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大都会ニューヨークは新しいメディテーション(瞑想)のメッカとなりつつある?! 若い世代や大企業も取り入れる新しい瞑想カルチャー。

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ここニューヨークでは今、メディテーション(瞑想)が1つの社会現象となりつつあるのをご存知でしょうか?大企業に勤めるサラリーマンからおしゃれな若い女性まで様々な年齢、職業の人立ちがこの瞑想を生活の中に取り入れています。
しかもスタイリッシュな場所や大きなイベント会場といったありとあらゆる場所で小さいグループや大人数といったバラエティー豊かな方法で瞑想を楽しんでいます。
今回はニューヨークで独特な形で大きく進化し続ける瞑想カルチャーを紹介します。

今となってはこの”メディテーション(瞑想)”という言葉は、ここニューヨークでも当たり前のように会話の中にも登場し、外に出ると自然に目に入る広告や雑誌の表紙にも記されています。自己啓発本やライフスタイル系のユーチューバーも推奨し、ヨガの延長としてメディテーションをする人も増えてきています。

メディテーションが米国・ニューヨークで流行った背景としては、デジタルの発達により仕事を効率よくこなすことができるようになった反面、更に何事においても生産性を求められるようになった風潮とストレス社会が大きく関係していますが、メディテーション(瞑想)を自ら実践しアメリカ全土に効果を広めたパイオニアはアップル創業者のスティーブジョブスと言われています。
彼は長年日本の禅宗に強い影響を受けていました。そして彼は自宅に座禅を組んで瞑想するスペースを作るほど瞑想の時間を大切にしていたそうです。
忙しい毎日の中で常に働きっぱなしのマインドのスイッチをすべてオフにするという習慣を経て、彼は世界中の誰もがあっと驚き注目するアイデアを次々と形にしていったのは言うまでもありません
そのせいもあってか、この『ZEN(禅)』という言葉も英語で広く知られる言葉となりました。


瞑想をしていた若い頃のスティーブジョブス。(出典:engadget


日本の座禅も、座禅を組んでいる間は『邪念を取り払う』といいますが、英語でも”mindfulness(マインドフルネス)”といって『今に意識を集中して、余計な判断や解釈をしない心の状態』を作ることがモットーとされています。

今現在では、Google, Intel, Facebook, Nikeといったアメリカを代表する企業がこの瞑想を社内教育のカリキュラムに取り入れるほどになっています。
マインドフルネスはメンタルケアだけではなく、社員の生産性や創造力の向上に強く影響すると言われているからです。
それぞれの企業で詳しい瞑想のエクササイズの内容は微妙に違うらしいのです。
例えば、Google社ではSIY (Search Inside Yourself) と呼ばれるプログラムがあるそうで、「内なる自分の探求」という意味です。
このSIYのステップ1は、とにかく無心に体に意識を集中させて、頭の中に考え事が浮かんできたらまた意識を体に戻し、様々な感覚をありのまま受け止めます。
ステップ2は呼吸に意識を集中させる。
そして、一番特徴的なのがステップ3。その日に楽しんだ会話をした相手を思い浮かべ、その人もまた同じ心と体を持つ自分と同じ存在だと語りかける『思いやりの心を育てる練習・訓練』というメソッドだそうです。

Google社で行われている瞑想はほんの一例に過ぎず、世界中で少なくとも500種類以上の瞑想のメソッドが存在すると言われています。

瞑想は自分のコントロール次第でいつでもどんな状態でも自由にできるという利点があり、瞑想の虜になったアメリカのたくさんの著名な研究者や大学機関の教授たちが瞑想について研究し医学的・科学的効果を立証すると同時にその研究者や瞑想のエキスパートたちがそれぞれの独自のやり方を生み出し、推奨するとともにプログラムを組んでセミナーを実施しているのです。
ここニューヨークでは、そういったセミナーをもっと手軽に忙しい人や普通の人がスポーツジムに通う感覚で瞑想をするおしゃれな瞑想クラスや瞑想センターが次々と誕生しています。


マンハッタンのChelseaというエリアにある瞑想センターINSCAPEは世界中からCEOが訪れるという瞑想専門施設です。
そしてこのInscapeは瞑想の具体的なガイドをしてくれたり、呼吸を整えるツールを備えていたり毎日オススメのセッションをオススメしてくれる機能を備えたアプリがダウンロードできたり、エッセンシャルオイルやキャンドル、ここ最近ニューヨークで合法化されたCBDオイル(大麻草から抽出されるオイルでリラックス効果があるとされています。大麻が持つ麻薬作用はありません)などの瞑想グッズの販売もしています。

出典:https://www.inscape.life

こういった瞑想施設はニューヨークには数え切れないほどあり、瞑想施設がチェーンでマンハッタン内、ブルックリンやクィーンズ区の郊外にもいくつも施設を増やしていたりして、ビジネスとしても大成功を収めています。それだけ瞑想の需要が高いということがうかがえます。


他にもとても斬新で是非紹介したいのが、毎日マンハッタン内の異なるロケーションで瞑想をするためのバスとしてサービスを提供している『BE TIME』です。15分($11)と30分($22)のセッションがあり、誰でも気軽にマインドフルネスを実践できるのです。


BE TIMEのバスの車内。とてもスタイリッシュ!(画像出典)

MoMAで行われているマインドフルネスプログラムの様子。(出典:WSJ

ここまで若い世代までにもスタイリッシュに瞑想が浸透している理由はなぜなのでしょうか?
冒頭でも少しお話ししましたが、ヨガもニューヨーカーのライフスタイルの一部になっていてヨガ人口も多いのでヨガの延長として瞑想に挑戦する人も多いです。また、近年ではNew York Times誌が載せるベストセラー本のランキングにもスピリチュアル本や自己啓発本がいつでも何冊かランキングに入っているので、それだけ精神の浄化に関しての導きを求めている人が多いということがいえます。

ここニューヨークで暮らしていくということは、どんな職種についていても競争意識の高い同僚やライバルと共に確実に結果を出していくプレッシャーやストレスと常に共存することでもあるのです。

きっと忙しい日々の中でニューヨークの人々は、常に心のゆとりや豊かさといった内面に目を向ける事が、結果を出す事と同じくとても重要であるということに気づいて瞑想の効果を実感しているのではないでしょうか。今後も忙しいニューヨークの人々を支えるマインドフルネスビジネスに期待大です。

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