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記録情報業務との関わり;これまでとこれから

近況について、記します。(以下、私個人のFB記事のリニューアル・テキストになります。)

2022年11月27日;カンセキスタジアムとちぎにて開催された、「霜月戦」という陸上競技大会の審判に従事しました。医科大学の対抗戦です。私は記録情報の担当として、事前に行う大会の参加申込受付とプログラム編成、当日の記録処理と結果出力を行いました。そして無事、滞りなく終了しました。このシーズンのトラック競技は、この大会をもって終了しました。

10年前の2012年10月27日。この大会の前身となる「九校医科大学対校陸上競技大会」を、現在の栃木県総合運動公園 第2競技場で開催しました。苦い思い出のある、忘れられない大会です。

当時は記録処理システムの完成度が低い上に、運営スキルも未熟であったため、記録処理が滞り、ミスを連発。対校得点集計も繰り返し訂正する始末。競技日程が遅延し、日が落ちて暗くなっても大会を終えることができない。

幹事校のマネージャーさんが記録室で泣き出してしまい、私はその傍らで、申し訳ない思いで処理を続けていたのをよく覚えています。(おそらく彼女は今頃、どこかの機関で医療従事者としてご活躍なさっていることでしょう。)

2012年10月27日「九校医科大学対校陸上競技大会」
現在の栃木県総合運動公園 第2競技場にて。

その後10年が経ち、これまで多方面から様々なご支援を受け、現在の記録処理は、日本標準の(一応)立派なものとすることができました。そして2022年秋、素晴らしいスタジアムのもとで国体を開催し、無事に終了しました。

現在、大会エントリーには紙媒体を用いず、Web上で行うことができます。ハンコ付きの様式文書の事前送付は不要。過去、会議室に集まり10人以上で1日かけて行ってきた「プログラム編成会議」は無くなり、そうした処理を担当ひとりで、自由な時間に行うことができます。

大会前にはプログラムリスト・速報が公開され、選手は自分がどの組・どのレーンで競技をするか、事前に知ることができます。大会当日には一部種目を除き、リアルタイム速報が公開されます。紙媒体の記録掲示が必要無いため、過去には1大会で大量に消費していたコピー用紙が、今では数枚しか利用しません。大会当日のうちに結果がすべて出力され、Web上に公開されます。さらに大会後には県内登録全選手の自己記録リストが集計され、公開されます。

こうした利便性を、この10年間で(やっと、ようやく)作り出すことができました。そして現在は、これらの対応・サービスが常識となっています。

私個人としては、1997年からこれまで25年間;人生の約半分に渡り、こうした記録情報や選手登録などといった、陸上競技大会運営の事務局業務に携わってきました。国体の大仕事を含め、25年の区切りとなるシーズンを終え、十分、やり尽くしたかなというところです。

そして2023年度。これまで務めてきた「記録情報部長」の重たい立場・肩書を若手Sさんに委ね、私は肩の荷を下ろすことになりました(Sさんよろしくお願いします)。そして引き続き、登録業務やホームページ広報など、事務局業務のボランティア支援を行いながら、黒子・裏方に徹して栃木の陸上競技を支えていこうとするところです。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。