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足るを知る

文章注:結構前(2011年)のニッキです。
『湯浅誠が語る、広がる貧困と結婚できない人の関係 』という、文章を読んだ感想文です。

画像注:2016年の秋に戸隠から飯綱高原、そして長野市にお出かけしたときの画像です。



内容については、特に間違ったことは書かれてないと思うんだが、
『読み手に将来を悲観させるような内容だな。』というのが第一の感想です。

『足るを知る』という言葉が浮かんだのが、
第二の感想です。



『足るを知る』という言葉には2つの意味があるようで、1つは老子のいうように、
「現状に満足すれば精神的に豊かになれる」という意味でしょう。
2つは,為政者・支配者が社会階層を固定化し、
社会を安定化させるために 使う用法でしょう。


つまり、
下層民は貧しいままでがまんしろ、上の階層によじのぼろうなどと不穏なことを考えるな、ということです。




『一億総中流』などと言われるようになって久しいが、そういった意識は幻想に過ぎず、大なり小なりの『階層』や『格差』は有ったろうと思います。

昨今のメディアなどで『格差社会』と言っているけれど、『格差』なんてものは 今に始まったものではなく、昔から、日本人皆が「豊かになった」と実感できた時代から あったものだと思います。



2011年度の一般会計の予算案が史上最大と言われた2010年を上回るという 、ニュースがありました。

少子・高齢化に伴う社会保障費の増加なんだろうと思いますが、 これ以上無駄に保障を手厚くしてどうするんだ、財源はどこから出るのだ、というのが率直な感想です。

『貧乏は恥ではない、貧乏を恥ずかしいと思う心が恥なのだ』といったようなことを 昔の人は言っていましたが、
今の世の中は『貧乏=恥』なんだろうと思います。



『一億総中流』の幻想に捕らわれているかのように、『皆もっと豊かにならなくてはいけない。』
そういった考え方が、手当だの給付金だのといった無駄な『ばらまき』に繋がるのかな、と思います。





だから、ワタシなりの一般的な答えとしては、

『日本人は対外的に見て豊かだし、大なり小なりで物は揃っているんだから、(無駄に)高望みしなければ、精神的に(そこそこ)満足出来るだろう。』と。



上の層にステップアップするには、努力とか運とかいった相当のパワーが必要だが 、
そのパワーも出さずに『社会が悪い』と言うような奴には、『貧しいままで我慢しろ』という意味での足るを知るなんだろうなと思います。

無駄に長い上に、拙い文章で失礼しました。


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