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アホになれるっちゅーもんがホンマのカシコでおまんがな

どうでもいい話なのですが、僕は最近、note投稿になるべく多くのウンチクを盛り込もうとしています。
どうせ誰も読まないのだから、自分で書いていていちばん楽しいやり方を採用しようと思いました。

休日ひとりで読書なぞしてみても、だれか話せる相手がいるでもなし、ストックだけがかさんでゆく情報量を随意気ままにアウトプットできる機会が必要でした。
そしてなにより、文章にウンチクを散りばめると、博識ぶれて気持ちよくなれると思いました。

ですがホーソーンが書いているように、「どんな人でも、(中略)  ひとつの顔を自分自身に向け、もうひとつの顔を大衆に向けておれば、ついにはどちらが本物なのかわからなくなることは避けがたい」(『緋文字』引用)のです。

賢くなった気分を味わうためにとりあえず体裁だけ賢ぶってみただけなのが、いつのまにか自分でもほんとうに自分が賢く感じられてきます。
むっちゃ気持ちええし、ええやんええやん!とも思いましたが、分かっていながら犯す罪がこの世でいちばんの愚行ですので、(ええやん!)やれるだけの対策は(ええやん!)したほうがいい。

そこで今度は、アホになろうと思いました。先の法則からいえば、アホを演じてるうちに自分がほんとにアホな気がしてくるはずです。
それでさっそく、ちんちんを出したままベランダに行ってみました。
とりあえず、「うぇーいwww」と言ってみます。
ひとつ言っては悩みが軽くなり、ふたつ言っては体が軽くなる魔法の言葉です。
僕はすぐに、ふわふわただよう心地を感じました。
わが家のベランダは風のとおり道です。
尿道を吹き抜ける風をおきんたまがしっかり受け止めます。

おきんたま、お前はマストだ。いいぞ。北北東に舵を取れ!

僕はそのまま風にのって飛んでいってしまいました。
今はベランダがからっぽだけで満たされています。
日本は斜陽国です。いずれ海へと沈んでゆくでしょう。
僕は故郷の日暮れをここからしっかり見届けたいと思います。
万が一、空におきんたまを見つけても、決して誰にも言わないでください。もはや僕には国も家族もなく、自分のおきんたまだけが頼りなのです。

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