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本紹介「行動経済学が最強の学問である」

行動経済学が最強の学問である
相良奈美香 著

●プロローグ

Google、Amazon、ネットフリックスなど、世界の企業が「行動経済学チーム」を設けている。

なぜ、世界のビジネスエリートは行動経済学を学ぶのか?それは「経済」とは「人間の行動」の積み重ねであり、だからこそ「人間の行動」を理解することこそがキモになるからです。

どんな企業の顧客でも人間であり、あなたを取り巻く上司や取引先も皆人間です。

そんな「経済」における「人間の行動」を解明する学問。だから「行動経済学」というネーミングなのです。

●「行動経済学」の本質とは?

それは「人間の『非合理な意思決定のメカニズム』を解明する学問」です。

人間とは常に合理的に行動するわけではありません。

冷静に考えるとわかることなのに、判断を誤る-。これが実際の人間というものです。

そんな「非合理な人間が、なぜ非合理な行動をしてしまうのか」を理解するのが、行動経済学です。

●「非合理な人間」の年金の例

日本だと厚生年金などは給料から天引きされますが、アメリカでは「自分の意思で加入した人が受け取る仕組み」です。

結果、米国国税調査局によると55〜66歳の男女の5割が退職後の蓄えがないという結果が出ています。

「積み立てたほうが将来の自分のためになるのに、なぜ積み立てないのだろうか?」

従来の合理的な個人を前提とする経済学では解決できないこの疑問に答えてくれるのが、行動経済学です。

人間には、面倒なことをやりたがらず、このままでいいやとするバイアスがあるから、など。

●脳の2つの思考モード

人間の脳は情報処理をする際、2つの思考モードを使い分けています。「システム1vsシステム2」と呼びます。

システム1は直感的で瞬間的な判断。「ファスト」。

システム2は注意深く考えたり分析したり時間をかける判断。「スロー」。

人間の意思決定のデフォルトはシステム1だが、「システム1よりシステム2のほうが優れている」というわけではない。

すべてのことをじっくり考えていたら、何も決められなくなるから。 

「人間の非合理な意思決定にはシステム1が大きく関係している」とだけ理解しているといいでしょう。

…続きは本書で♪

⭐️感想⭐️

かなり読み応えのある本書ですが、人の意思決定のことを詳しく体系化して書かれていますヽ(・∀・)

僕自身もそうですが、なんでこの人、こんな選択をするんだろう?理屈に合ってないのになーとか思ったことってありませんか?

人はいつも合理的で最適な選択をするのではなく、非合理的だったり判断を誤ることがあるのが人間だ、というところがしっくりきました♪


#行動経済学が最強の学問である
#本要約
#読書記録
#読書ノート

下記に本著のリンクを貼っておきますヽ(・∀・)

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