商船三井 2023年3月期 第1四半期決算説明会

皆様、本日はご参加いただきまして誠にありがとうございます。
ただいまより商船三井2022年度第1四半期決算説明会を開催させていただきます。
本日私、コーポレートコミュニケーション部、園田が司会を務めさせていただきます。

本日の説明会のメインスピーカーですが、財務部とIRを担当しておりますCFOの梅村でございます。またコーポレートコミュニケーション部担当役員補佐をしております中西も同席いたしております。本日の進行でございますが、初めに2012年度第1四半期決算内容をご説明申し上げた後、質疑応答に移らせていただきます。
それではまず投影の資料に基づきまして梅村よりご説明申し上げます。

こんにちは梅村です。それでは第1四半期の決算概要および22年度の通期業績見込みについてこれからご説明申し上げます。まず第1四半期の数字。ご説明申し上げます。

全体概況として、非常に好調な決算となりました。実績としましては営業利益と持分法投資利益が3社、事業利益で2663億円経常利益で2849億円。当期利益2857億円と、前年同期比大幅な増益となっております。

いずれも昨年、21年度第4四半期を上回り四半期ベースでは過去最高益になります。通期業績予想については先週木曜日、7月21日に適時開示した内容から変更ありません。4月末に発表した期初予想に対して足元の市況加味、また円安の影響も加味しまして経常利益ベースで4月末時点で置いた5250億円から、今回7100億円に当期利益に関しても、5000億円から7000億円に見通しを上方修正いたしました。

なお配当につきましては、業績予想の上方修正に伴いまして中間配当の予定額を、4月末の発表200円から300円に、期末については150円から200円、通期に関しては350円から500円にそれぞれ見直しております。

詳細につきましては決算資料今映ってるところでご説明申し上げます。決算資料のスライス3ページおよび5ページご覧ください。売上計画については前年同期比で859億円増収となりました上海のロックダウン、ロシアのウクライナ情勢の影響など懸念されましたが、第1四半期においては、ドライバルク事業自動車船支援事業などが堅調な運賃水準を維持したことなどにより増収となっております。

先ほど申し上げた通り事業利益、経常利益ともそれぞれ増益となっております。金額は事業利益で1670億円増益、経常利益に関して言いますと1800億円近い増益となっております。これからセグメント別にも細かな話をさしていただきますが、主要3セグメントであるドライバルク事業エネルギー事業、製品輸送事業全てにおいて増益となっております。

増益の要因は、皆さんご理解の通りコンテナ船の旺盛な貨物輸送事業やそれに伴う高い金利の継続により持分法適用会社であるオーシャンネットワークエクスプレス社、ONE社からの投資利益が増益したこと。これに加えまして自動車船事業においても、需要変動に合わせた航路あるいは貨物の入れ替えをすることにより増益となり、製品輸送事業全体で経常利益ベースで約1600億円の大幅増益となっております。

ONEの利益貢献、引き続き大きいもののONE社を除いても、第1四半期で経常利益500億円を超えるものとなっております。セグメント別に行かせていただきます。スライドの4ページと5ページ中段、ご覧くださいドライバルク船事業です。

前年同期比で経120億円増益となる経常利益185億円となりました全ての船型において前年同期比で増益を果たしております。船種別に申し上げますと、鉄鋼原料船ケープサイズバルカーですが、中国の鉄鋼事業、こちらの方を中心とした堅調な輸送需要に支えられたこと、これに加えまして、本年度より社内の燃料費用の会計上の計上方法を変更したことによりまして、前年同期比で増益となっております。

なお、スポット市況の状況を簡単に申し上げますと、4月については、中国上海のロックダウンの影響で低位で始まっておりましたが、5月に入り、インド向け石炭需要の急増を受け、引き建ての傭船料が4万ドル近いところまで上昇しました。
その後、石炭輸送需要は一服したことなどによりまして船腹需給がやや緩みまして2万ドル台に落ち込みそのまま今2万ドル程度で推移しております。
商船三井ドライバルクで運行する中小型バルカー、木材チップ船、また近海船も好調でございます。
近海船につきましては、バイオマス燃料であるヤシ柄PKSですね、こちらの輸送需要が増加するなど好調な市況でございます。

商船三井ドライバルクに関しても前年同期比で増益となっております。その他持分法適用会社であるギアバルク社というのがございましてこちらが運行するオープンハッチバルカー。こちらの方も大きく利益に貢献しております。主要貨物である紙パルプの荷動きが好調であることに加えまして、復興で一般バルカーの荷物を取ってるんですが、こちらの市況が改善したことにより、収益を向上しております。

エネルギー事業に行かしていただきます。
エネルギー事業の業績は前年同期比で51億円増益となる経常利益95億円となりました。本年度よりサブセグメント再編しておりますが、タンカーオフショア事業、液化ガス事業などいずれのサービスセグメントでも前年同期比で増益を果たしております。

もう少し細かく説明させていただきます。タンカーオフショア事業、原油船は世界経済の回復期を受けた石油需要の増加にと思い、伴い、OPECの協調減産が段階的に緩和されて荷動きは、やや回復傾向にあります。

ただし第1四半期に関して言うと船腹供給の強化の状況がなかなか解消されずにいたため厳しい必要が続いてきました。一方で石油製品船については、ロシア出しの石油製品の代替輸送需要がかなりございまして、大量輸送ニーズが増加しました。この結果市況は高値で推移し、結果タンカー事業全体で見ると前年同期比で増益となりました。

オフショア事業につきましてはFPS事業におきましてブラジル沖の新たなFPSが稼働を始めましたことにより、前年同期比で増益となっております。液化ガス事業です。LNG船はご案内の通り、既存の長期契約がございますので安定利益を確保しております。

FSR1事業ですこちらの方は一船ですね香港のプロジェクト、これが今年の後半以降、稼動し、開始するんですがその前期間にシンガポールにおいて追加で稼働することが決まりまして前年同期比で増益となっております。

続きまして製品輸送事業の方に行かせていただきます。製品総合事業まずコンテナ船ですが、持分法適用会社であるONE社からの投資利益2329億円を計上し、前年同期比で1596億円の増益となっております。具体的には第1クォーターだけで経常利益2498億円となってます。

まずはコンテナ船についてご説明申し上げます。ONEのマゼンダカラーの資料3ページをご参照願います。冒頭にここのページの冒頭に書いてある通り、需給に関しましては一部軟化の傾向が第1クォーターにございました。

運賃市況は正し、堅調に推移しております。具体的な数字としましては第1四半期税引き後損益で、前年度比29億4000万ドル増益となる54億9900万ドル、約55億ドルの利益を上げております。市場環境としましては、こちらもあの書かせていただいておりますが、4月6月の世界的な貨物需要が上海のロックダウンやウクライナの問題の影響を受けながらも大きく崩れることがなく、堅調に推移したことがございます。

また供給面では港、港湾の混雑は一部では改善の傾向見られるものの、北米東岸などでは悪化するなどサプライチェーンの混乱は世界各地で未だに継続しておりまして、これらによって運賃の方は前年同期を大幅に上回る水準で推移し、利益額を押し上げたことが挙げられます。
このページの下の方にチャート記載させていただいてます。21年1Qとの比較になります。

ご覧いただいたらわかる通り一番大きいというかほ全ては運賃増による増資が大きな要因になっております。積高に関しましては、上海のロックダウンやロシアウクライナ情勢に影響を受けてわずかに軟化する傾向が見られましたただしショウセキ率については堅調なものを維持しまして、運賃水準は前年同期比大幅に上回るレベルで推移しております。

これまでスポット運賃の高値、これまでのスポット運賃の高値の推移を反映した長期契約が利益に貢献しております。詳細については、この次のページに記載させていただいてますので、後ほどごご確認ください。ではあの当社の方の資料の6ページの方お戻りください。

はい。製品輸送事業の途中からいきます。自動車船です。上海ロックダウンの影響により、部品供給不足、あるいはサプライチェーンの混乱などによって完成車の生産および出荷の影響は引き続き継続しております。正しい輸送台数については概ね昨年並みのものを確保しております。

中古車の輸送需要と取り込みながら、完成車の生産、出荷状況に合わせた柔軟な配船等を行ったため、前年同期比で増益になっております。港湾ロジスティック事業です港湾ロジスティック事業は昨年度までは、コンテナ船事業の中に入ってましたが今年から区分して項目立てをしております。

港湾ターミナル事業に関しましては、物流の混乱が続きますがコンテナの取扱量が堅調に推移したため増益他ロジスティック事業においても航空貨物、海上貨物ともに荷動きが好調を維持したため、前年同期比で増益となっております。

フェリー内航RO-RO事業です。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令がこの第1四半期中なくゴールデンウィーク期間を中心に旅客の需要を取り込むことができた結果、業績は大幅に改善しております。物流の方も、回復基調を維持しております。

不動産事業です。ご案内通り不動産事業は中核をダイビルとしておりますダイビルが保有する一部のオフィスビルの建て替えに伴いまして、利益としては全員前年同期比減益となってますが安定的に利益を確保しております。

関連事業です。客船事業は営業運行のを営業運行回数が増加しております。前年同期比では損益は改善しております。曳船、タグボートですね、曳船事業に関しましては、各社、各項において、状況はいろいろと差がございますが、燃料価格の上昇を受けて、損益は前年度比減益となっております。

以上、第1四半期の概要についてご説明申し上げました、

引き続き2022年度の業績予想についてご説明申し上げます。7月21日、先週木曜日に適時開示した通り、足元の業績を取り込み、見通しを上方修正しております。本年度も昨年度達成した過去最高益に迫る業績を見込んでおります。

期初の想定で下期、世界の経済が減速するという見込みで業績予想しておりますが、それについては引き続き同じ形でやっております。世界的なインフレ進行が進んでおりますし、いろいろな数値を見ても、やや景気が減速してるものが見られますので、概ね全船種において船種ですね、全部の船において、下期以降に動きが弱含んでいくという見通しを、これはあの上期というか4月に作ったものから変更しておりません。

為替前提につきましては、足元ご覧ご案内の通り、円安がある程度進んでおりますので、前回4月に発表し想定していたが、120円から1ドル125円に想定を見直しております。このページで簡単に上全体概況を説明させていただきます。

売上高は前回発表から増収としまして1兆4700億円とさせていただいております。利益関係もいずれも増益としております。ちなみに経常利益は7100億円当期利益は7000億円という形に上方修正しております。

コンテナ事業を除いた経常利益も、ドライバルクや自動車船の上方修正に伴いまして前年度を上回る1250億円の通期業績を見込んでおります。セグメント別に触れさせていただきます。ドライバルク事業は前回の業績呼ぶ予想から200億、見通しを修正、上方修正し、500億円の通期経常利益を見込んでおります。

鉄鋼原料船ケープサイズバルカーの市況は、今後中国政府の経済対策の動向や、あるいは天候、この辺に注意が必要ですが、荷動きは豪州から堅調な鉄鉱石出荷に加えまして、例年、ブラジルからの鉄鉱石出荷も下期に入っていくと増えていくと期待されることからそれらを見込んで策定しております。

商船三井ドライバルクで運行する中小型バルカーや木材チップ船も引き続き市況は堅調だというふうに見込んでおります。その他、記載したオープンハッチバルカーも引き続き好調ということを見込んでおります。

特にオープンハッチバルカーを運行するギアバルク社は12月決算でありますので、12月までの業績という意味では、引き続き向上だということを見込んでおります。エネルギー事業になります。エネルギー事業は同じく4月末に発表した数値から40億円、見通しを上方修正し、経常利益260億円の通期業績予想となります。
サブセグメントごとに簡単に触れさせていただきますと、タンカーオフショア事業、こちらの方はですねまず原油船に関して言うと世界経済減速した場合の市況軟化リスク残ります。ただし協調減産、原油の供給減産解消に伴う荷動きの増加、あるいはスクラップの増加、など船舶需給が引き締まれば市況が改善することが期待されております。

また石油製品輸送、第1四半期のところで申し上げましたが、ロシア産出しの石油製品の代替調達事業、ここが非常に強いものに加えまして、中国南米等の堅調な需要にも支えられ引き続き高値の市況が維持するものと見込んでおります。

液化ガス事業です。LNG事業についてはこれまで大きな長期利益貢献してきた一つのプロジェクトが契約が満了しまして、前年同期比では減益を見込んでおりますが、引き続き安定利益を維持しております。一方でFSR事業は第1クォーターのところで説明した通りシンガポールで追加の契約が取れましたので前年同期比で前年同期すいません前年比増益を見込んでおります。

製品輸送事業になります。製品輸送事業全体では4月発表の予想から1620億円見通しを上方修正し、経常利益で6300億円の通期業績予想といたしました。まずコンテナ船です。足元まで非常に好調な荷動き運賃市況、これを反映させていただきまして、4月末の発表から1450億円、見通しを上方修正し、経常利益ベースで通期で5850億円を見込んでおります。

当社としましては、港湾や内陸輸送の混雑の緩和、欧米における消費財など在庫が上昇していること、今後インフレ進行や不安定な世界情勢から従来の予想通り下期以降は、積高、運賃市況とも軟化するものと、想定しております。

期初においても、市況の軟化を見込んでおりましたが、これが少し早く現れるものと想定しておりましたが、足元では引き続き消席率が100%近い数字を維持しておりまして、秋口ぐらいまではこの傾向が維持されるものと、ちょっと見直しております。

これによりコンテナ船、全体は上方修正となっております。自動車船事業です。半導体をはじめとする部品不足などが完成車の販売生産に及ぼす影響が懸念されるものの、これまで新車が十分供給できてなかった特に北米における需要は堅調でございます。

輸送台数は回復基調になるということを想定しております。足元で第1クォーター非常に業績が良かったことに加えまして、今後の荷動き、あるいは柔軟な配船調整等を継続することによって増益を見込んでおります。港湾ロジスティック事業です。

こちらの方も第1クォーターは非常に業績良かったことに加えまして取扱量も今後も堅調に推移するという想定で期初想定を上回る増益を見込んでおります。フェリー内港RO-RO事業です。旅客事業については、足元新型コロナの感染状況を拡大しておりますが、行動制限が緩和されていることから、旅客事業の回復は予定通りというふうに見込んでおりまして黒字化を見込んでおります。

不動産事業です。第1クォーターのときに申し上げた通り、保有物件の建て替えに伴う賃料収入の減少を見込んでおりますが、一方で海外物件の稼働率上昇等を背景に引き続き堅調の損益を見込んでおります。関連事業です。

客船旅行業とも新型コロナ感染拡大防止に向けた行動制限、こちらが引き続き今のような状況が続くということを見込んでおりまして需給が回復することを想定しております。損益も改善を見込んでおります。最後に配当についてご説明申し上げます。

冒頭ご案内も申し上げた通り、業績予想の上方修正に伴いまして中間配当を前回4月の発表から100円引き上げて300円。期末配当については、50円引き上げて200円通期では150円引き上げて500円にそれぞれ見直しております。

申し上げるまでもなく、4月1日に効力を発生する形で株式を3分割しておりますので、配当はそのベースということでご理解いただきたいと思います。なお配当性向につきましては、引き続き25%ということを維持する方針でございます。

以上説明申し上げました。

当社登壇者の方が何か更にメッセージがあればそれもご披露させていただければと思いますが。

では私の方から簡単にあの冒頭申し上げた通り非常に好調な決算になっております。コンテナもちろん非常に利益貢献度多いんですが他のセクターでもかなり利益を稼いでいっております。

で上期はおそらくこのままかなり好調なものがもう7月末になっておりまして上期まではほぼ見えておりまして非常に好調なものが続くというふうに見ております。

下期に関して言うと、ご説明申し上げた通り、我々としてはやはり今のアメリカ欧州の状況を見ていると世界景気の減速、テクニカルリセッションみたいなものはもうこれ避けられないんじゃないかという見方でそれに伴いまして、やはり市況も海上運賃市況も少し落ち込むというところを見ております。

難しいのがどれぐらい落ち込むのかっていうのが非常に我々としても、推測が難しいところでございます。我々としてはこの数字少なくとも経常利益7100億円を確保しながら、我々の想定以上に運賃市況あるいは荷動きがよければ、増益を下期も狙っていけるのかなというふうに思ってますが、その辺については、第2四半期の決算発表時にもう少し細かな状況分析をしながら数字を新ためて固めていきたいというふうに理解しております。

以上、よろしくお願いいたします。

今日は貴重なお時間頂戴しまして誠にありがとうございました。
以上をもちまして、弊社の決算説明会終了させていただきます。ありがとうございました。

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