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私が春を嫌いな理由

新しいことが怖いから。
春は苦手だ。



綺麗な桜があちらこちらに咲き誇り
街ゆく人が心なしか浮き足立っているように見える。
そんな季節になった。


春といえば、出会いの季節。

そして別れの季節。


3月いっぱいで、今の職場を異動することになった。
今は出社すると、毎日誰かと別れの挨拶をする。

お世話になりました、ありがとう。

たくさんそんな言葉をかけてもらえた。


新しいところでもがんばってね。


背中を押してくれた。


新しい場所でも、頑張らなきゃ。
絶対すぐ馴染んで、仕事もバンバンこなして
一目置かれる存在になってやるんだ。
そう思っている、嘘じゃない。


それでもわたしの中には
新しい場所に身を置くことの恐怖と
うまくいかなかったときを考えてしまう
後ろ向きな自分がいる。


休日もそのことで頭はいっぱいだし
平日も仕事が終わればその恐怖と1人戦っている。
朝は布団から出たくなくなって
アラームが鳴ってもギリギリまで毛布にくるまっている。


上司に言わせると
新しいこと大好き!楽しみ!なんでもやりたい!
のイメージだったらしい。

いつも前向きで、明るくて、物怖じしなくて。


それもわたしで間違いないけど
本当のわたしは
もっとぐずぐずいろいろ考えて
怖がりで
涙だって流すし
打たれ弱い。


人前に出ると勝手にスイッチが入って
前向き娘になるだけ。


これを書いている今だって、怖い。

でも今日も勝手にスイッチが入って
いつもの前向きなおつきで生きていくんだろう。

弱い部分は隠して生きるんだろう。


自分しか知らない、弱い自分が現れる。
新しいことが、怖い。

だから春は苦手だ。

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