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IPを共有する創造的なコミュニティをつくります

創造的なコミュニティづくりに興味を持っていただきいただきありがとうございます。

創造的なコミュニティとして、

オープンなキャラクターIP(知的財産)を共有して、クリエイターとアイデアの生存・成長を継続できる仕組みを持つコミュニティ

を提案します。
色々な人でキャラクター・システム・世界観などの設定を少しずつ創っていくコミュニティです。誰でも参加でき、時にはIPが分岐したり、クリエイターとアイデアが生物の進化のようにゆっくりじっくり育っていくイメージです。

その最初のステップとしてその種《たね》となる、コンテンツの世界観のアイデア募集を行なっています。そのため、このnote記事はランサーズのコンペ「キャラクターの世界観アイデアの募集」からリンクされています。上記の創造的なコミュニティづくりが募集の背景にあるためです。

はじめに、どうしてこのようなコミュニティを提案したのかについて、背景から説明させてください。

WHY 背景

昨今の情報社会では、昔に比べて創作のための閾値が下がり、創作のための情報と高度な技術が誰でも手にできるようになりました。しかしながら、創造強者のみが生き残れる環境になっているという懸念があります。創造強者というのは、企業と個人営業のトップクリエイターです。

前もって言っておくと、創造強者とそれ以外との格差があることは否定するものではありません。むしろ、その功績は偉大で素晴らしいものと思ってますので、創造強者を失墜させたいわけではありません。

創造の裾野が広がった分、創造することを仕事に選んだ人が厳しい状況に置かれることが増えてしまったことを懸念しています。野良の猫ちゃんに餌を上げていたら猫ちゃんが増えて困ってしまう状況に近いです。猫と違って創造の不妊手術するをすることはできないので、自律的に生き残れる手段を作りたいというわけです。

企業での創作の問題

創造強者以外が生き残りにくい要因の一つとして、まず企業による創造の制限があります。

所属する社員が生成した作品は企業が著作権を持つことになります。資本のある企業が優秀な人を集めることができ、彼らを使って高品質なコンテンツを作り、大きな売り上げを出し資本が増えるという好循環があります。

繰り返しになりますが、企業が高品質なコンテンツを生み出すことは素晴らしいことです。ゲームのような大きな資本が必要なコンテンツが、多くの人に感動と興奮を与え、その人の人生の光になっていることは事実でしょう。

ただ、著作権を会社が所有して利益を生み出している以上、改変や無許諾な利用を厳しく管理すること必要があります。ディズニーも黒丸三つのイラストでさえ著作権侵害を訴える権利があります。

しかし、その柔軟性のない著作権管理が世の中の創作の自由度を下げています。二次創作も許されない、一次創作への創作への参加はその企業へ就業するか業務提携しないと許諾されることはありません。

また、企業に所属する社員には秘匿義務があります。コンテンツのアイデアが世に出るまでの系譜や、その制作ノウハウは外部の者が知る方法がありません

さらには、そういった企業に所属する優秀なクリエイターも会社との契約によって社外での自由な作品の公表が禁じられていることも多いです。「社内で好きな作品を作ればいいではないか」となりますが、組織で運営している以上はグループでのプロジェクト進行が重要なので、個人の自由な創作は企画提案ができる程度にとどまり、創造の制限が生じてしまいます。

個人での創作環境の厳しさ

では、「企業ではなく個人として自由な創作活動をすればいい」となりますが、むしろ個人の環境の方が厳しい状況です。企業に所属する場合と違って個人で専業の場合だと、蓄えがあるとか実家の太いパイプがある人のみが創作を仕事にできるといっていいくらいの成功確率なので、創作を継続するのは困難です。「天才」と思えるような才能のあるごく一部のピラミッド上層にいるトップクリエイターが大きな売上を生み出して、下層との格差が大きいのが現状です。弱肉強食、一攫千金の構図です。

アイデアの醸成や人の創作能力が向上するには時間がかかるので、継続できることは創作にとって必須とも言えるくらいです。

また、ピラミッドのどの層でもほぼほぼ個人で行なっているので、企業同様にアイデアの系譜やノウハウが公に溜まりにくいということもあります。日の目を見ることがなく消えて行ってしまった素晴らしいアイデアがどれほどあったことでしょう。もし創作を継続できていたら、もしくは誰かに継承できていたらと思うと悔やまれます。

企業の問題、個人での創作環境の問題。これらを超えられるような多様な創作が生き残る仕組みはないのでしょうか?

WHAT 持続するエコシステム

多くの人が高い自由度で長く創り続けられるエコシステム(生態系・経済圏)があればいいのではないか、と思いました。

  • 成長途中の人・能力が秀でいてない人も創作仕事が継続できる

  • 制約が少なく高い自由度で創作することができる

  • 創作者のつながりを促し、知識を共有・継承し質を上げることができる

単に言えば、共同創作をして貢献度に応じて収入を得ることができる仕組みです。まだ現実にはない実現性も怪しい夢のような仕組みですが、この仕組みがありさえすれば、創作を仕事として継続できる人を増やすことができ、素晴らしいコンテンツを世に増やすことができます。もちろん現状の創作強者である企業ともトップクリエイターとも共存ができます。企業でも個人でもない第三の方法の提案です。

企業やトップクリエイターのように少人数で大きく儲けることはできませんが、専業・複業などさまざまな関わり方で小さく収入を得続けることで創造を仕事を継続できる人を増やすことができます。

上がそのイメージ図です。
個人・法人問わずエコシステム内で信用を担保しないで協業が促進される仕組みを持ちます。

仕組みのコンセプトは、これまでの説明通り、アイデア・クリエイターの生存・継承です。生物の進化を模しています。進化システムは自然界で最も頑健なアルゴリズムですので、それを模倣しています。

イメージの説明ですがまず、原案の設定を練る時点から複数人で関わっていきます。一人でも構いませんがアイデアの世代を重ねていくことが肝です。ただ生物の進化はランダムなので多様な意見が取り入れられる複数人がベターと考えます。

それら原案を元に、テキスト化・小説化、イラスト化・マンガ化、アニメ化映画化など、より大きなリソースが必要なコンテンツ作成に発展していくイメージです。リソースの小さい原案から、いかに生存して進化して大きなリソースが必要なコンテンツをつくっていくかが重要です。もちろん原案からマンガを作った後にリソースの小さい小説化という流れも考えられます。

リソースが大きなコンテンツへの発展には時間がかかります。コンテンツのリリース前でも貢献度に応じてコミュニティの資金プールから報酬を得られる仕組みを持つので、個人が生活要因でリタイアする確率が減り創作を継続できます。コンテンツが売り上げた際にはその売上はプールに還元されます。

これを実現するHOW、方法についてはまだこれから検討していく状況ですが、目指しているのはこのWHATのエコシステムです。

じゃあ、その最初の資金プールをどうするか?これが今回ランサーズで募集しているような個人の負担です。一発で広がるコンテンツができるとは限らないので、今回の募集のような取り組み継続していく覚悟です。この積み重なった犠牲がいつかは雪だるまのように大きくなり、夢のエコシステムの実現が可能になると信じています。

HOW は検討中

このように、まだ雪だるまの最初の雪玉を手で握っているレベルの段階です。どう実現していくかはぼんやりとしていて、まだこれから考えて発展できればと思ってます。これからどんどん変わっていくものなので説明は端折りますが、図解すると以下のイメージです。

マニュフェスト

エコシステムの仕組みは、船と乗組員とその食糧のようなものです。仕組みができれば色々な船が出港することでしょう。その船がどこに進むかは船長が決めるのではなく、機械的な民主制で決めればいいものの、船に乗り込む前にあらかじめいきたい方向を揃えておくのが効率良さそうです。

コミュニティの方向性が重要になる

そこで、創作の方針=マニュフェストを示して趣向が近い人が連携することで、一人の天才のような創作力を持つコミュニティとできないかと思います。

マニュフェストは色々な軸があると思いますが思いつきでは以下のイメージの軸です。

例として芥川賞を取得する小説を作るコミュニティです。芥川賞は、純文学の中・短編作品のなかから選ばれます。同じ文学賞として直木賞は、エンターテインメント作品から選ばれますがそれとの比較を意識したマニュフェストにしています。

もう一つの例として、ソーシャルゲームを作るコミュニティです。ソーシャルゲームは内容よりも売上が重視され、射幸心を促すため刺激を重視します。家庭用ゲーム機のゲームなど広いユーザーをターゲットとしたゲームとの比較を意識したマニュフェストにしています。

自分のマニュフェストは上図です。コンセプトは「創造性を増やすコンテンツを創造する」ことです。具体的には藤子不二雄先生の作品や任天堂のゲームのようなイメージです。

受け取った側の想像を広げるようなコンテンツならば、創造する人を増やし良質なコンテンツが増える好循環を世に作り出せると信じています。

おわりに

以上が、「オープンなキャラクターIP(知的財産)を共有するコミュニティ」の提案でした。HOWの部分は、まだまだこれからですがコミュニティのコンセプト同様にゆっくりじっくり進化できればと思います。

このコミュニティ案や自分のマニュフェストに賛同してくれる人がいれば嬉しいです。SNSでこの記事をシェアしていただけたら私からフォローして連携できたらと思います。

もちろん、賛同するしないに関わらずランサーズでの募集へアイデアの応募をいただけますとありがたいです。

アンケート

以下の内容を Twitter@nwtroid へDMください。(ランサーズの募集要項の一つになっていますが、どなたも送っていただいて構いません)

  • Q1. 次回以降、今回のような作品応募で直接告知を送らせてもらって構いませんか?

  • Q2. こういうマニュフェスト(作品の方向性、上記参照)のコミュニティだったら参画したい、というのはありますか?

  • Q3. 今回のような募集に応募できる作品を既にお持ちですか? もしくは誰かに引き継ぎたいアイデアなどお持ちですか?

  • Q4. 他なんでもご感想ご意見あればお願いします。

アンケートのご協力ありがとうございました。

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