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好きな食べ物が思いつかなかったので無音の動画を見せる話

好きな食べ物について書こうと決めてから、しばらく今の私が好きな食べ物について考えていましたが、何も思いつきませんでした。

過去に好きなものがなかったわけではありません。
「好きなものばかり食べて飽きる」という行為を繰り返した結果、特に好きだと思えるものがなくなってしまったのです。

それなりに思い出はあります。
味を憶えているものもあるし、から揚げくらいだったらたぶん記憶の中にあるもので白飯を食べられます。

過去好きだったものについて語るのは「昔の恋人への未練」のようであまり気が進まないので、今回は「ごはん」についての本を読んで感じたことを書こうと思います。

おいしいごはんが食べられますように / 高瀬 隼子【著】

(芥川賞を受賞した有名な作品で知っている方も多いと思いますが、ネタバレをしたくないので内容には触れません)

序盤、感性が似ているかもな、と登場人物に共感させつつ、読み進めていくうちにちゃんと引き離していく感じで、特に終わり方がよかったし、タイトルのつけ方も秀逸だなと感心しました。

全体を通して女性的な心理描写が多かったように感じたのは、昔、友人の家で読んだ女性作家さんが描いた漫画にも似た描写があったことを思い出したからかもしれません。

読みやすい一方で、人によっては疲れてしまうかもしれない、とてもおもしろい本でした。

普段はビジネス書や自己啓発、ルポルタージュなどを選ぶことが多く、読者によって受け取り方が変わるような文章はあまり手にとらないのですが、
この小説を読んで、
「こんなにも頭の中で考えながら話すものなのか」と感じました。


自分だけが深く考えないのか、と時折疑問に思いますが、私は意識的に考えないようにしているのです。

他人の感情を読み解く努力をしても、結果が大きく変わるわけではなく、また、変えるべきでないとも思います。

自分に対しても、その瞬間の単なる「感覚」が、深く考えることで「自分の思い」として形を変え、それに引きずられたり寄せにいくことで、自分自身が作り上げたイメージが焼き付いてしまうような気がして。

頑固にはなりたくないし、矛盾を受け入れなければ成長できない気がするし。


基本的には、深く考え込むことを避けたいのです。

曖昧さをそのままにして、できるだけ触れずにおきたい。

しかし、仕事の場面ではそうもいかず、それが難しい部分です。

なんて、どうでもいい事を長々と書いたので
お口直しに自家製コーヒーゼリーの動画でも見てください。

「なんで?」とかは考えなくても大丈夫なやつです。

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