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日本神話タロットとウエイトスミス版(ライダー版)0愚者

ヤマモトナオキ先生の日本神話タロット極(以下日本神話版)とウエイトスミス版を見比べて考察していこうと思います。

ウエイトスミス版では崖に近い一人の青年が見えます。
青年は白いバラを持っています。

日本神話版ではどうでしょうか。
一人の青年(スサノオ)が桟橋を歩いています。
ぱっと見た感じですとこちらの方が安全に見えます。
しかしどうでしょうか。彼は仲たがいしている姉に会いに行くのに「オダマキ」の花を持っています。
オダマキの花ことばは愚かや、必ず手に入れるだそうです。
タロット0番「愚者」にぴったりと考えられます。

スサノオとその姉アマテラス、両柱はイザナギより生まれました。
アマテラスは太陽の神として昼の世界をおさめました。
スサノオは海をおさめるよう命じられましたが、おさめようとはせず泣いて暴れて荒れていました。スサノオは強い力を持った神様なのでなき暴れるたびに、海や川は干上がり、風は荒れ狂い木々は枯れました。

ついに耐えかねてイザナギはスサノオの階級をはく奪しました。
神々の国、高天原から追放されるその前に、姉のアマテラスに挨拶をするこにしたスサノオはアマテラスに会いに行くのです。

アマテラスは気性の荒い弟が自分のところに何のためにくるのか、まさか高天原を奪いに来るのではないかと考え迎え撃つ準備をします。
このような状態の姉への手土産としてのオダマキを持っていけば事態はより悪いことになるほかありません。

さて話を西洋タロットに戻します。
西洋タロットで0番は何ものでもない、何ものにもなっていない象徴とされています。これから大アルカナの世界を旅する主人公と考えることも多いです。

スサノオはどうでしょうか。
スサノオは高天原で罰を受け追放される形で地上に降り立ち、恋をして子孫をもうけます。
たくさんの旅、経験をしているように思えます。

このタロットはワンドつまり棒のスートがスサノオの物語であるとされています。しかし、古事記や日本書紀の始まりを考えればスサノオに焦点が当たる物語がとても多く、スサノオの成長の物語としても読み進めることができるように感じております。

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