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なぜ、「狂犬病予防注射会場のドタバタ劇」は人に勧めずにはいられないのか。

大好きな動画がある。

毎月の更新を
万里の長城並みの首の長さで待ち焦がれ、

動画の効果音やBGMを共に口ずさみ、

出演者・出演犬の皆さまの益々のご発展・ご活躍と
宝くじ当選を願ってやまない、


そんな動画。


とやまソフトセンター様が作成されている、

「狂犬病予防注射会場のドタバタ劇」

である。


ぜひ・・・


ひとりでも多くの方に見てほしい。


そんな熱い気持ちで、

家族から、
極右政党並みの超ネコ派の友人にまで、
動画を勧めまくった。

とやまソフトセンター様の関係者ではないにも関わらず。

今まで生きてきて、
誰かに動画を勧めることなんてなかった。

、、、



なので、
「どうして『狂犬病予防注射会場のドタバタ劇』がこれほどまでに心を揺さぶるのか」について、仮説をまとめてみました。

ちなみに
私の動画アーティストとしての実績は
こんな感じです。

  • 大学生の頃、とある深夜番組(女性アーティストへインタビューする番組)を見て、

  • こういう映像を作ってみたいと3分間くらい思った

  • 先日、飼い犬の動画を作ってみたものの、

  • 3分の動画を作るのに1週間くらいかかった


要は「戦闘力5のちりあくた」程度です。

こういう素人の声が
あんがい役に立ったりするので、
動画のプロの方にぜひ読んでいただきたいと思います(笑)



まずは、動画の概要。


「百聞は一見に如かず」というとおり
動画をご覧いただければ一目瞭然なのですが、
ざっくり言ってしまうと

「富山県の集団予防注射の会場に訪れたワンちゃんの、悲喜こもごも」

です。

2022狂犬病予防注射会場のドタバタ劇・其の13 高岡市役所編 - YouTube



何故、勧めたくなるのか。


「富山のワンちゃんの悲喜こもごも動画」に
どうして心を揺さぶられるのか、
3つの仮説をまとめました。


1.悲劇と喜劇が組み合わさったリアル


喜劇王チャップリンの有名な言葉に

「人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇」

というのがあります。

この動画はまさにこの言葉に当てはまっていて、
動画の主役であるワンちゃんにとって、
狂犬病予防接種は
突如訪れる不幸・哀しみ以外の何物でもない。

しかもそれが演技だとかヤラセなんかではなく、
現実に現在進行形で起こっている出来事。

「たくさんの知らない大人」
「たくさんの知らない犬」
「そして注射」
という、
穏やかに暮らしていたワンちゃんの日常を
突如脅かす脅威の数々。

ワンちゃんからしてみれば悲劇でしかないものの、
それを画面越しという遠い場所から見ている私たちからすれば
切なさの混じった滑稽さがにじみ出ていて。

まるでチャップリンの映画のような
「悲劇と喜劇が組み合わさったリアル」に
私たちは魅了されるのかもしれません。




2.構成が同じ安心感


動画の前半に登場する
「お利口なワンちゃん」
「注射がよく分かってないワンちゃん」
そして「人が大好きすぎてどうしようもないワンちゃん」に
ほっこりしつつ、

後半に行くにつれて音楽のクレッシェンドのように
ワンちゃんたちの「悲劇度合い」が高まっていく。


荒ぶるワンちゃんが登場するときに決まって始まる音楽。

注射を打たれた時の「ぷちゅ」という効果音。

毎回同じ、というのは飽きられるリスクもあるかもしれませんが、
さまざまなワンちゃんや飼い主さんがいて見ていて飽きない。

水戸黄門や暴れん坊将軍のような一話完結型の時代劇のように
型が決まっているんだけど、
決まっているからこその安心感がある。

(リンク貼り間違えたけれど、面白いのでこのまま残しておきます)

以前見たテレビで
「ネタバレサイトなどであらすじや結末を知ってから、その映画を観る」
という若者の実態を知ったのですが、
この行動の理由は

「安心感を得たい」

からなのかもしれません。


今の暮らしや将来に不安があるからこそ、
娯楽では安心感を得たい。

狂犬病予防注射の動画は、
そんな私たちのニーズを満たしてくれているんだと思います。



3.製作者の、ワンちゃんや飼い主さんへの愛情

カメラマンの方やナレーションの方をはじめとした
製作者の皆さまの「ワンちゃんや飼い主さんへの愛情」が
画面越しからも伝わってくるんですよね。

そして、飼い主さんたちも、
ご自身で飼われているワンちゃんが大好きでたまらない。

「うちの子は怖がりで・・・」という謙遜や、
「うちは大丈夫」という自信に満ち溢れた様子。

富山の言葉のせいで余計にそう思えるのか、
穏やかでのんびりしているんだけど、
保定(ワンちゃんが動かないように身体を固定すること)は
しっかりとされていて。

「イジリ文化」が全国区へと進出して、
時には
本来のイジリと逸脱している「愛のないイジリ」が散見されて。

ユーモアの形に首をかしげても声に出すことができない、
そんな「口をつぐんじゃう状況」に疲れた心を
癒して緩ませてくれる愛のある動画だと思います。


ちなみにナレーターさんの声質がとても好きで、
「ワンちゃんにとっての悲劇」を
「閲覧者にとっての喜劇」に見事に変換されているなあと思いました。



まとめ


こうして考えてみると、
「王道」「基本」ってやっぱりすごいなーって思います。

ユーモアの王道、

時代劇の王道、

そして、

人としての王道。


動画なんかでも
色々とユニークなデザインや構成をされている方もいらっしゃいますが、
基本があってこそのオリジナルなんだなあと思います。

私はついつい奇をてらったものを狙いたくなる派
(あまのじゃくともいう)なので、

何かを行動する際は

「基本・王道はなんだろう?」

「なんのためにコレをしているんだろう?」

って
「狂犬病予防注射会場のドタバタ劇」を思い出して
基本に立ち返るようにしたいと思います。


そして最後に、
ヘッダーの画像は我が家の犬です。

親バカで載せただけであり、
この記事の内容とは全く関係がないことをお詫びします。


最後までお読みいただきありがとうございました。


ではでは良い(インターネットの)旅を!


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