書く技術・伝える技術 #読書感想文

なぜ読もうと思ったか

会社の今年度の目標でできるだけ読書のインプットアウトプットをしていくというのを公言したのでその1冊目
業務上のやり取りをしていて、思ったように伝わらないなあっていうことはおそらく誰でも経験をしていると思うけど、そういった悩みもあって何か得るものがあればいいなと思いこの本を選択。

本書要約

読み手に負担をかけないビジネス文章とは

・読み手がなるべく読まなくても必要な情報を伝達できる
・一読で理解できる
・重要な情報を記憶してもらえる

文章が伝わらないのは読み手の問題ではなく書き手の問題

読み手に文章を読ませた時点で書き手の能力不足
情報が正しく伝わらないのは書いた人の文章構成技術のなさが原因

AIvs教科書が読めない子どもたちでも書かれていたが、世間の人が読解力が備わっていると思うのは間違い(個人的な見解)

文章を構成するためにメンタルモデルを作り、それに沿う

メンタルモデルとは読み手が入力情報を高速で処理するために次の展開を予想すること

第一の原因は、という文章が来たら
原因が説明される
もしくは
第二の原因は、と続く

というような予想を立てることをメンタルモデルという
メンタルモデルから外れた文章は読み手にとってノイズとなり分かりづらい文章になってしまう

良い文章の理論7点

・文章の冒頭に重要情報(=総論)を書く
・詳細はパラグラフを使って書く
・パラグラフの冒頭に要約を書く
・文頭にはすでに述べた情報を書く
・並列する情報は同じ構成、同じ表現で書く
・一つの文には一つのポイントだけ書く
・無駄なく簡潔に書く

文章の冒頭に重要情報(=総論)を書く

文章の最初は全員が読むが、最後まで読む人は一部
書き手は結論を知っているのでそこに至った過程を説明したくなるが、読み手は結論を知らないのでその過程がどこに着くのかわからずにイライラする(メンタルモデルが作れない)からまず結論(重要情報)を書いてメンタルモデルを作らせる

詳細はパラグラフを使って書く

パラグラフとは一つのトピックについて述べることを目的とした文の集まり
主文(言いたいこと)といくつかの補足情報の文で構成される

ここでいうとパラグラフとは~構成されるが1つのパラグラフになる

パラグラフの冒頭に要約を書く

パラグラフの冒頭も、そのパラグラフで言いたいことをまず書く
具体例
原因はA、B、Cの3つが考えられる。(大パラグラフの主文)
Aは、~~~~(小パラグラフの主文かつ大パラグラフの補足)。それは~~~~。(小パラグラフの補足)
Bは、~~~~(小パラグラフの主文かつ大パラグラフの補足)。それは~~~~。(小パラグラフの補足)
Cは、~~~~(小パラグラフの主文かつ大パラグラフの補足)。それは~~~~。(小パラグラフの補足)

こうすることで読み手にメンタルモデルを作らせることができ、話が理解しやすくなる。

文頭にはすでに述べた情報を書く

並列する情報は同じ構成、同じ表現で書く

一つの文には一つのポイントだけ書く

無駄なく簡潔に書く

この4つも上記具体例がすべて
この書き方を意識することで読み手に負担を与えずに読みやすい文章になる

二重否定は避ける

人間の構造上肯定文はストレートに理解できるが、否定文は肯定文を反転させるため無意識下で肯定文の記憶が残り読み手にノイズになる

感想

書き手は結論を知っているが読み手は結論を知らないっていうのが、よく考えれば当たり前だけど読んでいてハッとした気づきとなった。ここの意識があるからなんで読んでわかんねえんだよってなるんだろうなと思ったので本当に気をつけたい。
また学生時代とかラノベ読みまくってたおかげですごく冗長な文章とか二重否定みたいな文章を書く癖がどこかについてしまったので、そういう文章はビジネス文章にはとても邪魔なのだということも気づかされた。
自分自身書く技術は本当に未熟だと思うし、今後仕事上の書類なんかはこういう点を意識してちょっとでもいい文章を書けるように続けていきたい。

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