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ポテンシャルについて

「ポテンシャルって、どうにもならないな」
と思うことが最近多々ある。

スキルや能力の現在値を『能力値』というのであれば、ポテンシャルとは、スキルや能力を最大限引き出した場合の『最大値』をさすイメージがある。また「生まれ持った」というニュアンスもあると思うが、私の感覚では「自分でコントロールできないもの」「自身が生きる世界の設定」くらいに広く捉えている。

能力やスキルを行使する際には、環境や状況の影響が多分にある。
とてもややこしいなぁと思う。

そこで様々な「ポテンシャル」を整理した時に、重要そうだなと思い残ったのは以下の4つだった。ちなみに4つをこの順番に並べたのは、数値化・比較しやすいと思う順番にしてみている。

  1. 「フィジカル」

  2. 「リソース」

  3. 「知性」

  4. 「意欲」

「フィジカル」

これは身体能力の最大値の話で、病気がある人は心身のケアにリソースを奪われるし、体力がない人間はバテるのが早い。体力をつけるためのトレーニングを1時間しても、その効果は個人差がかなりある。
最近なにかと話題の「ヴィーガン」も個々の腸内細菌のバランスによっては動物性たんぱく質を摂らなくても大丈夫な範囲が違うとか聞いたことがある。細胞の性質まで言われると、どうにもできないのでは?と思う。
ちなみに個人的には、ここにストレスを感じることが多い。

「リソース」

これは環境の話にも近い。
よくある「実家が太い」という表現も当てはまる部分で、経済資本の話だけではなく文化資本もあると思う。
ケアが必要な家族がいる場合はリソースが減るし、逆に家事をアウトソーシングして時間リソースを確保するなどもある。
欲しいものがある場合「無償提供してもらう」か「何かと交換」して得られるため、その「交換できるもの」をどれだけ持っているか?は重要だと思っている。自身がどれだけ持っているかは工夫のしようがあると思うかもしれないが、身近な人間が何を持っているかは範疇外ではないだろうか。

「知性」

知性については、生涯ずっと勉強するとか、様々な努力ができるのは大前提だが、知識が積み上げられるものなのであれば、生まれてきてこれまでなにを知って、なにを理解しているかで最大値は決まるような気がする。理解のスピードを早めることはできるが、これも体力と同じで根本的な能力があると思う。
“ 知性=理解する能力 × 今まで得た知識 × 発展させる能力 ”
みたいに表現してもいいかもしれない。
ちなみに、賢すぎると幸福度が下がるといった意見はあると思うが、今の論点はそこではない。

「意欲」

最後の項目、これはスキルや能力があっても、そもそもやりたいと思うか?という点。「出来るけど、やらない」そういう場合は、ポテンシャルがあっても生かせないわけで。
なので「何かをしたいという欲求があるか?」という点は最終的に一番重要な気がしている。

持っているポテンシャルをもてあます、そんな豊かさに憧れながら、今日も貧しい思考を繰り返していく。ああ、贅沢だなぁ。


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