃ面白いんじゃないか……!?

第1話視聴後、続きが気になって居ても立っても居られなくなったので、見逃し配信を行っている「TSUTAYA TV」に即加入。最新話の第7話(※11月24日現在)まで一気観した。

「まだ、足りない……もっと観たい…」まもなく、視聴2巡目を開始した。薬物依存の悪循環のように『チェリまほ』にズブズブとはまっていったのだ。

私の『チェリまほ』のココ推し!ポイントを紹介したい。

まず、キャスティングと演者の演技が素晴らしい!!

爽やかイケメンエリート黒沢を演じるのが町田啓太さん。漫画実写化のイケメンの配役は賛否両論がつきものだ。町田さんの端正でクセのない「正統派イケメン」と呼ぶにふさわしいビジュアルは、そんな批評を吹っ飛ばした。スマートに振舞う黒沢を演じても全く違和感がない。

黒沢に思いを寄せられる安達役は赤楚衛二さんだ。安達は付き合ったりデートをした経験がない、いわゆる非モテ男。赤楚さんは若手イケメン俳優のひとりだが、本作ではその気配ゼロ!伏目がちで無表情で猫背。モテなさそうな感じを見事に演じている。「こんな人いるいる!」とつい頷いてしまう。

キャラクターの人柄もとても魅力的だ。黒沢は安達への好意はあるものの、無理矢理自分の気持ちを押し付けたりは一切しない。

自分の想いを打ち明けたら、安達が困惑すると知っているからだ。黒沢の人柄がよく表れていると感じた心の声がこちら。

どんな形でもいい。安達に会いたい。声が聴きたい。
出来れば笑ってほしい。これ以上は安達も望んでない。
そばにいられるなら俺は同期でいい。(第2話より)
ごめんな、好きになって……(第3話より)

ちなみに黒沢は安達に片想い歴7年。黒沢よ……健気だし優しいし良い人過ぎやしませんか……?黒沢の立場を考えると切なすぎて、号泣。この涙で琵琶湖ができると本気で思うぐらい泣かされた。

爽やかさから想像できない心の声のキュートさも良い。残業中、安達の首元のホクロをみつけると「うなじにホクロ〜〜!!」と心の中で叫ぶシーンはお腹を抱えて笑った。文字だけではこの面白さを伝えきれないので、ぜひ確かめてほしい。

一方、安達は黒沢の気持ちを知り戸惑うものの、黒沢の心の声を聞くことで真剣な思いに向き合おうと試行錯誤をする。不器用ながら奮闘する安達の姿に、ついつい「頑張れ!安達!!」と画面越しに声をかけたくなる。

印象的な安達の台詞がある。自分への好意を知った後、黒沢との関わり方に悩んでいる時に発した言葉だ。

俺…最低だ…自分の都合で怯えたり甘えたり…黒沢はいつでも俺に優しくて、俺のことを考えて、俺に本気なのに…放っておくなんて出来ないよ(第2話より)

安達も黒沢同様、相手のことを思いやる優しさがあると感じた。優しさにあふれた黒沢と安達。お互いをただただ純粋に想いあう気持ちにやられた。純度100%いや、1000%だ。

『チェリまほ』は人を想う気持ちを丁寧に描いたヒューマンドラマだ。

触れると心の声が読める設定があることで、キャラクターの言動に視聴者側はモヤモヤすることがない。ストレスフリーで観ることができる。

加えて他のドラマに比べ、心理描写も抜かりない。特に、黒沢が安達を好きになった過程はこじつけ感がなく素晴らしかった。「これは好きになっちゃうよね」と納得できてしまう。


丁寧な心理描写のこだわりは、ドラマプロデューサー本間かなみさんの言葉からも伺える。

なかなかインパクトのあるタイトルですが、恋心の原点である“人が人を想うこと”をピュアに描いた作品です。

好きな人と目が合った、話ができた、笑ってくれた、そんな些細なことで、胸が高鳴っていた瞬間を思い出すような赤楚さん演じる安達と、町田さん演じる黒沢の関係は、トキメキ感満載です!

楽しく笑えて、時に癒され、時にキュンキュンする…そんな風にみなさんの木曜を彩れるものにしたいと思っています。

恋の形も、恋をするもしないも、恋愛との関わり方は自由だけれど、誰かと心が通うことは、いつだって尊く愛おしいものです。

そんな“人との繋がりの愛おしさ”を多くの人が改めて実感している今に送る、「心を読める魔法」を通して描く“心の繋がり”が生むラブコメドラマ、ぜひご期待ください。(テレビ東京HPより引用)


ドラマの放送は佳境を迎える。原作は連載中だそうなので、ドラマオリジナルの結末になるだろう。展開は予想出来ないが、今後も黒沢と安達の幸せを願いながらしっかり見守っていきたい。

【ぶんしょう舎 課題:自分がハマっているもの】

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