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芸人さんが羨ましい

芸人さんが羨ましい。
何でかというと、芸人さん自体がコンテンツだからだ。
そして一般人では許されないことが芸人さんでは許されるからだ。

けど一番羨ましくて尊敬している理由は、芸人さんは
「The・人間」
だからだ。

お笑い芸人さんは嬉しい時は笑う。
悲しい時は泣く。
緊張すると汗が出て震える。
怒る時は怒る。
嫉妬した時は悔しいと言う。
負けた時は素直に負けを認める。
自慢したい時はストレートに自慢する。
恥ずかしい時は素直に恥ずかしがる。
スベッた時は落ち込む。最悪泣く(笑)
悪い部分も曝け出す。
人に批判されそうなことも素直に言う。
人間の悪いところが出る時もある。
けど真剣勝負の時はガチになる。
保険も何も作らずに、一直線で真面目に勝負する。

人間の究極系だ。

素直でストレートで正直で、ありのままの自分をそのまま出している人間そのものだから羨ましい。

自分はプライドが高い。
自分の感情をストレートに人前に出すことは嫌いだし、恥をかくのも、無様で惨めな姿になるのも嫌だ。
特にスベるのは大嫌いだし、本当に恥ずかしくなる。スベったことをネタにいじられるのも大嫌いだ。プライドが傷つけられる。

けど自分の好きな芸人さんはスベっても、堂々としている。
本当は心の中で色々思うところはあるのかもしれないけれど、いつもニコニコ全力で笑わせてくれる。
そこがいいなと思う。そんな風な人になりたいと、よく思う。

そして芸人さんは一般人だと許されないことが許される時がある。
これは別に悪い意味じゃなくて、芸人さんだから成り立つことが多いからその特権が羨ましいという意味。専売特許。

少し極端だけど、例えばお葬式や人が死んだ時に、そこで人の死を笑いにすると
「常識のない奴」
「ありえない」
「冷酷な人」
と認識される。(当たり前だが)

ここで一般人がネタにするとおそらく非常識だという烙印を押されて一生を終えるが、芸人さんならある程度は許される。芸人さんだと
"これが芸人なりの慰め方なのだ"
と認識される。(限度はあるとおもうが)
そこが羨ましい。

別に嘲笑の意味はなくて、ただ単に
"死の悲しみを笑いに変えたいから"
からネタにしたい。


以前、千原ジュニアさんの話をテレビで見た。
千原ジュニアさんはバイクで事故を起こして入院した。
その時同じ芸人仲間からお見舞いとしてバイク雑誌が次々と送られてきた話を聞いて面白かった。それと同時に、これは芸人だから許されることなんだろうなぁと思った。

一般人でも人によれば、そういうネタだと思われて特に何もなくスルーされるかもしれない。
けど芸人さんは
"お笑い芸人"
という最大のパスポートを持っている。
それがあるから、ある程度許容されるところがあると思う。




最近、自分はノートを作り始めた。
「こう言われたらこう返そう」
「滑った時はこう対処しよう」
「このフレーズ思いついたけど面白いな。書き溜めておこう」
「ガヤも大事だよな。どうやったら掛け声を上手くできるかな。どうやったら盛り上げられるかな。相手を面白く立てないと」
みたいに、いわば台本のような物を書き始めた。

そしてただ書くだけじゃいざという時、ちゃんと言えないかもしれないと思い音読を始めた。
そして芸人さんは身振り手振りやリアクションが大きい。演技的な動作が多い。
他に例えるなら就活の面接練習みたいな感じだ。

けどお笑い芸人さんは人間関係が命だ。
信頼や人間関係の上でチームプレイが成り立っている。だから色んな人と仲良くしなきゃいけない。
ボケやツッコミを円滑にするには、相手と良好な関係を築かなきゃいけない。
個人戦じゃなくて、バリバリのチーム戦だ。
そこが心配だ。

ん??
なんでこんな心配してんだろ……orz


なんでこんなこと考えるのかはイマイチよくわかってない。
これが何を意味しているかも実際よくわかっていない。
けど、頭の中で
「もしこの番組に出たらこう振る舞いたいなぁ」
「ここでスベったらこれで上手く対処できるかな?」
「こうやってリアクション取ればどんな反応が貰えるかなぁ」
「どういうキャラでいけば一番面白くなれるかなぁ」
とよく妄想している。そして
「あー……もしここに自分がいたらなぁ」
と好きな番組を観ながらよくつぶやく。


ただの一時の妄想ブームなのかもしれない。
けどこの状態が1年以上も続いたら、もしかしたら、何かなりたいものがあるのかも知れない。

それは本当にわからない。


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