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日本神話タロットとウエイト版 棒の2

ウエイト版のワンドの2を見てみると、城壁に立ったひとりの男性が地球儀を見ています。眼下には海や山、民家も見えます。一つの目標を達成したことを表すとされています。しかしこれからまだ出発しそうな様子にも見えます。ワンドのスートは行動を表しますから、一処にはとどまれないのかもしれませんね。

日本神話版に話を移していきます。
高天原を追放されたスサノオが出雲へと向かう様子です。解説によれば巻物は地図のようです。ウエイト版と比べてみると空の色が明るい色彩で、スサノオは追放されたというのに気持ちが明るい状態であることがみて取れます。
こちらにも山や川が見られ、これからの旅の始まりを予感させます。

さて、天下りと聞くと何を思い出しますか?
たびたびニュースを騒がせる官僚の天下り問題でしょうか?
ここでは神が天界から地上に下ること、天降りと表記することもあるようです。

アマテラスが岩屋戸から出てくると、今度は原因となったスサノオを懲らしめなければいけないと神々は考えました。物品を献上させたり、清めの儀式として髭を切るなどしました。そして高天原から追放されたスサノオは出雲の国の肥の河(斐伊川)の上流へ降り立ちました。
しかしスサノオはこの時どこに向かおうかと悩んでいたようなのです。

2という数字には選択することやバランスを意味するとされています。
どこへ向かおうか、地図を手にしながら悩む様子、しかし困難に陥っているのではなくどこか楽しそうでもあります。
正位置では明るい気持ちの達成感や次へ向かうわくわくとした気持ちを強く読み、逆位置では緊張感や不安を強くリーディングするのが当てはまるように感じます。

どちらに向かうか悩んでいたスサノオは肥の河の上流から木の葉に交じって箸が流れてきたのを見つけます。人が住んでいると考え上流に向かってい来ました。そこでスサノオはまたびっくりするような行動力を見せるのですが、いったんアマテラスの話に立ち戻ります。

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