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日本神話タロットとウエイト版の比較 棒の9

ワンドの9です。ウエイト版の男性の表情からは緊張感が伝わってきます。
彼の背後には8本のワンドが柵のように並べられていて、一本のワンドは彼自身が握っています。
何か敵の襲撃から必死に身を守っているように見えます。
頭には包帯がされていて、傷を負っている様子が見て取れます。

スサノオを見てみましょう。前回のお話を覚えていますか?
須賀の地にお家を立てることを決心し、家を建てました。
スサノオは今まで大変やんちゃをしてきましたが、今は一家の大黒柱として、クシナダヒメを守ろうという気持ちを強く持っているのでしょう。
立派な家を建てました。

「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を」

と日本で初めての和歌を詠んだとされています。
意味は八重に立ち上る美しい雲が、八重の垣となって宮殿を取り囲む。
私は妻を得てこの宮殿を建てるがそこに私と妻を閉じ込めるように雲がたち八重の垣を作る。ああ、すばらしき八重垣であることよ。

こうして自身と大切な妻を守るための家を得たのです。
しかしなぜこんなに8の数字がいっぱいなのに9のスートで扱われているのか。

スサノオ自身がクシナダを守る盾になっていると考えることもできますね。
私はとても素敵な物語だなと思っています。


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