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チームを動かすのは「叱咤激励」ではなく、「問いかけの仕方」にあり【2】

こんにちは。
中野祐治です。

前回の続きです♪

問いかけの作法
安斎勇樹 著




●「ファクトリー型」と「ワークショップ型」の仕事のスタイル

日本経済が飛躍的に成長した1960年代後半は、市場が右肩上がりで、製品を改善していけば売り上げが上がった時代でした。

この時代ではトップダウンのアプローチが特に有効でした。

この仕事のスタイルを「ファクトリー(工場)型」と呼んでいます。

一方で、現代のように、不安定性がある「VUCAの時代」では、「ファクトリー型」だけで進めるのではなく、「ワークショップ(工房)型」に切り替えていく必要があります。

ワークショップ型ではあらかじめ用意された精緻な設計図は存在しません。

目の前の素材や道具など、ありあわせの材料で試作を繰り返しながら、「目的」そのものを発見していく、というものです。

ワークショップ型の経営層の役割は、現場と対話しながら「理念」を探求することです。

どちらが正しいというわけではない

ファクトリー型のアプローチが無効になったわけではありません。

業種や役割によって、ファクトリー型とワークショップ型の比率が「7:3」くらいが最適の場合もあれば、「5:5」で使い分けているチームもあるでしょう。

ベンチャー企業であれば「0:10」でワークショップ型に振り切っていく必要があるかもしれません。

しかし、どんな役割のチームであっても、これからの時代はファクトリー型に偏重した「10:0」のままではうまくいきません。

変化が激しく「正解」がわからない時代であることは疑いやうのない事実なので、ワークショップ型のような柔軟さが求められてくるでしょう。

●相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する

チームのポテンシャルを発揮するためには、メンバーのこだわりが発揮され、それぞれの違いが尊重されていることが大切。

問いかけとは「ライト」のようなもの。

チームの中で揺らいでいる問題や、メンバーの頭の中に浮遊する思考に、ある角度から光を当てることで、未知数を明らかにしていこうとする行為。

悪い問いかけは、相手の無能さを露出させ、謝罪を要求する。
「なんでこんなことしたの?前に言ったよね?」

良い問いかけは、相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する。
「この企画で、特に大事にしたかったことは何ですか?」

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続きは本書で♪

下記に本著のリンクを貼っておきますヽ(・∀・)


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