お買い物するなら「楽天?」「Amazon?」どっちがいいの?
日本で有名なネット通販といえば「Amazon」と「楽天」ですよね。
今回は2つのサービスを私見を交えてまあこんな見方もある程度に比較したいと思います。
1)Amazonとは?
2)楽天とは?
3)市場シェア
4)8つの具体的な違い
5)結局どっちが良いの?
1)Amazonとは?
Amazon(アマゾン)は米国生まれのネット通販です。運営母体はアメリカ本国なのでいろいろな点でアメリカらしい合理的な仕組みのサービスを展開しています。
Amazonを一言で言うと、超巨大なショッピングセンターというイメージです。たくさんの商品がAmazonの管理の下に販売されてすべての顧客情報管理もAmazon の管理下にあります。
販売の特徴は、大きく分けるとAmazon直販と出品者販売に分かれます。一つの商品ページでAmaon直販、と出品者がカートを取り合っ販売している形態をとっています。
2)楽天とは?
楽天は、日本生まれのネット通販です。
楽天のイメージは、巨大なショッピングモールです。楽天の役割は出店する場所の提供です。
楽天自身は商品を販売しません。仕入れもしないし在庫も持ちません。
販売の主体はモールに出店するお店です。
3)市場シェア
日本国内のEC市場は20兆6,950億円。
楽天市場グループ(楽天市場、ラクマ、その他含む)3兆4310億円 (シェア16.57%)
Amazon (ジャパン)2兆円(シェア9.66%)
(参考:日本流通産業新聞9月19日号)
ただし、楽天はグループ全体の売上なので主力である楽天市場だけの売上を見るとどちらも2兆円強でほぼ一緒となっています。
4)8つの具体的な違い
①商品の探しやすさ
検索表示
Amaon:〇
楽天:〇
どちらも探している情報を得るやり方は一緒で検索しやすいです。
基本的にどちらも検索結果一覧の上位表示は広告枠(数枠)⇒売れている商品になっています。但し、商品ページに埋め込むSEO対策のキーワードによって売れていない商品でも上位表示されていることがあるようです。
検索一覧の見やすさ(それぞれの長所、欠点)
Amaon:〇
楽天:〇
■Amazon
メリット:見やすい
一覧表示画像には商品だけしか載せてはいけないというルールなのでテキストなどの余計な情報が無く非常にすっきりとしていている
デメリット:各商品の訴求ポイントや差別化は一つ一つ商品ページを回遊しないと分からない ※回遊させることがAmazonの狙い
■楽天
メリット:回遊する時間を短縮できる
一覧で表示される画像には商品の訴求ポイントや差別化がわかるのであちこち回遊する手間が無く興味ある商品に行きやすい
デメリット:ごちゃごちゃしすぎる
ブランド名やキャッチコピー、POPなど主張を自由にできるので情報量が多すぎる
②商品ページ
Amaon:〇
楽天:〇
■Amazon
メリット:見やすい
商品画像、ブランド名、商品名、商品説明、価格、カート位置、など全ての商品レイアウトが画一化されていて非常に分かりやすい。デザイン性も良い
価格比較が容易。
デメリット:一つの商品ページに複数の販売元が相乗り出品しているので販売者、発送元が分かりにくい。販売価格と送料も間違いやすくクレームになっている
これは結構重要な話ですが、ここで詳しく話と長くなってしまいますので別の機会にじっくりと解説できればと思います。
■楽天
メリット:同じ商品でもショップ毎にプロモ―ションやサービスや特典が異なり差別化した購入ができる。
またショップ対応なので送料規定や購入後のフォローや問合せ対応が明確
デメリット:本当に見にくい
楽天は各ショップで商品ページを作っているので各ショップが訴求したいセール情報バナーがごちゃごちゃとしていて本当に見にくい。ページ構成も各ショップ毎なので画一性がない。商品名もSEO対策用のキーワードをたくさん入れているので、ブランド名、商品名が分かりずらい
③レビューが参考になるかどうか
Amaon:△△
楽天:〇
■Amazon
メリット:レビューの表示位置が分かりやす。評価も一目瞭然なのでぱっと見の判断としては見やすい。
デメリット:アメリカで不正レビューにより中国の大手出品者がバンされたという事件がありましたが、日本のAmazonでもサクラレビューが横行しています。AmazonのAIに関知されないぎりぎりのラインで不正レビューを商売としている会社もあります。中国出品者は在日中国人のネットワークを有して組織的にサクラレビューをしていますので、どこまで信ぴょう性のあるレビューかは判断しにくいというのが実情です。競合他社の商品評価を下げるための★1つ、2つにした誹謗中傷レビューも横行しています。
異常なレビュー数、評価が★5つばかり、出品者が中国などは間違いなく疑わしいですので気を付けてください。
■楽天
メリット:楽天市場の場合、古くからの楽天ヘビーユーザーの利用者が多いこともあり、全体的には良心的な顧客が多いように見受けられます。
あくまでもAmazonと比較した場合ですが、中国人による組織的なネットワークを使った不正レビューは少ないので、信ぴょう性はAmazon よりは上だと思われます。(あくまでも個人的な推測です)
デメリット:レビュー掲載位置がAmazonと比べると分かりにくい。「レビューを書いてくれたら送料無料」というようなキャンペーンをたくさん行っているため、好意的なレビューになりがち。
④配達の早さ
Amazon:◎
楽天:〇
■Amazon
Amazonが発送する商品の場合、通常配送で届くまでに2〜4日ほどかかります。「お急ぎ便」だと翌日、また住んでいる地域によっては、当日中に届けるような指定もできます(2時間以内に届く地域もあります) 。
出店者出荷の場合は出店者により異なります。
■楽天
店舗によります。「あす楽」と呼ばれるサービスもあり、翌日中に配達するシステムを利用することができます。
⑤品揃え
Amazon:◎
楽天:〇
■Amazon
Amazonの一番の強みは、その品揃えです。
Amazonは出品する参入障壁が非常に低いこと、中国企業に広く門戸を開放していることもあり個人や中国企業の出品が非常に多いのが特徴です。
さらに品ぞろえを充実させるAmaonの倉庫にはあまり売れないもの、見かけなくなったものまで取り扱っています。
■楽天市場
出店者主体の商品の品ぞろえなので、古い商品や売れない商品はお店の在庫負担になるので当然品ぞろえの改廃が進みます。
逆にいえば売れ残り商品は少なく、売れる商品の品ぞろえは充実しています。ファッション系の品ぞろえはAmazonよりも良いのではないかと思います。
⑥安さ
Amazon:◎
楽天:〇
商品次第でどちらが安いかは一概に言えませんが、出品形態の違いもありAmaonの方が価格競争が起こりやすいビジネスモデルなので安さはAmazonに軍配が上がると思います。
⑦ポイントの貯まりやすさ
Amaon:▲
楽天:◎
どちらもポイント付与、クーポン発行、割引セールはしていますが、ことポイントに限って言うとあくまでも私見ですが楽天の方がお得にポイントを貯めさせて購入機会を増やすという印象です。
楽天はセールの際にまとめ買いなどでポイントを貯めさせてユーザーを囲い込み、Amazonはもちろんポイントも付けられますが、どちらかというと販売価格を競わせたり、クーポン発行で再利用する機会を増やし顧客を囲い込んでいるという印象です。
⑧出品者の質
Amazon:△
楽天:◎
最後に一番重要なのが出品者、出店者の質になります。
■Amazon
Amazonには2つの販売形態があり、これがモールの質に大きく関係してきます。
販売元がAmazonの場合:Amazonが各メーカーから仕入れ、Amazonの責任の下に販売していますので非常に顧客満足度の高いサービスを提供しています。
販売元が出品者の場合:実はこちらが非常に問題あります。先にも書きましたが、参入障壁が低く、個人、中国企業(個人も含む)など身元が分からない出品者比率が非常に高いのが特徴。カテゴリーにもよりますが、8割以上中国企業(個人)というカテゴリーもあり、出品する商品も安かろう悪かろうの中国製が多く、対応も日本企業のカスタマーサービスには程遠い出品者も多いようです。
また個人で出品している方は転売や現金問屋から仕入れて販売しているケースも多く、正規ルートの仕入れルートではない為、商品の品質保証も担保されていないケースが多々あります。
■楽天市場
出店者は基本的に法人、個人事業主であり厳格な出店審査などにより身元がしっかりしています。EC事業を会社の売上の大事な事業と位置付けてい出店者が多いためあまり質の悪い出店者は少ないと言えます。
5)結局どっちが良いの?
これは考え方によりますが、
安心・安全に良い商品を購入するのであれば楽天市場。
Amazonはとにかくカートの販売元を見てみるということが大事だと思います。
Amazon直販や身元の分かる日本の企業の出品者であればよほどのことがない限り楽天市場と同様に安心・安全なお買い物はできます。
※在日中国人が在中国企業・個人に住所や名義貸ししているケースもあるので判別するのはなかなか大変ですが。
質よりも価格優先という商品であればカートの販売元を気にせずにお買い物しても良いかもしれません。
と、かんたんに要約するとこんな感じかなと思います。
ただしあくまでも私見ですので、こんな考え方もあるという程度に聞いていただければと思います。
皆様のより良いお買い物の一助になれば幸いです。