『あなただから伝えました』


少し前SNSで、『アウティング』について書いた記事を見かけた。
LGBTQ に関することはもちろんの事、
障害や依存症等に対しても同じ事が言えるということ。
今まで自分の中で感じていた事が言葉になっている!とスッキリした気持ちになった。
本人以外が他人にその人の嗜好や障害を勝手に伝える事は、マナー違反になる。
当事者が自殺にまで至った事例もある。

2,3日前それってどうなのん?!と違和感を感じる出来事に出くわした。
それが、『アウティング』じゃないの?って言うことだった。

気づかないうちにそんな言動をしていないか?
自分でも気をつけたいと思った。

私がこのnoteでテーマとしたい事が
『難聴者の中途半端さ、曖昧さの理解と啓発』
要は難聴者って聞こえづらいのに、ろう者とは違うし、手話を習得したからってろう文化の世界にどっぷり浸かれない。
はっきりした発語(声)があるけど相手の言葉は聞き取れない。
音をしているのはわかる時もあるけど、どこからしてるなんの音なのか分からない。
私の場合はそういう感じだ。(これも人によりバラバラ)
そして、その聞こえづらさって突然になった人もいれば徐々に落ちていってあれ?なんか聞き取れないなぁと気づかないうちに聴力が下ってる人もいて、本当に人によって違う。
それに従って、自分自身で受入れている人もいればまだ認めたくないって人もいる。
「私は難聴だから、口元を見せてね。」と初対面の人に言える人も居れば言えない人もいる。
実際に私の知り合いの難聴者も、長年所属している手話サークルでは一部の人にしか伝えていないと言っていた。
相手をみて、(この人なら言ってもいいか。)と個人で判断している。
相手の反応は様々だ。
「聞こえにくいって言っても少しでしょ?だいたい会話できるんやから大丈夫、大丈夫!」
と、応える人や
「あ、そうやったんや、気づかなくてごめんな、言ってくれてありがとう。どうしたら分かりやすい?隣に行く?右がいいの?左?あ、正面がいいかな?ちょっとここうるさいから静かな場所へ移動しようか?」
と、完璧な返答をする人もいるかも知れない。(まだ会ったことないけど(笑))
ふ~ん。と聞き流す人もいるかもしれないし、かっこ悪いとか、面倒くさいとか思う人もいるかもしれない。
どう思おうが勝手だけど、だからこそ、本人は相手を選んで伝えている。にも関わらず、他人が勝手に自分の仲の良い人だからって伝えていい事ではないのだ。

手話サークルではろう者と聴者が交流していて
入会する時に自分は健聴者かろう者のどちらなのか記入する必要がある。
イベントをしたら参加人数は、
『ろう者◯人/健聴者◯人』 と分けられる。

難聴者はどっちに入るのでしょうか?

なぜ今まで『難聴者』というくくりがなかったのか??
とても疑問なので、これまでも言える場所では言ってきた。今後もできる限り主張していきたい。

難聴者の心理は複雑で精細で面倒くさいんですよ。下手なことをして嫌われないように(笑)

『アウティング』には気をつけましょう。


NHK番組でアウティングについての記事がありました。
参考まで↓

https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/28/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?