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人間の「忘れる」しくみ


なぜ私たちはこんなにも忘れっぽいのでしょうか

あれ誰だっけ、あの、あの人、あの映画の・・・

あれ、さっきまで何しようと思ってたんだっけ・・・

今さっきまで覚えていたことも、気付いたら忘れてる・・・

こんなこと日常茶飯事ですよね。


でも、なんで人間は「忘れて」しまうのでしょうか。

そもそも「忘れる」ってどういうことなのでしょうか

今回は人間が何かを「忘れる」仕組みについて書いていきたいと思います。



1 忘れるしくみ


そもそも、「忘れる」ってどういうことなのでしょうか。

「忘れた!」て時、私たちの脳内では何が起きているのでしょうか。


まず前提として、私達はほとんど忘れません。


ん?どゆこと?


どういうことかというと、本当は覚えているのに思い出せない、というのが「忘れた」状態、ということです。


私達の脳が、1度入れた記憶を完全に失ってしまうには約1か月かかります。

よって、本当は脳のどこかにあるのに、それを引き出せない、思い出せない、というのが「忘れる」の正体だということです。


私達は無意識のうちに、日々いろんなことを記憶してしまっています。

そんな中で、思い出したいことは記憶の奥底に沈んでしまい、引っ張り上げるのが難しくなっているのです。

これが、「忘れる」という状態の正体です。


2 なぜ「忘れて」しまうのか


ではなぜこのような状態に陥ってしまうのでしょうか?

諸説ありますが、その理由はおおよそ3つに分けられると思います。


理由1 邪魔が入る


脳内に似たような情報がたくさんあり、思い出したいことを思い出すのを邪魔している、ということです。


脳内には私達の想像以上の記憶が蓄積されており、その中には似たものがたくさんあります。


こんな経験ありませんか?

思い出したいことに、少し似ているけどちがうものを何回も思い出してしまう、なんてこと、


単語帳のあのページにあったあの単語を思い出したいのに、その1個上に合った単語だけやたら覚えてる。

あの歌のサビを思い出したいのに、やたらイントロのとこだけ思い出してしまう。


これは、これらの情報が脳内で似たものといて蓄積され、本当に思い出したい記憶を引っ張り出すのを邪魔しているという状態なのです。


理由2 記憶が「腐る」


冒頭にも書いた通り、記憶は約1か月前後、脳内にとどまります。

しかし、取り出していない、使っていないと、その記憶は「腐って」しまうのです。

そして、腐ってしまった記憶は、比較的はやく脳内から消されてしまいます。


たしかに当たり前といえば当たり前な気もしますよね。

普段使っていることは覚えてるし、あんまし使わない知識はすぐ忘れるし。


でも普段これを意識しているかというと、そうでもない気がします。

2週間前に覚えた英単語を思い出そうとして、思い出せなくて、「え、なんで? あんなに勉強したのに!」みたいな。

でも考えてみれば、当たり前な気もしますよね。

だって2週間使ってないわけですから。


使わない、更新されない記憶は、日々起きることや、普段使っているような記憶に塗り替えられて、「腐ってしまう」のです。


3 保存に失敗する


まずは皆さんこんな経験ありませんか?


あのプレゼンの、あの図の形だけはすごい覚えているけど、その中の数字は思い出せない、とか、

絵をみて、その大体の色や構成は覚えているけど、細かい人の表情はおぼえていない、とか。


いやそりゃそうじゃん?て感じですよね。

それってそもそも「見てない」だけじゃん?って。


でも、一応見てはいますよね。目には入ってますよね。

なぜこのようなことが起きるのかというと、

私達の脳が、重要そうなこと、覚えやすいこと、を勝手に判断して、優先して記憶しているからです。

そして重要でないと判断された、細かい数字や表情は、そもそも保存されてず、記憶されないのです。


記憶できるできないの前に、脳が記憶しようといていない、ということです。

便利といえば便利だし、勝手といえば勝手ですよね。



3 まとめ


今回は、脳が「忘れる」仕組みを紹介しました。

いやでも、じゃどうすれば忘れずに済むわけ?

って思っちゃいますよね。

そんな方はぜひこれも見てみてください。これらの忘れる仕組みをふまえて、忘れにくくする方法を紹介しています。

少しお役に立てるかと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。






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